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30. アレクが冒険者に語る、銀翼メンバーのかっこいい戦闘シーン※(後半)クロム・リオン・ギルドマスター ※ギルドマスターは日常シーンです

「よし!次はね!!

クロムの話するね!!」


その瞬間、ギルド中がざわつく。


「お、来たぞ……!聖天使クロム」

「銀翼の癒し担当の話か……!」

「いや、あの人戦うと怖いんだよな……!」


アレクは胸の前で手を合わせ、

優しい声を真似する。


「クロムはね……

いつもすっごく優しいの……

こうやってね……

『大丈夫ですよ』って言って……

《聖環・広癒》ってやるの!!」


アレクは両手を広げ、

光の輪が広がるような動きをする。


「そしたらね!!

みんなの傷がね!!

ふわぁぁぁって治るの!!

あったかいの!!」


「分かる……クロムの魔法ってあったかいよな……」

「癒しって感じだ……」


アレクは急に顔を引き締め、

低い声を真似する。


「でもね……

クロむ……

戦闘中に怒るとね……」


アレクは背中を丸め、

黒いオーラを出すように両手を震わせる。


「黒くなるの……」


「黒くなる!?色の話!?雰囲気の話!?」

「どっちもだろ!!あの人の怒りは怖ぇ!!」


アレクはさらに低い声で言う。


「『……こっちは忙しいんだよ』って言うの……」


ギルド中が一瞬静まり返る。


「こっわ!!」

「いや、言いそう!!めっちゃ言いそう!!」


アレクは全身を震わせながら、

黒雷を纏う真似をする。


「でね!!

黒くなったクロムがね!!

こうやって!!」


バチバチバチッ!!(アレクの全力ジェスチャー)


「《雷禍・黒嵐》ってやるの!!

そしたらね!!

魔物がね!!

ドォォォォォン!!って!!

跡形もなく消えちゃうの!!」


アレクが近くの冒険者の体にバチバチ表現中の手を当てる。


「おれ、跡形もなく消えた方がいい?無理なんだが」

「消える表現すればいいんじゃねえ?」


2人の冒険者の困惑の会話はスルーされ、会話は続く。


「消えるの!?跡形も!?怖ぇ!!」

「いや、黒クロム兄ちゃんならやりかねん……!」


アレクはまた優しい顔に戻り、

胸に手を当てる。


「でもね!!

終わったらね!!

いつものクロムに戻ってね!!

『続き、しますね』って言うの!!」


「戻るのかよ!!」

「ギャップがすごすぎる!!」

「いや、そこがクロムの良さなんだよな……」

「黒クロムの隠れファンもいるらしいぞ……」


アレクは胸を張り、

満面の笑みを浮かべた。


「だからね!!

クロムはね!!

めっちゃ優しくて!!

めっちゃ強くて!!

めっちゃかっこいいの!!

ぼくの自慢なの!!」


「知ってる!!もう十分伝わった!!」

「坊主の黒クロムの真似が怖すぎるんだよ!!」


***


「じゃあね!!

次はね!!

リオン兄ちゃんの話するね!!」


その瞬間、ギルド中がざわつく。


「お、おい……神獣の話か……!」

「絶対すげぇやつだ……!」

「坊主の語りで神獣がどうなるんだ……!」


アレクは四つん這いになり、

白銀の獣のように低く構えた。


「リオン兄ちゃんはね!!

こうやって!!」


アレクは床を蹴って、

テーブルの上を駆け回る。


「わ!あぶねえぞっ!テーブルから落ちるなよ!」

ハラハラする冒険者たちの腕バリアー発動!


「バリバリバリッ!!って!!

雷を纏って走るの!!

めっちゃ速いの!!

ぼく、目で追えなかったの!!」


「追えなかった!?坊主の目で!?

どんだけ速いんだよ神獣……!」


アレクは魔物の真似をしながら突進する。


「魔物がね!!

『ガアアア!!』って来てもね!!

リオン兄ちゃんはね!!」


アレクは横に跳び、

空中でくるっと回転する。


「すげぇ運動神経だな。坊主!」

「猫みてぇ」


アレクはそんな感想スルーである。

それよりも続きである!


「ひらりっ!!って避けて!!

そのままね!!

ザシュッ!!って!!

雷の爪で切っちゃうの!!」


「雷の爪!?怖ぇ!!」

「いや、神獣ならありえる……!」

「こえぇー!切れ味すごそうだな!」


アレクは地面を叩く真似をする。


「土の魔法もね!!

すごいの!!

こうやって!!」


ゴゴゴゴゴッ!!(アレクの全力ジェスチャー)


「地面がね!!

ドーン!!って!!

牙みたいに飛び出すの!!

魔物がね!!

まとめて吹っ飛ぶの!!」


「地面が牙になるの!?

いや、神獣なら地形くらい変える……!」

「坊主の……全力ジェスチャーに……感動だよっ!」


アレクは胸を張り、

大きく息を吸い込んだ。


「でね!!

リオン兄ちゃんの咆哮はね!!

すっごいの!!

こうやってね!!」


アレクは全力で叫ぶ。


「オオオオオオオオッ!!!」


ギルド中がビクッと震える。


「うるさっ!!」

「でも迫力ある!!」

「神獣の咆哮って絶対こんな感じだ!!」


受付嬢がビクッとして

書類を落とすl


「な、なに?今の」


「クレナ(受付嬢)、ごめんなー!

今、アレクはリオンに成りきり中なんだわー」


アレクの立っているテーブルのまわりには、

冒険者がたくさん集まって、笑いながらアレクの話を聞いている。


「あはっ!アレク、大人気みたいねー」


「ちびっこいのが一生懸命伝えようとしておもしれーよ」


もちろん、アレクの耳には、そんな話は耳にも入らない。


アレクはさらに興奮して、

雷を纏う真似をする。


「でね!!

大型の魔物が来てもね!!

リオン兄ちゃんはね!!

ぜんっぜん怖くないの!!

むしろ魔物の方がビビってたの!!」


「魔物がビビるの!?神獣相手ならそりゃそうだ……!」


アレクは一直線に走り、

突進する真似をする。


「《雷牙・瞬閃》ってね!!

ビューーーーン!!って!!

雷の線みたいに走って!!

ズガァァァァァン!!って!!

魔物がね!!

爆ぜるの!!」


近くに突撃された冒険者が

爆ぜる真似をする。

「ぐっうわぁーーー!」

迷演技である。


「へたくそー!」

「もっと派手に爆ぜろーー!」

「うるせー!」


迷演技とヤジはスルーする。


「爆ぜるの!?怖ぇ!!」

「いや、神獣の雷なら爆ぜるだろ……!」

「だな!派手に爆ぜるだろう……!」


アレクは胸を張り、

満面の笑みを浮かべた。


「だからね!!

リオン兄ちゃんはね!!

めっちゃ強くて!!

めっちゃ綺麗で!!

めっちゃかっこいいの!!

ぼくの自慢なの!!」


「知ってる!!もう十分伝わった!!」

「坊主の動きが神獣すぎるんだよ!!」

「暴れすぎて、テーブルから落ちないかハラハラしたぜ!!」


***


「じゃあね!!

最後はね!!

ギルマスの話するね!!」


その瞬間、ギルド中がざわつく。


「お、おい……ギルマスだと……!」

「くっ!面白そうだ……!」

「坊主のモノマネは毎回クオリティ高いからな……!」


アレクは腕を組み、

妙に偉そうな姿勢で立つ。


「ギルマスはね……

いつもこうやってね……

『よし、今日の依頼はこんなもんだな』って言うの!!」


「似てる!!」

「声のトーンまで似てる!!」

「ちびギルマスだ!!」


アレクは眉間にしわを寄せ、

書類をめくる真似をする。


(なんだその顔!可愛いだけだがな!)


「でね!!

書類見てる時はね!!

ぜったいこの顔なの!!

『おいおい……またこんな依頼が来てんのか……』って!!」


「うわっ!!」

「その“疲れた大人の顔”完全にギルマス!!」

「いつも俺らの為に、ありがとうござます!」


アレクは急に優しい顔になり、

胸に手を当てる。


「でもね!!

冒険者さんが困ってるとね!!

『おう、どうした?話してみな』って言ってね!!

すぐ助けてくれるの!!」


「分かる……ギルマスってなんだかんだ言って優しいよな……」

「怒ると怖いけどな……」


アレクは急に背筋を伸ばし、

机をドンッと叩く真似をする。


「でね!!

ギルドでケンカが起きるとね!!

『おいコラ!!やめろって言ってるだろ!!』って!!

バンッ!!って!!

机を叩くの!!」


ギルド中がビクッと震える。


「うわっ!!その叩き方、完全にギルマス!!」

「俺、びびちまったぜ!」

「怒った時の迫力が再現されてる!!」


アレクは今度は、

お茶を飲む真似をしながら、

ふぅ……と息をつく。


「でもね……

お茶飲んでる時はね……

すっごく落ち着いてるの!!

『はぁ……今日も忙しいな……』って!!」


「言いそう!!」

「ギルマスの“休憩モード”だ!!」

「ギルマス部屋か応接室でしか見れないレアなギルマスだ!」


アレクはさらに続ける。


「あとね!!

ぼくがギルドに来るとね!!

『お、アレクじゃねぇか。今日も元気だな』って言ってね!!

頭なでてくれるの!!」


「優しいなぁ……」

「ギルマス、子どもには甘いよな……」

「ギルマスって意外とモテるよなー。

そういうギャップがあるところにグッとくるのか?」


アレクは胸を張り、

満面の笑みを浮かべた。


「だからね!!

ギルマスはね!!

めっちゃ優しくて!!

めっちゃかっこよくて!!

ギルドのこと、ぜんぶ守ってるの!!

ぼくの自慢なの!!」


「知ってる!!もう十分伝わった!!」

「坊主のギルマスの真似が上手すぎるんだよ!!」

「えへへ!!

ぼくね!!

ギルマスのことも大好きなんだ!!」


ギルド中が拍手と笑いに包まれた。


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