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「死亡フラグが立ちすぎてる彼女を何とか救いたい」というゲームの世界に転生してしまったので彼女を救おうと思います?。(連載版)  作者: おすし
次章

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 この世界には様々な職種がある。が、単純作業と言われる製造、建設、運輸、その他サービスは全て人間では無く装置が行っている。


 では人間は何を行っているのか?、それは人造知能を与えられた装置ではなしえない事。


 そう言われたら殆どの人間は仕事ををしなくていいのでは?と思うかもしれない。


 確かにこの世界で人間が仕事をしなくてもある程度はやっていける。


 基本の衣食住は全ての人間に国家が与えられているのだから。


 しかしいくら装置が優秀であろうとも必ず不足する事もあるのが事実。


 人造知能ではやはり限界があるのだ。


 この世界の人間の仕事は適正の高いデバイスを操り単純作業を行う装置への物資の供給、事象観測による行動指示、自然災害への対抗、犯罪の防止、敵対勢力からの防衛、新たな技術の研究、他の世界からの文化の再現、娯楽の提供、子供に夢と希望を与える仕事、その他人造知能ではなし得ないサービスなど、結構人のやることは多いのだ。


 文化レベルの低い世界との違いは人間に適正を与えられているという事。悪く言えば改造されているのだ。この世界の人間は他の世界にいけば神と呼ばれるほどの能力を持っていると言っても過言ではない。


 他の世界からの資源の採取、文化の再現に当たる仕事に検索者という業種がある。


 第五百四十三世界。


 その世界は高い知的生命は存在しておらず放置されていたが、アトミックバッテリーの素材となる生物の存在が確認されてからは検索者の出入りが頻繁になっていた。


 まあ、ホムンクルスがいるので大規模な拠点などは建設されていない。


 できるだけ世界の保存を優先する形になっているのだ。


 そして今日も一組の一団が素材を求め彼の地へと赴いていた。




「さて、今日もやるわよ!」


 そう一団に声を掛けたのは川口弘子(カワグチヒロコ)


 この一団のリーダーをつともている。隊員の構成は戦闘職三人、事象観測者一人、索敵件その他雑用一人だ。


 デバイスの適正は物理で放熱を得意とする。検索者の半数近くの者が物理特性だ。物理と言ってもただ物質を動かすだけでは無く、それに付随する摩擦熱の応用などがあり色々な事が出来る。他の世界で使えば魔法と誤認されるがこの世界ではただの技術でしかない。


 彼女の持ち前は炎で何もかも焼き尽くしてしまう事がだ。


「リーダー、今日はさ、北の方角に行って見ない?」


 そう言ったのはサブリーダーを務める男だった。


「え?、北の方向はまだ検索の許可が出てないわよ?」


「許可が出てからだったら遅いって、もしかしたらお宝が発見出来るかもしれないだろ」


「う~ん。みんなはどう思う」


 川口はほかのメンバーに尋ねてみた。


 その中の事象観測者の女が装置を使いながらその問いに答える。


「う~ん?。エラーが出る。解らないわ」


 その答えにほかの隊員が声を上げる。


「エラー?もしかして未知に遭遇するって事か!。もしかして本当にお宝があるかも」


巣家人(スケット)!、あんたはどうなの?」


 検索デバイスを使っていた巣家人と呼ばれた男に川口は嫌そうに話しかけた。


 彼女はたまに検索で彼とはチームを組んでいたが、検索以外殆ど役に立たないと思って蔑んでいた。彼女は不気味に見える彼の事が嫌いだったが、仕事なので仕方なくチームを組んでいたのだ。検索のデバイスは光適正。少数なのだ。


「その方向には目標物は五十程度だ。その他にも強い生命反応はあるが何かは解らない。ただ数は少ない」


 川口はその彼の受け答えに本当に役立たずなのだと心の中で呟いた。


「リーダー、いこうぜ!絶対いけるって!。ターゲットも五十いるんだろ?。損にはならないって!。どうせこの世界の生き物なんて相手にならないしさ!」


 川口は悩んだ末、隊員の言うことを聞くことにした。


「仕方ないわね。まあいずれ誰かが行かなければいけない訳だし・・・・、行ってみるか・・・。私達は検索者なんだから未知を発見するのが仕事なんだし」


「やったぜ!リーダー!最高!、そうと決まったら善は急げだ!」


 その言葉を聞き、隊員達は意気揚々と進路を北に向けて移動し始めたのだった。


 川口はこの判断を後に後悔する事になる。


読んで貰えてありがとうございます。

巣家人さん、久々の登場です(笑)


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