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《妹》
わがまま以外、何も言えない私が
《妹》
兄が作る3つのおはぎは
母の分だけ少し大きめで
それをいつも横から 私がはつっていた
満たされることの なかった日々が
どうして笑顔で溢れていたのか
涙堪えてあの人を待つ
今なら少しだけ分かる気がします
恐れや不安に 逃げたくなるけど
一番怖いのは この幸せなんです
私だけ愛されていませんか?
わがまま以外は 何も言えない私が
今日も涙を ただただ溢して
感謝の言葉も 返せないのに
モノは分かち合えば小さく
でも喜びは逆に大きくなる
小さな肩を震わせ 母は言う
狭かった部屋が 広くなって
二人の重荷が少し減って
楽になれると言って欲しい
二人にも何かしら何か良いことを
私が幸せに 触れた分だけ
二人に犠牲を 強いていたと知った
私だけ幸せでいいんですか?
ねだること以外は 碌にできない私が
化粧も流れて 情けない姿で
誓いの言葉に 声を詰まらせた
私にも愛させてくれませんか?
今日から妻に やがて母になる私に
今更だけど その資格があるなら
ダメな娘も 愚図な妹も
今日の日を境に 一歩 歩き始める
※葛餅を作っている夢を見たので、何となく。
旦那さんの空気感がパない。




