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イタ飯
彼の家の前まで車をつけて、エンジンはかけたまま私達は話し込んだ。みてくださいよ、この海の美しさ!と彼はiPhoneの写メを見せた。紺碧の沖縄の海が見事だ。綺麗ねと返したものの、それ以上写メを見せらせてはたまらない。他の話しに矛先を向けた。彼はiPhoneを握りしめて、話しに乗ってきた。
何分くらい経っただろう。突然彼は
「昼飯、行きましょう」
と、言った。私の車を近くのホームセンターの駐車場に止めて、彼は家で着替えて自分の車で迎えに来た。車の中は彼女が満載だった。彼女の好きなキャラクターグッズであふれていた。当たり前のことだ。そんなことより私は彼の助手席に座っていることに、この上ない幸福感を感じていた。私服の彼を見るのも初めてだ。まして食事をするなんて、こんな幸せがあっていいのか。胸の鼓動が彼に聞こえないかと不安になるくらいだった。
何が食べたい?と聞かれ、なんでもいいよと答えるとイタ飯屋に連れて行ってくれた。
「ここ、はじめてなんすよね」




