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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
番外編 ハルクパーク来園日記、王宮騎士団ダンバムの場合

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第76話 こちらも儀式からのプレミアム観光

(いやあ素晴らしい、実に素晴らしい)


 窓から農園を見ながら一通りの説明を受け、

 昼食も兼ねて採れたばかりの果物もいただいた、

 実に美味い、そして持ってくるエルフのライア嬢もこれまた……ウッホン。


「叔父様、顔がにやけておりますわ」

「それだけ美味しかったのだろう、なあダンバム殿」

「お、おう、これなら観光客も大喜びだろう、保証する」


 エルフに惚れる人間も多く出るだろう、

 まさに美男美女、ただ私の記憶に間違いがなければ、

 種族としてはかなりの長寿と聞く、ということはライア嬢の年齢は……?!


「あっ、そろそろですね」

「ベラテン殿、いったい何が」

「外です、屋上にあがりましょう」


 皆して階段へ、

 駅の屋上に着くと上空には、

 真っ白なドラゴンが舞い降りてきた!


「アラ、エンチョウノ、イチバンツガイト、ニバンツガイネ」

「ドラミン様、本日は儀式ですの?」「エエ、オットハモウ、スマセタミタイヨ」

「同じ日にとは珍しい」「キャプテンベラガ、ゼヒニデスッテ、イッショニクルカシラ?」


 伏せって背中に乗せてくれるようだ、

 イチバンツガイとは正妻、アイリスのことか、

 ということはニバンツガイは側室、フィーナということに。


「ダンバムさんも」

「ああベラテン殿、本当に良いのか」

「ホーリードラゴンのドラミンさんが許可しているのですから」


 伏せて頭をつけているライア嬢を見下ろしながら、

 ばっさばっさと羽ばたいて舞い上がったホーリードラゴン、

 私も一日で、このような上位種のドラゴン2頭に乗れるとは。


「ベラテン殿、行き先は」

「エルフ集落ですね、本来、人間は立ち入り禁止です」

「なんと!」「しかしエルフが崇拝するホーリードラゴンの導きですから」


 見ると駅の端から、

 鉱山で乗ったモノレールが見える、

 あと空中を移動する椅子も、なんだあれは?!」


「あの椅子は魔法で浮いているのか?!」

「リフトです、簡単な原理ですよ、吊るして引っ張ってるだけです」

「では何人ものエルフが」「いえ自動ですよ、帰りに乗って戻られますか?」


 しばらくすると森の中に、

 一際大きな樹の家が出現した、

 ツリーハウスというやつだ、その頂上に舞い降りる。


「「「「「「「ドラミン様ぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~!!!!!!!」」」」」」」


 我々もドラゴンの背から降りて、

 邪魔にならによう祭壇から離れて見守る。


「キョウハ、ナニカシラ」


 最前列の長老、

 お爺さんエルフがひれ伏しながら話す。


「本日、旧エルフの村より到着したこの者を、治療していただきたく」


 息も絶え絶え、

 死にそうなエルフが運ばれてきた。


「クルシソウネ」

「ははっ、いつ死んでもおかしくないゆえ、是非とも、御慈悲をっ!」

「イイワ、ナオシテアゲル」


 そう言うとドラゴンの両目が光り、

 口から光魔法が放たれて病気のエルフを包み込む!


「……はっ、苦しくない?!」

「ドラミン様、我々エルフに御慈悲を、ありがとうございます!!」

「「「「「「「ありがとうございます!!!!!!!」」」」」」」」


 凄い治癒魔法だ。


「フワァ、ネムクナッタワ、タイカヲチョウダイ」

「ははっ、今すぐに! 皆よ、例のものを」「「「ははっっっ」」」


 またしても『ドラゴン病みつきチュルチュルゼリー』とやらだ。


「ンマ~~~イ! コンヤハグッスリネムレルワ」

「また魔石を集めて、園長殿に買って頂きますゆえに」

「キタイシテルワ、ソノトキハマタ、ナオシテアゲル、ジャアネ」


 こうして儀式は終わり、

 飛び去って行ってしまった……。


「それにしてもアイリス、あれは凄い治癒魔法であったな」

「はい叔父様、人間にも効くそうですよ」「なんと、それは本当か?!」

「だそうだダンバム殿、ただ人間の場合はおそらく値は張る」「命が金で、魔石で買えるなら」


 私だって助けたい重病人は片手の数は居る。


「ダンバムさん、これもまた観光ですよ」

「重病の治療が、観光になるというのかベラテン殿」

「どんな病気も治るプレミアムツアーですね、いかがですか」「殺到するな」


 むしろ王城が動く。


「本来は人間が入れないエルフ集落、

 その内部に入れたうえホーリードラゴンの治療も受けられるプレミアム観光、

 園長は『良心が』とか温い事を言っていましたが」「むしろありがたい、早速、報告せねば」


 そしてエルフの住居を見せて貰ったのち、

 リフトでエルフ農園駅へ戻ったのだったが、

 ライア嬢にまた会えて嬉しかったのは心に留めておこう。


(さて、夕方からは塔の内部を周るか、周辺にするか、どうするか……)


 アイリスが私の腕を引っ張る。


「叔父様、急げば間に合いますわ」

「おっ、何にだ」「取組ですわ、と・り・く・み」

「うむ、最後の五番くらいにはな」「フィーナよ、いったい何が……?!」


 こうしてベラテン殿とライア嬢に見送られ、

 地下鉄でハルクパーク駅へと戻ったのだった。

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