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最高で最後の恋  作者: 佑里
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バレンタインデー

 自分の中で混乱している恋心と付き合いながら、仕事を続けていた。彼には彼女がいる、そして私はその秘密を知っている。誰に対してかわからない優越感を感じながら、見たこともない彼女を想像しては嫉妬に苦しむ。

 どんな子なんだろう、どんなタイプで、髪は?背丈は?若い女の子とすれ違うたびに、こんな子だろうかと考えてしまう。すでに私の感情はドロ沼にはまり込んでいた。

 それでもバレンタインデーは、外せない。私の事を少しでもわかってくれていると思っているから、ただそれだけを口実にバレンタインのプレゼントを用意した。甘いものが苦手だから、チョコレートがプリントされた付箋とおしゃれな栞。そのまま手渡すわけにもいかず、別の用事にこじ付けて内封した。翌日、びっくりしたとメールがあった。でもホワイトデーにお返しはなかった。

 二月も月終わりになる頃、彼が同僚と話しているのを聞いてしまった。


 来月、5日連休もらうんで


 ぴんときてしまった。女子大生の彼女との卒業旅行。

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