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37. 変異個体討伐!!ギルマス守りの戦い

「お前ら!! やっちまえぇぇぇぇッ!!」


というジークの掛け声の後は、


冒険者たちを、これでもか!というほど煽った!!


しかも、銀翼のとんでも大魔法を見た後である。


誰もが、高ぶった感情を抑えることが出来なかった。


そんな状態でも、冒険者は暴走しなかった。


制御できるものがいたからだ。


レイド…強力なボスを倒すための複数人での戦闘。

そして、レイドにつきものの花形「タンク」


ボスの敵意を自分に向けさせ、その攻撃を強靭な盾で受け止める!

そんな大役、勤められる人は少ない。


しかし、今回は適役がいた!その人こそ!我らが『ギルマス』である。


ギルマスが、ゆっくりと変異個体の真正面へと躍り出た。


「よぉ!いい格好だな。さっきまでの勢いはどうしたよ?」


鼻が付きそうほど近くにより、笑い飛ばす。


鼻をペンペンたたいて笑う。


変異個体がうなり声をあげ、ギルマスをにらんだ。


変異個体の敵意を自分に向ける……。これで完了。


ギルマスは先ほどまでの場所まで、

変異個体に背中を向けながらゆっくり歩いて戻る。


変異個体はずっとギルマスの背中をにらみ続ける。


そしてギルマスは大きな声で叫んだ!


「この変異個体のターゲットは俺に移った!!

攻撃を俺が受けてやる!!お前らを守ってる!!

だからお前らは、回復が追い付かないほど、思い切りたたみかけろ!!」


”俺が守ってやる”


元S級の我らのギルドマスター!!


なんとも頼りになり、かっこいいではないか!!


俺らも答えるぞ!ギルマスの言葉に!!


「「「「おぉぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!!」」」」


変異個体が、唸り、怒りに震え、立ち上がろうとする。


バチバチと雷の拘束が1本、また1本と弾け飛ぶ。


そうして、変異個体が最後の1本の拘束を弾き飛ばした。


「グゥオォォォォォーーーーーッ!!!」


そして、とうとう変異個体と冒険者たちの戦いが始まった。


***


変異個体がギルマスに突撃する。


変異個体とギルマスの大きく強固な盾が激突した。


『ガツッ!!!!!ガチガチッ!ギシッ!』


衝撃波が周囲に広がり、近くの冒険者が思わず足を踏ん張るほどだった。


激突し、更に押してくる変異個体。


それに応戦する獰猛な笑みをするギルマス。


「お前の力はそんなものか?軽いな!!」


「グゥ!!グゥゥゥーーー!!


それに反応するように威嚇をしてくる変異個体。


鋭い爪での攻撃も、牙での攻撃も

ギルマスは巨大な盾で、すべての攻撃を受け止めた。


「ギルマス!すっすげーー!!」

「ギルマスってこんなに強かったのか!!」

「かっこよすぎだぜ!!俺らもかっこいいところ、みせてやるぜ!!」


それからの冒険者たちの活躍はすごかった。


魔法使いが、変異個体に弱体化の魔法をかけた直後から、


冒険者野郎たちは闘志をむき出しにし、

魔法をぶり込み、魔法剣で切り付け、肉弾戦で叩き込んだ。


みんな獰猛な笑みを浮かべ、戦場を駆け回る!


かなりの攻撃が当たり、動きが鈍くなったところで、ギルマスが大きな強固な盾で

変異個体を下から上に殴り上げた。


「グーーーッ!!


変異個体は、仰向けに倒れ込む。


「ジーク!!いまだ!とどめを刺せ!!」


「おいしいところを持っていくようで悪いが。

……終わりだ。  『雷刃・終断らいじん・しゅうだんッ!!』」


雷が一直線に走り、変異個体の胸を貫いた。


『ドシンッ!!』


動きを止めた変異個体が崩れ落ちると同時に、戦場に重い静寂が落ちた……。


変異個体は、討伐された。


「ジーク、よくやってくれた」


「あぁ。ギルマスもおつかれ!」


フォレット支部冒険者ギルドの勝利だった。


「わぁぁぁぁぁーーー!!」

「倒したっ!倒したぞっ!」

「やっとだよーー!!まったく厄介な魔物だった!!」


思い思いに声を上げる。



すると、変異個体は討伐された瞬間、黒い靄のようになって消えた。


残されたのは、魔石。しかも、空のように透明になっていた。


黒いオーラは宿ったもののすべてを吸いつくすようだ。


透明な魔石は、エルミーが残留魔力を確認し、

手に取っても問題ない事が判明したため、ギルドマスターが持って帰ることにした。


ギルドマスターは冒険者たちを見渡す。


「フォレット支部冒険者ギルドの冒険者諸君、

おまえらのおかげで、街は一人の犠牲もなく守られた!!

街に変わって礼をいう!!ありがとう!!」


「俺らの街でもあるからな!!」

「そうだ!家がなくなったら困る!!」

「だなっ!ついでに冒険者ギルドもなくなったら困るしな!」

「ついでかよっ!」


「さてお前たち。

後片付けは、調査班がやるそうだ。

そのまま帰っていいぞー。

報酬はギルドで受け取れよー

はい!解散!」


「おつかれー!!」

「またなー!!」


冒険者たちは、興奮冷めやらない状態でぞろぞろ帰って行った。


ギルドマスターはジークに声をかける。

「ジーク。銀翼たちはギルドに来い。

報告を聞きたい。

あと、アレクとヒナの事も伝えておきたい」


「わかりました。じゃあ、みんな、冒険者ギルドに行こうか」


そうして、立て続けに起きた騒動は一旦解決したのだった。


***


その後、アレクとヒナのところに行くと、


2人の泣き虫は、やっぱり大泣きして駆けてきて抱き着いてきた。


しかも、アレクは回復魔法もおまけつきだった。


アレクの小さな手から、温かい光がふわりと広がり、ジークを包んだ。


ジークは関心した。

(もうこんなに回復魔法を操れるようになるなんて。

きっとたくさんの人を回復させたのだろう。)

「アレク、回復ありがとうな。

こんなすごい魔法が使えるなんて、アレクかっこいいな!」


「えへへっ!おれね、みんなといっしょに、たたかうことはできないけど、

この力でみんなをたすけることが、できるようになったんだ。

だからね。ジークもケガしたらいうんだよ?」


「あぁ!その時はたのむな!アレク!」


ジークはぎゅっとアレクを抱きしめた。


その後、ヒナにも声をかける。


「ヒナ、大活躍だったな!!おかげで助かったよ!!」

そういい、ヒナもぎゅっと抱きしめる。


みんなそれぞれ言葉を交わし、抱きしめる。


アレクもヒナも満足したようで、落ちついた。


「さぁ、抱っこしてやる。帰るぞ!!」


横からアレクをひょいっと持ち上げたのは、オルガ。


「うん!!」


そして、エルミーがヒナを確保。


「えーーー!!また出遅れたーー!!」

悔しがるクロム。


ようやくいつもの風景が戻ってきたのだった。





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