《防波堤の上のスピカ》
※危険ですので、絶対に真似しないで下さい
【スピカ3連作】第1弾
続きは……
《防波堤の上のスピカ》
雲の向こう 水平線の下
未だ光投げ続ける夕陽に
「「さようなら」って言うの、忘れた」って
名残惜しそうに 君は振り返る
「それじゃぁ、今日の日が終わらないように
僕らも一つ 悪あがきしよう
何か 歌でも歌おうか」
テトラポットの頭 飛び乗って
勢い余ってスカート めくれちゃって もう、何したって
構わずステップ刻み続けて
アイ色の空に飛び込んだ
君は笑っていた さいごまで
波が歌う 防波堤の上
君が踊る ちっぽけなステージ
「危ないよ」って その手掴んだら
不可思議の力で 引っ張り上げられた
「さぁさぁ、今日の日を忘れないように
二人だけの 思い出になるよう
ここで 一緒に踊ろうよ ねぇ!」
二人 互いに互い 引き合って
回り回って回って 目も回って でも、止まんなくって
足がふらつくまで はしゃいじゃって
無理矢理抱き止めたら ふくれっ面で
だけど笑うんだ さいごには
きっと、真昼の空でも
雨雲が幅を利かせてても
誰が見てても見てなくても
サボらずに 輝き続けるんだよ
ずっと
アイ色の空に飛び込んだ
真っ白なワンピースも闇が呑んで もう、見えなくって
手を伸ばした先煌めく 真珠星
あの日の君の言葉 思い出すんだ
君は笑っている いつだって
でも、スピカって確か、5連星なんだよな……




