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首吊り死体が呪う村、痣のスミレの狂い咲き  作者: 藤野
第四章 隠された過去
20/60

計画

 僕の中のもやもやが少し晴れた気がした。

 そうだ……。確かに、全部が関係ないこととは思えない。


「……こうじゅさん」

「なんですか?」

「私が今日、御神体を確認して来ようと思うんです」

「ひ、一人でですか?」

 スミレさんは頷く。

「こうじゅさんは知らないと思いますが、昨日から松園家と竹園家に駐在さんが来ているんです。流石に続いたので念のためと……。首吊りだったので……事件性はないと、判断されましたが」

 綺麗な紫色の瞳が曇る。

 いつの間にか、もう鳥居の前まで来ていた。話は一旦中断して、二人でお辞儀をして鳥居を通る。

 そして木陰に逃げ込むように入った。


「松園家と竹園家はもうお通夜を終わらせているので、今日はお葬式をするみたいなんです。今日の午前から松園家、午後から竹園家なので……」

「も、もしかして、茂さんが神社にいない間に?」

「はい。いない間に……」

「だっ、駄目ですよ!」

 スミレさんが最後まで言い切る前に、僕は叫んでいた。

 大声にちらほらこちらを見る人がいる。


「あそこは階段も長いですし……、あ、危ないんですよ!」

「分かっているつもりです」

「僕がやります」

「こうじゅさんには学校が——」

「……休みますよ」


 茂さんには、昨日一人で来るなと釘を刺されている。でもいい。だってスミレさんがどうなるかなんて分からないし……。もし何かあったらと思うといてもたってもいられない。


「ですが、それだと私のやることが何も無くなってしまいます」

「スミレさんはお母さん達の話を聞いて、何かあったら僕に教えてください。

 御神体の確認は僕がやります。最悪の場合神社から鍵を盗むことになるかもしれません」

「そ、それは犯罪ですよ」

「なりふり構っていられません。犯罪をするなら尚更スミレさんにはさせられませんよ」

 スミレさんの目が見開く。


「ありがとうございます……」

 ぽっと顔を赤らめて、俯いてしまった。


 い、今の顔見たことない。

 何だこの感じ……。


「こうじゅさん、さ……参拝しましょう」

「は、はい!」

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