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第十八話
斉藤さん(仮)、よく金属バットを持つ男と会話が成り立つようになりましたよね。
作者はしみじみと思います。
このまま、無事でいてくれたら良いけど...
「おい、動くな」
金属バットを持つ男が、静かな口調で言った。
無理にじたばたして首が締まっても仕方がない。
俺は抵抗するのを諦め、奴のされるがままにした。
きゅっと締められたそれは、
……古びたマフラーだった。
「え…」
突然のことに驚く俺。
「まだ秋なんだ、今から寒さに慣れとけ。ただ、今は……無理するな」
そう言って、奴はそっぽを向いた。
……。
えーと。
これは、あれか?
俗に言う、「ツンデレ」ってやつか?
金属バットを持つ男が俺に優しくするなんて、考えられない。
素直に、信じられない。
そう……迂闊に信じる訳にはいかないのだ。
俺はマフラーを外そうと手を掛け、
「……かたじけない」
何故か、そのまま使うことにした。
やはり寒かったのである。
しかし、屋外の秋がこんなに寒いとは。
そう思い、身体を震わせる。
少し公園を走り回ったら、温まるだろうか。
大の大人が昼間から公園を走るなんて、不審者扱いされるかもしれないが。
取り敢えず、身体を動かそう。
そう思い、立ち上がろうとして、
……そのまま倒れた。
言ってる傍から、死亡フラグ。
斉藤さん(仮)、
あぁ斉藤さん(仮)、
斉藤さん(仮)。
江角、心の一句でした。




