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18. リビングでのひととき

【2人の大暴走】

今日は、朝から2人とも元気いっぱいだ。

昨日、夕飯を食べる前に寝てしまってから、一度も起きずに朝を迎えた。


アレクが朝から風呂に入りたいというので、

数人が付き添いで一緒に風呂に入った。


お風呂でぽかぽかになったアレクとヒナは、

ふわふわの服に着替え、

銀翼ホームのリビングへ。


今日は朝から少し冷えるので、

暖炉の火がゆらゆら揺れ、

その前には大きくてふかふかなラグが敷かれており、

ソファはおおきくて柔らかい、

棚には冒険の戦利品が今日も磨かれてキラキラ光っている。


アレク達はまずラグに向かって飛び込む!

ふわふわなラグの毛が頬にさわさわ当たってくすぐったい。


「……やわらかいー!ひろーい!およげるー!」

クロールをしてみる。バタバタバタ。

(俺、今も泳げるかな〜)


「ホコリがたつから、ほどほどにしてくれよー」


「はーい!」


アレクの泳ぎにジークがふと思う。

(しっかりした泳ぎ方だ。アレクって泳げるのか…)


「……ふわふわ……!」

ラグの上を 自由気ままに動き回るヒナ。


そのあと、2人して

とてとてとてっ と部屋を走り回りだす。

ソファに登ってはぴょんと飛び降り、

リオンの背中に抱きつき、

銀翼のメンバー一人一人の腰や足に

笑いながら抱き着いて回り、

またラグに倒れこむ。


アレン&ヒナ

「「はぁ〜はぁ~はぁ〜……」」


(((((か…かわいい…)))))


「アレクとヒナ、大暴走って感じだな~。

たくさん走って疲れただろう」


2人は答えられない

ラグに突っ伏して、荒い呼吸を整えているから。


「そりゃ、つかれるわな~~

オレ、そこまでの元気ないぜ〜」


***

【ジークパパ】


「アレク、こっち来い」


アレクは呼ばれてジークのところへ行く。


すると、ジークが自分の膝を叩くので、

アレクは頷き、ジークの膝の上に座った。


「今日はよく遊んだな。リビング気に入ったか?」


「うん!ひろいし、ふわふわできもちいいし、みんながいるから…楽しい!」


「ふふっ。そうか。そう言ってくれて俺も嬉しいぞ」


ジークはそう言うと?

アレクの頭や頬を撫でまくる。


「あははっ!ジーク、くすぐったいよー」


「ずるい〜〜!わたちも〜〜〜!」


その光景を見て、ヒナがずるいとジークとアレクの間に、頭から突っ込んできた。


「ヒナ、悪かったな。

ヒナもここ、気に入ってくれたか?」


「うん、ここ、たのちい!うれちい!あったかい!」


そうして、ジークはヒナの頭や頬を撫でまくる。


「きゃははは〜〜!くしゅぐったーい!」


ジークもアレクもヒナも楽しそうである。


「あれ、どう見ても父親と子供たちだよなー」


「うん。もう‘ジークパパ”でいいと思う」


***


【オルガの宝物自慢】


「アレク、ヒナ!ほら、これ見てみろ!」


オルガが取り出したのは、冒険で拾った“光る石”。


「きれい……!なんのいし?」


「ぴかぴか……!きれいー!」


「へへっ、きれいだろ!

これはな、ダンジョンの奥で見つけた鉱石だ。

気に入ったか?

じゃあこれはお前らにやる!」


「「わ〜い!」」


「冒険者ってすげー!」


「おいオルガ!、勝手にギルドの宝物渡すな!」


「いいだろ!可愛いんだから!」


***

【エルミーの幸せなひととき】


「ヒナちゃん、こっちおいで~」

エルミーがヒナにおいでおいでしている。


「……だっこ……?」


「もちろん!」


ヒナは走って助走をつけてエルミーの胸に飛びついた、

エルミーは幸せそうに頬を緩め、ヒナの頭をなでる。


「……天使……この子……天使……」


「エルミー、顔が溶けてるぞ〜」


「エルミー!おれもー!!」

といって、アレクはエルミーの背中に飛びつく!


「あぁ…最高…だ………幸せ〜」


「エルミーが昇天してる……」


***

【フリード、魔法のお披露目】


「アレク、ヒナ、これ見て!」

他のメンバーに負けじと

魔法の得意なフリードが

魔法で小さな光の蝶を作り出す。


「……とんだ……!きれ~~~!」


「きらきら……!きれ~!!」


「ふふっ、すげーだろー!もっと出すよ!」

光の蝶が部屋中を舞い、

2人は追いかけて大はしゃぎ。


捕まえると光となって消える。

それがまた綺麗で大はしゃぎ。


「……安全な魔法か?」

蝶を見ながらリオンが声をかけてくる。


「もちろん!

子供用に作った魔法だから安心して!」


***


【クロムのおやつで子供の気を引く】


「僕は……あ!そうだ!

アレク、ヒナ。おやつ食べる……?」


「たべる!!」


「たべる……!」

クロムは小さなクッキーを差し出す。


「アレク、あ~ん!」

クロムはひとくちサイズに割って、

アレクの口元に差し出す。


「あーん…ぱくっ!おいしい~!」


(かわいい…)

クロム悶絶。


「ずるい~わたしも~~あーーーー!!!」

クロムにくっついて、ちっちゃい口を大きく開ける。


「雛の餌遣りだな。ヒナだけに」

(オルガがダジャレ言ってる……くふっ!)


「わかったわかった!

はい。ヒナにもあーん!」


「ぱくっ!おいち~~!」

両手を頬にあて、おいちいと揺れる。


「……よかった……後でもっと作ろう……!」


「お前ら、甘やかしすぎだ!」



「「「「無理!!可愛いんだから仕方ない!!!」」」」


「……まぁ、わかるけどな」


***

【リオン 兄は心配で仕方ない】


――大型犬の姿でも、兄としての威厳は健在

アレクが走りすぎて転びそうになると――


「アレク、危ない」

すっ と自らの体を滑らせて受け止める。


「……りおんにいちゃ……すごい……!ありがと!」

リオンに抱き着くアレク。


(兄であれば、受け止めるのは当然の事である)


ヒナがソファの上から降りられなくなると――


「ヒナ、乗れ」


「……りおんおにいちゃ……ありがと……だいすき……」


「私もだ」


「「「「「兄力~~~~!!!!」」」」」


***


【おやすみ】


遊び疲れたアレクとヒナは、

リオンのふわさらの体の上に

ぽすん、抱き着く。


「……ここ……すき……」


「……りおんおにいちゃ……あったかい……」


「私はそなたらの兄だ。

好きなだけ甘えるがいい」


アレク&ヒナ

「ふにゃ~。ふわふわ~。もふもふ~……」


「「「「「尊い~~~~!!!!」」」」」


暖炉の火がぱちぱちと音を立て、

光の蝶がゆっくり消えていく。

アレクは、ラグの中央に横になっているリオンの背中に抱き着き

ヒナはリオンのお腹の毛に埋まっている。

アレクが眠そうに目をこすっている。


「……そろそろベッドに行きましょうか」


「そうだな、寝室へ連れて行くか」


「さ、2人とも、ベッドでねましょうね」


「……ねむい……」


「……おにいちゃ…いっしょ…ねる……」


「……この子たちの笑顔をこのままずっと守ってやりたな……」


「…そうだな…。こういう雰囲気もいいものだな。

なんだかくすぐったいような、暖かいような…

でも、悪くない」


「そうだな。」

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