エピソード二
「がはは、びっくりしただろう。ここは我が家じゃ、と言っても、お主には私以外何も見えまい」
暗闇にいる中、男だけはしっかりと視認することができた。
「あなたは誰なんですか」
「私はガオゴルド。この世界の謎である。今お主には魔法がかけられている。解くといい」
ガオゴルドはそう言うと、ニヤニヤし始めた。
「それよりも、元の場所に帰らせてください」
「うまく行けば帰ることもできるだろう。危険なことは何も起きまい、一度向き合ってみるのも大事ではないか?」
ガオゴルドはそう言って、口を閉ざした。
そこから、私は考えた。
暗闇の空間でガオゴルドが見えているのは何故か、ここはどこなのだろうか。ガオゴルドは話してみると、話はできるみたいだ。ただ、魔法といった言葉や解くといいといった言葉が何を言っているのかはわからなかった。
ここ、今いる場所は部屋の中であるだろうと推測できるし、ガオゴルドが視認できることから、魔法によって何かされている状態であることが分かる。
「ボイド、エターシス」
言葉を発すると、暗闇が次第に明るくなる。
ガオゴルドは疲れていたのか、近くにあった椅子に座り、こちらを向いた。
「まだ先は長い、疲れているなら君も後ろにある椅子に座りなさい」
後ろにある椅子を確認して、座る。
「ボイド、エターシスとは全解除の魔法。今ので帰還の魔法が消えてしまった」
「そうですか、帰りたいのですが」
ガオゴルドは立ち上がり、本棚から一冊の本を取ってきた。
「帰る方法はある。この本を読むと書いてあるが、有効な魔法を覚え、それを使ってもらうことで帰ることができるだろう」




