表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
番外編 ハルクパーク来園日記、王宮騎士団ダンバムの場合

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/107

第77話 相撲観戦からの野外歓迎会

「ただいまの決まり手は波離間投(はりまな)げ、波離間投(はりまな)げで超王雅(ちょうおうが)の勝ち」


 盛り上がる相撲場、

 最後の取り組みが終わり私も白熱した、

 いやあ素晴らしい戦いを観させて貰ったものだ。


「叔父様、最後の一戦でオーガ軍の勝ちですわ」

「そうだな、オークもよく頑張っていた、素晴らしい」

「ダンバム殿、オーガの親方が勝利チーム賞を貰うようだ」


 フィーナの言った通り、

 行事とかいう審判の黒猫獣人から、

 両腕いっぱいの魔石を貰っている。


「本日は八勝七敗でオーガ部屋の勝ちとなります、この後は弓取り式をお楽しみ下さい」


 取り組みという勝負は最後の六試合しか観られなかったが、

 いやはや単純かつ面白い勝負であった、オークとオーガの『スモウ』という対決、

 特等席で観覧したのだが、四人で座るには少し窮屈だった、だが『焼き鳥』と『幕の内弁当』は美味であった。


(だが、やはり食べたりない)


 そう思っているとガーベラ殿がやってきた。


「さあ皆さん、歓迎のBBQ(バーベキュー)が用意できました、夕食ですよ」


 待ってましたとついていく、

 その間に先ほどの『スモウ』について聞く。


「ハルク殿、あれは毎日やっているのか?!」

「十五日間ですね、残り2日、そのあとしばらくお休みですが、その期間中でも、

 団体のお客様がいらっしゃるなら『花相撲』といって観光客向けの取り組み、試合を」


 それもそれで面白そうだ。


「これはダンバム殿!」

「やや、これはデュアル殿にその娘のターニャ嬢」

「相撲は楽しかったですな」「おもしろかったぁー」


 二人も満足したようだ。


「王宮魔術師として、ここはどうですかな」

「ダークネスドラゴンとホーリードラゴンの魔法は是非とも研究したい所じゃが、

 孫娘があちこち遊び回ってのう、グラススライダーというのに夢中になっておったわい」「たのしかったぁー」


 他の視察団も続々と集まる、

 そしてガーベラ殿に案内されて到着した広場、

 すでに火が炊かれ、沢山の料理が準備されている、肉と野菜が山のように!


(飲み物の豊富、いやはや酒まであるではないか!!)


 いや、酔うのはまだ早い、自重しよう。

 見回すとエルフやオークやウェアウルフも集まっていて、

 オーガやオークも巨大な鍋を煮込んでいる、あれが『ちゃんこ』か。


(おっ、何か始まるようだ)


 ひとりの黒猫獣人に視線が集まる。


「さあ王都からいらした皆さん、全員揃いましたね?

 私は司会のマイクベラと申します、ではこのステージでまず、

 ここハルクパークの園長、ハルク様より皆さんにご挨拶があります!」


 すたすたと小さな野外舞台へ。


「えー皆さん、昨日到着して今日、ここまで園内を楽しんでいただけましたでしょうか?

 ここでの通貨は魔石です、魔石さえあればいくらでも楽しむ事ができます、もちろん冒険者として、

 この周辺の魔物を退治して現地で魔石を手にする事もできますが、住民であるオーク、オーガ、ウェアウルフなどは……」


 などと園長の観光アピールタイム、

 正直に言って詳細が公表されれば客で溢れかえるだろう、

 むしろ移住希望者も……話が終わり、続いて入れ替わりで呪われた侯爵姉妹が上がる。


「こんばんわ~ラブライスで~っす」

「私たちの歌と踊りをお楽しみくださ~い」

「終わったら皆さんのために、おにぎりを焼きま~す」「では、スタートゥ!」


 痛々しい姉妹から目を逸らし、

 さっそく、肉と野菜をいただく、

 高級そうな魔物肉に現地のみずみずしい野菜を串で焼いて食べる……美味い!!


「ハルク殿、これはお高いのでは」

「それがですね、魔石10個で食べ放題!」

「な、なっ、なんとおっ?!」「今だけですよ?」


 こうしてラブライスショー→にゃんこキッズショー→ニャーレンジャーショーを楽しみ、

 すっかり夜となって、再び舞台に黒猫獣人のマイクベラ氏が登壇した、ちなみに我々はというと、

 最後に巨大な『マシュマロ』とかいうのの串焼きをいただいている所だ、これはこれで甘くて美味しい。


「さあ皆さん、夜も間もなく8時です、ということで、

 一区切りということで夜空の花火を打ち上げてステージの方は終了とさせていただきます、

 お食事やお酒は夜10時までお楽しみいただけますが、音楽が鳴りましたら速やかに宿の方へお帰り下さい」


 そういえば、

 あの私の豪華な宿は一泊だけと言われたが、

 今夜はどこで眠らされるのであろうか……??


「ではハルクパーク花火のスタートです!!」


 ひゅーーーー……ドーーーン!

 ひゅうぅうぅ~~~~……ドドドーーーーン!!

 ひゅうひゅうひゅううーーーーー……ドッドッドーーーンッッ!!


(おお、綺麗だ、素晴らしい……!!)


 壮大な魔法か、

 夜空を描く光の模様……

 これだけでも、たったこれだけでも観に来る価値は、おおいにある。


「叔父様、アイリスはここへ嫁げて幸せですわ」

「ああ、ハルク殿、アイリスを頼んだ、いや任せた」

「お任せ下さい、あとフィーナさんも」「ついでに頼む」「ダンバム殿」


 フィーナも苦笑いだ。


「いえその実は本命がフィー……いえなんでもないです、はい」

「んもうハルク様ったら」「ハルク、そういう冗談はともかくだ」

「いやその」「今この場はそうしておけ」「あっはい」「式も近いことだしな」


 花火を見ながらアイリス13歳の誕生日に、

 2年早い結婚式を挙げる話を詳しく聞いた、

 ようは離れたく無いのだろう、さっさとハルク殿を確保してしまいたい気持ちはよくわかる。


(そして結婚ということは、その間に子供も……)


 いやアイリスは待たされるとして、

 フィーナに関しては案外早い気もする、

 側室が先に子を孕むというのは珍しい話ではない、年上であれば尚更。


「あっ、花火がクライマックスですよ!」


 ありったけの光が夜空を覆い尽くす、

 派遣団も、アイリスもフィーナもハルク殿も、

 エルフもドワーフもウェアウルフもオークもオーガもラブライスのふたりも見惚れている。


(本当にここは、天国ではないのか……???)


 そして花火が終わり、

 静かになると自然と沸きあがる拍手、

 そしてぱらぱらと帰り始める者達が。


「では叔父様、わたくし共は明日に備えて眠りますわ」

「お、おう、明日は何が」「まずは地域猫を観ていただきます」

「ではダンバムさんはごゆっくり」「ハルク殿、このような宴をありがとう」


 そしてフィーナも。


「明日はエンシェントドラゴンとも改めて」

「大丈夫なのか? 本当に、大丈夫なのだろうか」

「ハルクを崇拝しているゆえ、では私も帰ってハルクといちゃつこう」「わたくしもですわ」「姫、御意」


 王宮魔道士デュアル殿も、

 眠ってしまったターニャ殿と帰るようだが、

 黒猫獣人のひとりが抱えてくれている、本当に助かる。


(ここの黒猫獣人は、どうしてここまで従順なのか)


 さて、呑もう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ