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私達の最良の時/私達は幸いなる少数  作者: MV E.Satow maru
第1章 私達の最良の時
34/79

シネマ・コンサート神戸公演台本 C PART

C PART「絡まる糸」

<図書室>

玲佳れいか

 図書室のある校舎を出て旧部活動センター棟の方へ向かう陽一を見つめる。

 図書室を大急ぎで出て施錠すると職員室へ鍵を戻しに駆けて行った。


<旧部活センター棟>

陽一:

 玄関前

(環境音)耳がくぐもり、高周波音C/O


陽一:

 (えーという表情で)階段の途中で見上げている。

 黄色のTシャツにスラックス姿のセミロング茶髪色白の女子学生がいた。

 陽一は香久耶かぐやに似ているけど違う?と思った。


理里香りりか

 (こいつ誰よ?)階段の途中で見下ろしている。


陽一:

 「……会った事がある人と似てるんだけど、ひょっとして3年8組」


理里香りりか

 (MUSIC)OST:RIRIKA,BRAVE,FENCER,I

 「ん?私?違うよ。私は3年7組。私、この学校の生徒は大抵知ってるはずだけど見た事がない。モグリの学生?高校で?なんでそんな事してるの?」


陽一:

 「決めつけ反対、先輩。俺は伊那澤陽一、2年1組です。偶然会う機会がこれまでなかったのかなあ」

 ?が脳裏を乱舞している。


理里香りりか

 「まあ、ここじゃなんだから上がってきなよ」

 理里香りりかが陽一の手を引っ張って部屋へ。

 そこにはトランペット、トロンボーン、ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、ドラムの子達がいた。

 (MUSIC)C/O


音楽スタジオ:

理里香りりか

 「私は若咲理里香わかざきりりか。よろしくね。じゃあ、折角だから私の演奏を聞け」


陽一:

 (またか!!!)


理里香りりか

 「そこのパイプ椅子出して座って。じゃあるよ」


 (MUSIC)「Yarn of doom」

 (MUSIC)「Finest hour in my life」

 演奏:Vo.チセ/管弦楽:BRASS FLEET&COMET STRINGS


陽一:

 (前回の教訓を活かして)「すごいね。俺、好きだな」


理里香りりか

 (MUSIC)OST:RIRIKA,LAUGHER,I

 「私に惚れたって早すぎない?」


陽一:

 (おい!)


バンド:

 「理里香りりか、いい加減、からかうのやめてあげたら」


理里香りりか

 (舌を出して)「テヘッ」


バンド一同:

 (爆笑)

 (MUSIC)C/O


陽一:

 (MUSIC)OST:SEED,DOUBT,II


 ポケットからスマフォを取りだした。

 スマフォのロック画面の時計が20時前になっているのを見た。

 「ごめん。用事があるから悪いけど先に帰る」


理里香りりか

 「そうなんだ。じゃ、またね?」


陽一:

 (手を振って部屋を出て行く)

 「曲良かったよ。また来るから聞かせてくれたらうれしい」


理里香りりか

 「いいよ!」

 陽一が出て行った後、左腕の腕時計が映る。19時過ぎだった。

 (MUSIC)C/O


女子生徒:

 物陰から陽一を見守っている。

 陽一が帰るのを見るとスマフォに何か入力した(顔は写り込まない)。


陽一:

 (モノローグ)「香久耶かぐやさん、理里香りりかさんと知り合った俺はこの日を境に平穏な日々が終わりを告げた」


 (MUSIC)OST:MYSTERIOUS,HAPPYNESS,LOOP


 「図書室では玲佳れいかちゃんに睨まれ、」

 玲佳れいかが何か怒って陽一を追い出して舌を出してあかんべーしている。


 「日によっては旧部活センター棟で理里香りりかさんや」

 理里香りりかがトランペットを振り回したり、

 理里香りりかがエレキギターを鳴らした。


 「香久耶かぐやさんたちの音楽を聞いて帰る日が1ヶ月ほど続いた」

 陽一が感想を言うと怒り出す香久耶かぐや

 もう一度聞き直してよとガンガン目の前で歌ってみせる香久耶かぐや


「ま、時には喧嘩をしてバンドの他の人に止められたりした」

香久耶かぐやと陽一が喧嘩をしているとドラムの人が「い・い・か・げ・ん・に・し・ろ」とドラムを叩いて最後にジンバルを鳴らして「あほー」と言われている。


(この後、この3人と陽一の絡みをOST曲の間、シーンを変えて繰り返していく)


 (MUSIC)C/O

 (暗転)


陽一:

 「楽しい日々だったが、でもずっと続く訳じゃなかった」

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