第185話 今日は1日、陛下に新施設をご案内からの最初はサファリパーク
「ほう、あの黄色い魔物は」
「ロングネックホースと言いまして絶滅寸前の草食の魔物です」
「ほう弱いのか」「足は速いみたいですが、どうしても首がネックに」
いやコレ前世のキリンだよね?!
とかいう心の中のツッコミは置いといて、
黒猫城で朝食を頂いた陛下一行を改めてサファリパークにご案内。
(一応は僕がガイドしています)
補佐としてイザベラさんも、
あとアイリスと昨夜僕を蹂躙しまくったフィーナさんも、
僕が辺境伯としてヘマしないようにフォローしてくれるみたいだ。
「羽根が生えているアレは」
「フライングマンモスですね、とはいえ大した高さは」
「それでも浮いておるな」「翼は飾りで、魔力で浮いていますね」
日に日に増える珍しい魔物、
あくまでも放っておいたら絶滅しそうな、
そういう希少なのだけを集めているのだが……
「お父様、あのモフモフ飼いたいです!」
「おおラリア、大きくて世話が大変そうだが」
「ぎゅーって抱きしめて眠りたいですわ」「ハルク殿」
いや、あの巨大な白スーモは結構希少だったはず、
現に8体しか居ない、下手するとこれが最後の生き残り、
それを陛下の五女だっけ、のために献上するのはさすがに……
「ぬいぐるみでしたら差し上げますよ」「本当かイザベラ殿よ」
「良いですよね園長」「ええ、あのショップはこういう時のために」
「わーい」「すまんの」「いえいえ、他の希少魔物も可愛いのはぬいぐるみになっていますから差し上げますよ」
良かった誤魔化せて、
実はあのモフモフ、ああ見えて凶暴なんだよな、
外見に釣られてやってきた生物をガブリみたいな。
「かっこよく乗りこなせる魔物はいないのですか?!」
「と息子が言っておるがハルク殿」「ワイバーンじゃ駄目ですか」
「あれはもう飽きたー!」「えっと、かっこいいねえ……あのビッグフォレストマンタとか」
などと話しているうちに湖エリアへ、
周囲にあまりない大きく安全な水場なため、
珍しい鳥系の魔物もやってくる、鉄仮面みたいな顔の鳥も。
「ハルク殿、これも貴重な鳥なのか」
「みたいですね、言葉を憶えるピクチャーバードです」
「コンニチワ」「おお喋ったぞ」「オマエハイシニサレルンダヨ!」
誰だ子供にトラウマ植え付けそうな言葉を覚えさえた奴は!
「あら、羽根が綺麗な鳥も居るわね」
ここでイザベラさんが。
「奥様お目が高い、その綺麗な羽根が高価過ぎて乱獲されたため140年間目撃情報の無かったゴージャスバードです」
「十数羽居るわね」「貴重な鳥です、何とか増えれば良いのですが」「そんなに素晴らしい羽根なの?」「ええもう奪い合いで殺し合ったという記録が」
「聞いた事ないわね」「こちらの資料です」「まあ、旧辺境伯領の?」「もっと前ですね、博物館の企画展示で絶滅魔物特集でも致しましょうか」「それは良いわね」
あーこれは秘宝の、
昔の持ち主の記録だな、
ひい婆ちゃんの前か更に前の異世界人……
「ねえ、あの羽根、1本くらい頂けないかしら」
「貴重種ですので、と言いたい所ですが自然に抜けたのでしたら、ただし危険ですよ」
「毒でもあるのかしら?」「近いかもしれません、あれでくすぐられると、それはもう病みつきに」
話が妖しい方向へ、
タワマン地下の某マッサージ店に差し入れしようかな、
あっボートがある、透明な屋根に守られた、調整中ってあるからアレはまだ未実装か。
(湖上コースも作るみたいだ)
とりあえず今はまだいいか、
といった感じでサファリバスは、
猛獣エリアからグロテスクエリアへ。
(グロっていうけど、あの蜘蛛かっこいい!)
そして最後はお花エリア、
いやこれ歩く食虫植物か、
あっ僕らに手を振ってくれている!
(前回はここまでは来なかったな)
途中で黒猫城へ行っちゃったからね、
そして1周して戻ってきたのはいいが、
陛下一行は真っ先にお土産売り場へ!
(仕方ない、プレゼントするかぁ)
こうして見ると普通の家族だなこのロイヤルファミリー、
あくまでお忍びのアマーティンさん一家だから良いのかな、
あとしっかりテレビの撮影もされている、国営放送で流れるなコレ。
「あっアイリス、何か欲しいものある?」
「わたくしもあのモフモフのぬいぐるみが」
「小、中、大、特大、等身大ってあるけども」「全部ですわ」
どこへ置くんだどこへ。
「フィーナさんは」
「ふむ、私もあのゴージャスバードの羽根を」
「売ってはいませんよ、どうするんですか」「ハルクに使う」「やめてー!!」
さて、次は黒猫城を飛ばして競馬場だ。




