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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
後日談 ハルクパークに国王陛下がやってきた!

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第187話 刑務所からの視察終了

「なるほど、ここが監獄か」

「はい刑務所です、快適ですが厳重ですよ」

「……これは本当に刑になるのか」「使い方は陛下のご自由に」


 試作の競馬場メシで昼食を終えた我ら一行は、

 今度は刑務所へと足を延ばした、ほんっと新築で綺麗、

 そして刑務所長や看守長らも真面目に敬礼してくれている。


(前世でもあったな、外国人が日本の刑務所を天国だって言ってた話)


 まあこの件はそれ以上は政治の話になるからやめておこう前世だし、

 ちなみに駅前予定地に小さな無人コンビニを設置して面会の差し入れを買えるように、

 そんな細かい設定は良いとして、セキュリティの監視カメラルームなども見て貰った。


「個室もあるのか、独房ではなく」


 これに応えるのはサソリベラさん。


「はっ、あくまで座敷牢、模範囚のための個室でテレビもあります」

「……形だけの政治犯が身を隠すのに良さそうじゃの」「丁重に扱わせて頂きます」

「しかしこれだけの設備となると、騎士団の宿舎にも使えるのう」「さすがにそれは」


 一応は牢屋だからね、

 あと宿舎はハルクパークにすでに県人会館があるのと、

 競馬場の騎手宿舎、あそこも競馬開催が無い日は使って貰って構わない。


(とはいえ、やっぱり軍事基地は必要か)


 でもここを拠点に世界を攻められるのはさすがに、

 僕はのんびりスローライフをしたいんだけどなあ、

 このあたり、あんまり陛下に野心が生まれないように調整したい。


「陛下」「フィーナ殿、なんだね」

「黒猫獣人との合同訓練などは、いかがだろうか」

「おお、それは良いな、是非とも」「だそうだハルク」「はい、それはもう」


 おおフィーナさんナイスプレイ!

 これなら陛下の騎士団を強くできるうえ、

 ウチの黒猫の方が数段上だってことを、わからせられる。


(そのうえで、忠誠しているのはあくまで僕ハルクですよっていうのをアピールできれば)


 でもまあ実際、陛下が大陸中の国を敵に回しても、

 ハルクパークだけなら何とでも護り切れるんだけどね、

 かといって国が縮小して、全国民がここに来られても困るけど。


(歴代の異世界転生者が、ここまで発展させなかったのは、こういうこともあるのかな)


 過ぎる力は身を滅ぼすってか、

 幸いにも僕自身にそんな野心は無い、

 多少の『ざまぁ』はしたけど、積極的に誰かを敵に回す気は……


(あっ前世に対してはネタを、まあいっか、あくまで前世だ)


 半分はAIのせいだし!

 とか考えながら食堂やら共同浴場やら、

 塀に囲まれた運動場は野球やサッカーが楽しめる。


「……正直、やっかいな罪人は最果ての修道院に送っていた」

「ああ陛下、あの過酷な、あそこイコール死地っていうイメージですね」

「ぶっちゃけ以前はここもじゃ」「……そうでした」「だがここは色々な使い道があるのう」


 まあ僕やアイリスがここへ捨てられたように、

 同じような形で殺される罪の無い貴族は多いのだろう、

 だが実情、殺すのは酷過ぎるってパターンの貴族をここで保護する手はおおいにある。


(そして場合によっては地下通路から逃がして、新たな名前と住民パスで……)


 というのがここを造った理由にひとつでもある、

 あとは、前世のネット小説でよくあったんですよ、

 悪人をやっと牢屋に、最果ての監獄島とかに追いやったのに、簡単に逃げるヤカラが!


(ここはそういうのは絶対させないぞっていう)


 とまあ個人的な感情は置いといて、

 最後に脱獄されないための監視塔へ、

 ここで一番高い場所ね、で、刑務所の先にある荒地を陛下と見る。


「あそこは何に使うのじゃ」

「ここを騎士団の訓練場に、と思ってたのですが競馬場を使うんですよね」

「なんじゃ、ならこっちも使えば良かろう」「ま、まあそうですね」「対魔物訓練に良かろう」


 そっちもそっちでサファリパークがありますが、

 と言いたいがまあいいや、駅まで造らないまでも、

 荒野訓練場ということにしておこう、宿舎も刑務所の敷地内に造って。


「次の視察はなんじゃ」

「陛下、以上でございます」

「予定はないのか」「えっとイザベラさん」


 一番後ろでずっとついてきてくれていました。


「これは園長しか入れませんが、黒猫城の地下に我々、黒猫獣人だけの街を」「なんと」

「こちらは遊園地ではないですし、我々以外はティム主しか通行を許可しませんので、ねえ園長」

「う、うん、ここはさすがに有料でのツアーはやめた方が良いかな」「まあ、黒猫城が実質そうですね」


 あるのはロボのメンテナンス施設だからね、

 異世界人以外には見せたくないし、観ても引く、

 将来的に『暴走したアンドロイドに施設内で人間の主人が蹂躙されるプレイ』はしてみたいけど!


(フィーナさんとの倦怠期とかにね)


 あと妊娠中とか、

 だなんて煩悩まみれのことを考えてるとか、

 陛下にはまるっきりわからないだろうな、うん。


「わかった、とりあえずワシの視察は終了じゃな」

「では今夜はいかがなさいましょう」「普通にワシの別荘で過ごすが」

「あっタワマンの」「そこで今後について考えさせて貰おう、明日には王都へ帰るからの」


 ……もう波乱とか無いと良いのだけれども!!

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