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七話 説明


 校長先生と今川さんの二人は校門前に置いてあった校長先生の車で帰っていった。


 今川さんは校長先生の家から案外近いらしく、送ってもらうらしい。


 イヌたちは家に僕たち三人を会社の車で送ってから帰っていった。


 サルは念のために今日は護衛に付くと僕の家に滞在するらしい。


 家に着いた僕らは玄関をくぐった。


「高原さんは悪いんだけどリビングで待っててもらえる?姉さんを部屋に寝かせてくるから」


「分かったわ」


 高原さんとサルをリビングに残し、眠ったままの姉さんを寝かしに姉さんの部屋まで行く。


 部屋に入り、姉さんをベッドに寝かせる。


「今日はお疲れさま。助かったよ。ありがとう」


 眠っている姉さんを労い、姉さんの部屋を後にする。


 気のせいか姉さんの寝顔が穏やかになった気がした。


 そして今日最後の仕事をしにリビングへと向かった。




          ・・・




「おまたせ」


 リビングに戻るとソファーに座ったまま高原さんが僕を睨んでいた。


 これは結構怖い。


「ど、どうしたの?」


「分かるでしょ?」


 今日のことを考えれば分かるでしょってことと、僕の目を使えば分かるでしょという二重の意味だ。


 まあ、分かるけど。


 怖いじゃん?


「この人と先に帰ったあの四人は一体何なの?どうしてあなたの学校の生徒会長と校長があんなところに?上司ってどういうこと?疑問を言い出したらきりがないわ」


 リビングの入り口で立ったままの僕に詰め寄りながら言い放つ高原さん。


「とりあえず、全部ひっくるめて、あなたは一体何者なの?ただのここの高波家の跡取り息子ってわけじゃないわよね?」


 少し混乱気味の高原さん。


「それは今回の一連の騒動を解決した僕は一体何者?って意味だよね」


「ええ」


 姉さんの学校の総帥とか個人的にやっている活動は今回関係ないしね。


「あー。失敗したなー。高原さんが見ていることをあの時は完全に忘れてたわ。全部見られたよ。サル、どうしよ?」


「夏月様の思うようにしたらいいと思いますよ?」


 サルの言葉にゲンナリしてしまう僕。


 ため息もついてしまう。


 なんか最近ため息つくこと多いな。


「分かった。高原さん。僕の家の会社、つまり父さんの会社のことは知ってる?」


「知ってるわ。ここ数年で台頭してきたハイ・ウェーブ社でしょ?っ!あなたはもしかしてどこかの部署を任されているの?」


 びっくりしながら僕を見る高原さん。


「いいや。残念ながらそれは違うよ」


 僕は首を横に振る。


「父さんの会社の名前はウイング・ウェービング社。高原さんが言った会社は僕の会社のことだ」


「はい?」


「まあ、正式名称はハイ・ウェーブ・ムーン社なんだけどね」


 僕の言ったことにまさに目が点になる高原さん。


「このこと、姉さんには内緒にしてやっているから秘密にしてよ?」


「ちょちょちょ!ちょっと待ってよ!勝手に話を進めないで!どうやったらこの年齢で会社なんて持てるのよ!」


「一応、言っておくけど株主じゃないからね。大株主兼社長だから」


「より無茶苦茶よ!」


「昔から父さんに仕事を教えてもらったり、手伝いをしたりしてたからね。僕の目は人事にはメチャクチャ使えるし」


「経営者からの英才教育・・・」


「とにかく。一応改めて自己紹介しておこうかな」


 ゴホンと咳払いをする。


「ハイ・ウェーブ・ムーン社、代表取締役兼大株主の高波夏月です。ちなみに、社長のときの名前は別にあるんだけどね」


「もう驚かないわ。その名前って何?」


「波原冬月」


 社員や世間ではうちの会社はHWM社って言われているんだよね。


 それを高原さんに伝えると・・・


「HWM社?あれ?最近そんな名前の会社を聞いたことがあるような・・・?」


 高原さんはそのまま考え込んでしまった。


「あ―――――‼」


 と思ったら勢いよく叫んだ。





読んでくれて感謝です。

次の話もよろしくお願いします。

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