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最高で最後の恋  作者: 佑里
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結婚

 スパゲティを食べながら、私達は途切れることなく話した。彼は夜勤明けにもかかわらず明るくて、話しは次々と湧いてでるようだった。

「結婚しないの?」

「そのつもりですよ、でもまだ時期尚早なのかなあ。彼女まだ若いしね」

 今日、彼女は入社式に臨んでいると嬉しそうに話した。聞かなくてもいいことを聞いてしまった。プロポーズはしたのか?と問うと、そんなこと、言わなくてもわかるもんじゃないんすかと笑った。

「ちゃんと、プロポーズはしないと。大切なことだよ」

 また、言わなくてもいいことを。口からでた言葉をもう一度口の中に戻したい気分だった。彼はトイレに立つたび、テーブルにはiPhoneと財布が残っている。信頼されているのか、単純なその行為が心地よかった。

 ホームセンターまで送ってくれて、私は自分の車に乗り換えた。彼よりも少し時間をあけて、駐車場のゲートを出た。彼は私がゲートをでるまで待っていてくれた。その優しさにとろけた。交差点で彼は直進し私は左折した。車の影が見えなくなるまで、手を振った。

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