第十九話
斎藤さん(仮)は生きているのかな?
まだ十九話で死んじゃうのは淋しいよ...
巡回と言う名の散歩を無事に終え、帰宅(?)するリーダー(仮)。
だが、様子が変である。
何だか公園が騒がしい。
「おい、どうした?」
彼は嫌な予感と共に、公園の中に入った。
仲間達が取り囲む輪の中心へ、人をかき分けかき分け進んでいく。
そこにいたのは、金属バットを持つ男と、斎藤(仮)だった。
「あ……お帰りなさい、リーダー」
金属バットを持つ男は、彼に気付くと恭しく礼をした。
「あぁ、ただいま。──それより、この騒ぎは?」
見た所、斎藤(仮)の意識はなさそうだが……。
「すみません、俺のせいなんです」
申し訳なさそうに、金属バットを持つ男は頭を下げる。
──まさか。
殺した、のか?
先程の、嫌な予感が胸に迫り来るのを押し隠し、問い掛ける。
「お前、まさか……」
「はい、その通りです」
彼はリーダー(仮)の言葉を察し、肯定した。
そしてうなだれて、こう続ける。
「……申し訳ありませんでした」
「……そうか」
リーダー(仮)は、その事実を肯定するしかなかった。
大事な部下を失いたくはないが、罪は罪。
きちんと償わせなければならない。
「お前……ちゃんと、自首しろ。な?」
なだめる、とは違う。
だが、たしなめるとも言い難い。
何とも言えない口調で、そう言った。
だが、相手の反応はリーダー(仮)を余計に混乱させるばかりであった。
「……はい? 今、何と?」
いや……え!?
俺は当たり前のことを言ったまでだぞ?
この期に及んで、まだしらを切るつもりか?
「俺の監督不行き届きなんです。全て、俺のせいで……こんなことに」
だが珍しく、彼は自分を責めている。
いや──、悪いのは俺だ。
お前一人に斎藤(仮)の世話を全て任せ、背負わせてしまった。
だから、俺も同罪なんだ。
一緒に罪を償わせてくれ……。
「まさか、こんなことになるとは思ってなかったんです。でも思い返せば、俺も最初の頃は同じような境遇でした」
……ん?
彼の一言で、リーダー(仮)は誤解に気がついた。
成る程。
そう言えば俺も、昔──。
全てを理解した彼は、金属バットを持つ男にこう言った。
「お前、相変わらず言葉足らず。風邪なら風邪って、早く言え」
それは「なだめる」とは違う。
だが、今度は「たしなめる」と言う表現がぴったりだった。
はい、風邪でしたね(笑)
取り敢えず生きてて安心しましたが、こんな生活じゃ風邪も命取り。
治療に専念しないと。




