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完結「死亡フラグが立ちすぎてる彼女を何とか救いたい」というゲームの世界に転生してしまったので彼女を救おうと思います?。(連載版)  作者: おすし
真章

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今回は早めに投稿出来ました。

明ちゃんはシリアスブレーカーです。


「何で・・・おまえ・・・」


 勅旨河原は明しか見えてなかった。目の前の少女はめんどくさそうな、しかし心配そうな曇った表情をしていた。


 その明の姿はいつものように任務の為の化粧はしておらず、髪は勅旨河原が初めて会った時と同じ真っ直ぐにサラサラしたストレートヘア。彼女の母親の目を少しキツくしたような顔立ち。そこは輝に似ていた。


 ケバケバしさが無く、とても清楚だった。本星の人間である事が一目でわかる程。


 明は他の世界に出向くのが多かった為メイクをしていたのだが本星ではメイクをする人間など殆どいない。肌を最適に保てる技術があるのでしない方が美しいからだ。


「私の幼馴染みがピンチだったら来るに決まってるでしょ。戦闘では役に立たないけど出来る事はいくらでもあるもの」


 そう聞いた勅旨河原は複雑感情を抱いていた。


 見られたく無かった情けない姿。でも本当は会いたくて仕方無かった。そんな思いをしていたら明が唐突にしゃべり出す。


「あ、聞いて、聞いて!。幼馴染みっていったらあの世界の小説に酷いのがあるのよ!。主人公が幼馴染みに付き合ってとか言うのあり得ないよね!もう何年付き合ってるんだって感じよ!ふつう結婚しようとか子作りしようとかでしょ!?。そりゃフラれるよ。彼女もあり得ないっておもうよ!しかもフラれて直ぐ他の女になびくの!意思弱すぎな軽薄主人公とかあり得ない!」


「え・・・あ、そうだね?」


 この状況にもいつもの調子の明に勅旨河原はさっきまで感じていた悲壮感が霧散した。


「それとね!、別のが幼馴染みが浮気するのよ!しかもばれなきゃいいって!彼氏の主人公ともやってない肉体関係を浮気相手とするの!おかしいよね!その幼馴染み頭いいのに主人公としたらすぐばれるの解るじゃん!しかもその幼馴染み主人公にベタ惚れなの!いくらでも時間あったのになんで主人公としなかったの!?あり得ないよね!女の子って浮気とか凄い抵抗あるのよ!男は性欲処理があるから浮気しやすいみたいだけど女の子は別なの!。解る?女の子って恋したらその人の事しか考えられなくなるの!あれは無いよ!。さすがにあれは作者がおかしいよ!もっと設定考えろっての!浮気って意思の弱い人がするの!寂しかったとか、彼氏に不満があったとか!もともとそんなに好きじゃ無かったとか!そんな事一言も書いてないの!むしろその逆!その幼馴染み読んでいくと結構意思強いの!。で、何でそんな事したのかって主人公に尋ねられた時に解らないとかその時調子に乗ってたとかって言ってるの!もうホラーだよ。そんな子が浮気したらトラウマになるよ本当!」


「あ、ああ・・・」


「その幼馴染みはちょっと浮気しただけなのに主人公がいきなり消えるとか酷い仕打ちするの!ちょっとは話し合えっての!ほんとその主人公キライ!。最後殴り合いの大げんかするんだけどその理由が主人公の新しい彼氏とくっつける為だって書いてるの!しかも主人公を新しい女の所行かせる為に言った憎まれ口が情けないから私に浮気されんだって言うの!。それ作者の本音だよね?。でもそんな状況で最初に言えるのって嘘じゃ無くて本音なの!ありえないよそんなに主人公の事思ってるなら!幼馴染みも色々あってその喧嘩の為に雌ゴリラに作者してんのよ!可愛い少女をよ!それはやり過ぎでしょ!主人公もカッとなったくらいで女の子に手を上げちゃ駄目なの!絶対に!女の子って子供産んで幸せになりたいの!暴力女になったら子供産む資格ないの!幸せになれないの!殴り合いで手が痛いってかいてあったけどちょっとした事が命取りになるの!手すりにつかまって必死に移動する妊婦さん見たら解るわよ!」


「う、うん・・・。そうだね・・・。」


「それでさ、最後にあっけなく主人公が新しい彼女と結婚して幸せになりましたって!マジあり得ない!喧嘩までさせるのなら幼馴染みと寄り戻せっての!怪我させたんだから責任とれっての!幼馴染みに酷い事した主人公だけ幸せになるのあり得ないの!よっぽど主人公の方が資格が無いの!罪と罰のバランス悪すぎだって!」


「い、いや・・・」


「何?、あなた私がおかしいって言うの?貴方はそんな事しないわよね?」


「しないよ!そんな最低なこと!。しかもフィクションだろ?。それ。その手はあり得なくてドロドロして酷い方が炎上して注目を集めるんだって。おまえ作者の術中にはまってるんだって解ってるだろ。素直なお前はその手は向かないって。どこで見たんだよ?。まあ確かにその話は酷いけど」


「っ、う~~~~~~・・・」


 少し悔しそうな顔をする明。その表情も凄く可愛らしい。


 そこまでのやりとりで時空移動してきた男が声を出した。


「落ち着いたか?勅旨河原少佐」


 勅旨河原はその男を見て絶句する。


「っ、九条閣下!・・・・」


 その声に周りいた隊員も気を取り直し敬礼をする。


「閣下はやめろ。一応お前と同じ少佐だ」


「しかし・・・っ!」


 勅旨河原は輝に憧れていた。所作を真似るほど。この世界で最強の人間。少佐とは形式だけで中身は将軍クラスだ。そんな人間を前に自分と同じ階級で呼ぶのは気が引けていた。


「さて、各位も落ち着いた様だし明、さっさと始めろ。」


「は~~~~~い。お父さん」


「仕事中は少佐と呼べ!」


 そのやりとりに張り詰めていた空気が和やかな物になる。明は真月に似て場を和ます才能があるのだ。まさにこの場には適任だった。


「後の隊員は明の検索が終わるまで持ち場に待機!」


 そろって隊員が敬礼をする。


 そして輝の貫禄。この人がいれば絶対に何とかなる。周りの隊員も下がっていた指揮が上がるのだった。




 暗い部屋


 九条睦月の姿をした女が端末の前に座っている。


「ふふふっ、やっぱり来たのね。私の愛しき人達。なら()()を使うわ」


 その女は端末を操る。何かを遠隔操作したようだった。


「まあ、あの世界を滅ぼすのは私も本意ではないわ・・・。でも直ぐに帰ってもらわなくちゃ困るの」


 女は不気味に微笑む。


「美月さんを傷つけるのは困るけど、でも()()()は此所で消えてもらいましょう」


 暗い部屋にその声は響くのだった。




 明が甲板に立ちデバイスを操作する。


 光輝くその姿は見る者を魅了した。


「伍長は何を・・・」


 勅旨河原の質問に輝は答える。


「おまえ達のデバイスは妨害を受けている」


 その言葉に周囲がざわめく。


「妨害っ!?、でもそんな反応はどこにも!」


 輝は苦笑する。


「まあ、通常の装置では解らない程、緻密で小型のデバイスと推測している。並の検索では解らんだろうな。明は攻撃能力は乏しいが検索能力は俺と美月の娘と誇れる程高い」


 不意に明の操作していたデバイスの光が弱まる。


「見つけたよ。お父さん」


 そう言って明は空中に何かを投影する。


「これは・・・。魚か?」


 自慢げに明は頷く。


「なるほどな。作戦実行はまだ日が昇って無い暗い海。この船に照らされた光にプランクトンが集まる。それをあらかじめデバイスを仕込んだ魚が集まってくる訳だ。ヤツの使いそうな手だ」


 その発言に勅旨河原は驚く。


「まさか・・・、そんな事出来るのですか?。魚なんか不確定なもので・・・」


「このあたりは季節漁の解禁前だ。大型魚がその魚を食っても結果は変わらない。体内依存型だろうから排出もされない。しかも超小型で数でデバイスの妨害をやってるのか・・・。単体の発見は普通のデバイスでは難しいだろう。明程の検索能力が無ければ発見は不可能だ」


「・・・ヤツ、とは?」


「少佐が知る必要の無いことだが、あえて言えば違法根源の採取を目的としている輩だ」


「・・・承知しました」


「おそらく後三日もすれば日の昇ってる間に狙撃ポイントに入る。そこでは妨害は出来ない。まあ、その場合は被害が甚大になっただろうな。明、検索データーを俺のデバイスの照準にリンクさせろ」


「は~~~~い」


 明が輝のデバイスに妨害デバイスの位置をリンクする。数は二、三百は在りそうだ。


 輝は虚空にデバイスを構え引き金をひいた。


 あたりの海がまるで蛍の様に光り輝いた。


「妨害波、消えました。」


 明のその言葉に輝は指令を出す。


「勅旨河原少佐、彗星を狙撃に掛かれ!。後の隊員は彗星の爆発による飛来物に備えよ。衝撃で光速を何倍も超えるぞ!。私は主砲の弾丸速度を速める。六百倍だ。一分以内に着弾する。観測班備えよ!」


「ハ!」


 その声に各員は配置に就く。


 勅旨河原と輝は虚空にデバイスを構える。


『何処の誰だか知らないが、なめやがって!。よくも俺に恥をかかせてくれたな!今度は当てる!』


「少佐、準備でき次第撃て。加速は撃ってからでも十分合わせられる」


「了解!。撃ちます!」


 輝の構えるいるデバイスはフォトンアクセラレーシャン。物質の速度を光速を超えて加速させる。上限は無い。


 ヘレナの弾道がくっきりとする。


 そしてヘレナの砲塔が一瞬光り輝いた。


 そこに輝が引き金を引く。


 明らかにこれまでとは違う砲撃だった。


 そして放った一分後。


「彗星に着弾!。コアまで貫通!」


「砕けろッ!!!!!」


 勅旨河原は弾丸を爆破させた。


「彗星の爆破を確認!」


 その声に隊員達が歓声を上げる。


 安堵の表情の表情を浮かべる勅旨河原に明が満面の笑みで抱きついた。


「お、おい!?」


「えへへ。やったね!」


「・・・ああっ!」


 勅旨河原も明の表情を見て笑顔を浮かべた。


 輝もそんな娘達を見て微笑んでいたが、不意にアラームが鳴り表情を一変させる。


「このタイミングでか!?」


 それは美月からの緊急救援信号だった。


読んで貰えてありがとうございます。

次は日曜日の予定ですが、出来るだけ早く書きたいと思います。

寝取られ系を見て悪人の心理を参考にしようと思ったのですが、私には無理みたいです。

特に幼馴染が騙されて被害者になった時は可哀そうでなりません。

幼馴染が完全な悪ではなく情状酌量のある物は途中できつくなって読めませんでした。

ハーレムが嫌いなので、この作品にもこの先、非情にならないといけないキャラがいるのですが、あまり悪くはしないつもりなのでよろしくお願いします。

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