第75話 地下鉄全駅制覇からのエルフ喫茶
『次は、ダンディ駅~、ダンディ駅~』
ドワーフ国奥の鉱山を見学後、
地下鉄で鉱山駅からダンディ駅へ到着した、
冒険者もこのようなものに乗って冒険に行くとか驚くだろう。
「あっ、ハルク様!」
「アイリス、フィーナさん、あとダンバムさんも」
駅に到着すると合流するハルク殿とガーベラ殿、
ハルク殿は二人の可愛らしいドワーフに見送られた、
そしてすれ違いで駅へ降りるベラツー氏とベラシックス氏。
(扉が閉まり、四人並んで見送ってくれる)
そして顔がにやけるハルク殿、
むくれ顔のアイリスが迫っている。
「もうハルク様、あの方々とは?!」
「いやあ、日下部●葉ちゃんと中●育ちゃんにそっくりなドワーフに挟まれたら、それはねえ」
「ハルク度胸あるな、そんなにベッドで私にお仕置されたいのか」「へっ、変な事はされてませんからっ!!」
なんだかよくわからないが、
そういう名前の知り合いが居るらしい。
「それはそうとダンバムさん、この後ですが」
「ガーベラ殿、もう昼になるようだが、どちらへ」
「ハルクタワー内部のまだ見ていない部分か、タワー周辺か、エルフ農園か」
そういえばこの地下鉄とやら、
ハルクパーク駅の次がエルフ農園駅となっているな、
そこが終点だがモノレール乗換と書いてある、先ほど乗ったやつか。
(エルフの集落も、見てみたい)
城へ報告するのにも必要だろう。
「このまま乗って、エルフ農園へ行ってみたい」
「でしたら、わたくしもですわ叔父様」「なら私もだ」
「すみません、僕はハルクパークで仕事が」「忙しいのか」
頭を下げる園長。
「ダンバムさん以外の、いらしゃった方々に会わないと」
「それは済まない」「一応はここの領主ですから、辺境伯として」
「他の者もよろしく頼む」「それはもう」「私も公園管理長として一緒に降りますね」
こうしてハルク殿とガーベラ殿が駅で降り、
代わりにまた黒猫獣人が乗って我々の前へ。
「ベラテンです、エルフ側工事のサブリーダーです!」
「またもその取り外せる尖った手を」「はい、危ないので抜きます」
「エルフ農園というのはやはり」「農作物がいっぱいですよ、多種多様です」
元の辺境伯領にあった、
独自の農作物は復活しているのかどうか、
更にはエルフにしか造れないものもあると聞いたが。
(おお、明らかの坂を上がっているのがわかる!)
しかも大回りしている、
いやまったくどのように引いているのやら、
それにしてもこのソファーの座り心地よ、横になれば眠れるな。
「さあ、地上に出ますよ」
「えっ? おお確かに、これは外だ」
「エルフさん達の希望で、駅は地上に造って欲しいと」
こうしてハルクパークから離れ、
広く大きな、喉かな農園へとたどり着いた、
素晴らしい農作物が広がる、まさにここは……天国だ。
(二階建ての、木造の建物へと入る)
『終点 エルフ農園駅~ エルフ農園駅~』
(ということは、地下鉄とやらは全駅制覇か)
到着して降りると良い匂い、
これは……と見るとエルフが立ったまま、
私たちが来た時に食べた『ラーメン』に似た形状のものを食べている。
(しかし、あきらかに匂いが違う)
でも美味しそうだ。
「ベラテン殿、これは」
「立ち食いそばですね、時間のない方や、すぐに食べたい方はこちらへ」
「叔父様、それよりも二階の『エルフ喫茶』がおすすめですわ」「丁度ランチタイムだ、姫と一緒にいかがだろうか」
そういや腹が減った、
二階から農園もよく見えるだろう、
ここは流れに任せて、階段を上ろう。
「わかった、では頂こう」
「昼食と一緒に農園のご説明をしますね」
「そこはベラテン殿に任せよう、ただ私は量を食べたいが」「お肉も豊富ですよ」
二階の店に入ると……
「「「「いらっしゃいませぇぇぇぇ~~~~!!!!」」」」
うおっ、エルフの美女が四人も!
しかもこれ、メイド服ではないのか?!
エルフはプライドが高いと聞いていたのだが。
「窓際をご案内しますね~」「お、おう」
外の景色より、
美女エルフに見惚れてしまいそうだ。
「んもう、叔父様までハルク様と同じ反応を」
「姫、男というのはこう、仕方が無いものなのです」
「お、おう、こればっかりはな」「ライアです、よろしくお願いします」
そうか、ハルク殿もか、
後でこちらについても少し、
話をしたい所だな、男同士の。




