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62. 耳付きマントとお散歩

数日して、アレクとヒナのマントが出来上がったと連絡がきた。


アレクとヒナと、付き添いでフリードとクロムで洋服屋に行くと、

ミミカさんが、待ってましたとばかりに迎えてくれた。


さっそくミミカさんが可愛いマントを持ってきて、アレクとヒナに着せてくれた。


ヒナのマントは薄いピンク色の短いファーのついた皮のマントで、フードに

ふわふわの同色のネコ耳が付いている”ネコ耳マント”だった。


胸元には、白いリボンが付いており、リボンの先には、薄いピンクのポンポンが付いていた。


裾にも白い花のようなレースが付いており、いかにもふわふわの女の子用のマントだった。


温度調節、汚れ防止、防御力アップの付与が付いているとのことで、

森での探索でも汚れる事なく、着てみても暑くなく、見た目も可愛いという

とんでもないマントになっていた。


「ヒナ、めちゃくちゃ可愛いぞ!」

クロムもフリードも大絶賛する。


ミミカは、ヒナの姿を見て、

両頬に手を当て、顔を赤くしてくねくねしている。


「ひな、すっごくきにいった!!みみかさん、ありがと!」

ヒナは鏡の前でくるくる回り、耳を触ってはにこにこしている。


その後は、アレクの番である。


アレクのマントは、全体的にアイスブルー色で、

フードにはフェンリルの耳が付いている”フェンリル耳マント”だった。


胸元には、グレー色の犬の肉球の形をしているボタンが付いていて、

可愛いけど、可愛すぎない男の子用のデザインになっている。


機能も同様に、

温度調節、汚れ防止、防御力アップの付与が付いているとのことで、

森での探索でも汚れる事なく、着てみても暑くなく、見た目も可愛いという、

こちらも、とんでもないマントになっていた。


アレクが着てみると、

男の子っぽくて、だけど、可愛くて、とても似合っていた。


フリードがその姿をみて、

「雨の日も、フードをかぶれば可愛くていいな!

子供は、雨の日じゃなくてもフードかぶりたくなりそうだな!

っていうか、オレのも欲しい!」


耳のついたフードを絶賛し、

そして自分用にも欲しがった。


「2人ともとっても可愛いわ!

肌寒い季節だから、ファーのついた物にしたけど、

暑くなったら、見た目も涼し気なマントを作りましょうね!

2人とも気に入ってくれたかしら?」

ミミカさんがしゃがんで幼児二人に聞く。


「みみかしゃん、すっごくかわいくて、きにいったの!!ありがとう!」

「みみかさん、とてもきにいったよ!ありがとう!

まちなかを、これをきて、おさんぽするね!」


「ええ!よろしくお願いね!」


「あい!」

「はい!」


そう言うと、お店から出て、街中をお散歩することになった。


まずは、中央通りを門の方まで歩いて、パンを買って、

また中央通りを進み、広場でパンを食べ、

冒険者ギルドに行ってから帰ることにした。


中央通りをヒナが嬉しそうにフードをかぶってスキップしている。

たまにくるりを回って、声をかけてくれる人に手を振る。


アレクは、フードを被らず、フリードと手を繋いで歩く。

声をかけてくれる人に手を振り、恥ずかしくなると、フードを被る。


たまにヒナがアレクの手を引っ張って前に駆けだすと、アレクと腕を組んで歩いてみる。


アレクはそんなヒナの行動に驚くばかりである。

二歳なので、可愛いマントを買ってもらってはしゃいでいるように見える。

実際にそうなんだろうけど、すごくまわりの注目を浴びている。

人見知りはどこえやら。


通りがかりの人が、通り過ぎても、こちらをみるものだから、

看板につまずいて転んだり、柱に頭をぶつけたり、

その場で胸を押さえて、うずくまっている人たちがいた。


「どうしたんだろうね?」

ヒナがアレクに首をかしげながら言うので、

「どうしたんだろうね~」と同じく首をかしげて答える。


「か、か、かわい~!」

「うぐ~~~!」

「可愛い、可愛い、なんだあれば!」

などと聞こえたりもする。


(これが前世の影響というやつなのかな。

モデルをやっていたと創造神が言っていたな。

魂に染みついているっていうやつなのだろうか)


ヒナの姿を見ると、みんな楽しそうに笑顔になる。

不思議なものだとアレクが関心していると、


フリードもクロムも、

「そんなに嬉しかったんだな。よかったなー」とか、

「ヒナもアレクも、フードを被っていると、子猫と子狼だな。可愛い!」

と、笑顔で見つめている。


たまに、「どこのマントだい?可愛いね!うちの子にも欲しいな」なんて言われ、

ミミカさんの洋服屋さんを教える。


門番の人に、挨拶して、パン屋さんに行くと、

「可愛いね~」と言われ、パンをおまけしてくれた。

全員でにんまりである。


中央通りを戻り、広場でパンを食べている最中も、

遠巻きに視線を感じ、その後、冒険者ギルドに向かった。


冒険者ギルドに着くと、

冒険者達が、ヒナとアレクをみて、

「アレクにヒナ!今日はすごい可愛いマントを着てるじゃないか!」

「なんだそりゃあ!可愛い耳が付いてるぜ!似合い過ぎだろう!」

「うぐっ……!可愛すぎて胸が苦しい……!」

などと、声をかけてくれる人、うずくまっている人達がいた。


受付嬢も、みな目を見開き、

顔が赤いくなり、震えていた。

対応中の冒険者が「おい!続きを話せ!」などと言って、

受付嬢に声をかけている。


その後、ホームに帰って、みんなにくるくるしながら見せてた。


みんな、可愛いって言ってくれ、

色違いも必要じゃないか。とか、

あつくなっても、温度調節が付与されているから、買い替えなくてもいいけど、

見た目的に暑そうだから、暖かくなってきたら、春夏用を作ってもらおう。など、

追加購入が決まった。


リオンは、アレクの隣に来て、

「我とお揃いじゃの」と喜んでいた。


年少組の、フリードとクロムも、

もう少し年上の年齢でも着れる耳付きマントを購入すると言っていた。

ミミカさんが大喜びだね。


その後、ミミカさんの洋服屋さんは、問い合わせや注文がどんどん入り、

街中に耳付きフードが付いているマントやポンチョを着る子供が急激に増え、

ミミカさんは、目の下にクマを作りながらも、幸せそうにマントを作り続けているらしい。

その後、注文の数が増え、作成が追いつかず、人員を増やしたとか。


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