第184話 講師として呼んでみてからの恩赦というやつです
「……という訳で大きく分けて国王派、旧国王派、反国王派の3つに分かれておりますわ」
「そして、それぞれが2つか3つあり、国王派閥に含まれてる宰相派など、計8つになりますのよ」
「ちなみにウチはそのどれにも属さない独立派なんだけど、どこにも良い顔を見せてた感じだったわ」
夜に帰ってきたタワマンの我が家、
そこに『貴族派閥について』教えて貰おうと呼んだ講師3人、
ラブライス! の3人組にわざわざ来て貰った、ジャージ姿だ。
「ありがとうアヤッペ、スミッペ、リリッペって姉上も」
「とはいえ、わたくしどもの所は事実上スパイとでもいいますか」
「ダブルスパイともトリプルスパイとも」「いやいや荒らしまわっていただけだろう」
と突っ込んだフィーナさん、さすが手厳しい。
「ウチの場合はもちろん表向きは陛下第一だけど、どの派閥にも行く可能性ありますよって思わせて、
ひょっとしたら取り込めるかもと思わせる事で、どことも美味しい付き合いをやっていたのよ父上の作戦で、
ウチ独自の農作物はどこも欲しがっていたし、ゴーレムの秘密も欲しがっていたから」「姉上、詳しいですね」
ってこの場合は僕がハブられてただけか。
「とにかく、わたくしどもに任せて頂ければ、どこの貴族とも上手くやれますわ」
「ですのでこの呪いを解いていただいて、ついでにアイドル活動も、もう」「泥棒風情がなんですの?」
「アイリスも言うねえ、とはいえ領民を逃がす時間稼ぎをしてくれた事にはちょーっとは感謝しているんだ」
テレビをつけると、
丁度『ラブライス! 地下武道館ライブ決定!!』のCMが流れている、
アリーナ席はそこそこのお値段、後ろの座る席は普通に安いな、孤児院の子を招待するか。
「で、でしたらもう少し待遇を」
「そうです、先輩のイビリにも耐えて」
「ハルク、あの丸い先輩何とかしてよ怖いのよ」
にゃんこキッズか、
うん、僕ですら怖い時がある、声はエロゲ声優なのに。
「まあアイドルとして成長するには怖い先輩は必要だよ、
ていうか今度の地下武道館ライブが成功したら、僕の結婚式の日に、
恩赦としてある程度の地位は保障するよ、呪いは解かないけどね、タワマンに住ませてあげる」
喜びの表情になる3人!
「本当ですの?!」
「やはり六角堂は狭いですわ」
「や、家賃は」「それくらい稼げるくらいのギャラは貰えるでしょ」
黒猫AIアンドロイドはピンハネとかしないはず、
まあ必要経費とかプール金とかは取ってるかも知れないけどね。
「まあ今でも少しは上がりましたわ」
「お客様でもチップというか投げ魔石とでも言うか」「心付、寸志だね」
「ただなんか子持ちで踊り子やっていると、心が痛むかも」「姉上まあそれは、表に出さないのがプロ意識ということで」
3人ともテレビをじーっと観ている、
今の時間はハルクパークステーションっていうニュース番組、
お忍び陛下が明後日の午前中に帰るよってやっているな、あっそうだ。
「とりあえずそれぞれの六角堂に最新テレビをプレゼントするよ」
「本当ですの?!」「それは嬉しいですわ」「あれって高いんじゃ」
「しかも録画機能付き、更に48時間以内なら見逃し放送も見られちゃうっていう」
黒猫テレビにチャンネルを合わせ、
僕がフリーフォールを体験していた頃の時間に巻き戻す、
あっ、情報番組生中継の後ろ、窓の外で僕らが映っている!
(落ちたり登ったりの途中ね、こういう仕掛けになっていたのか)
知り合いが黒猫城パークへ行ったのを、
自宅で確認も出来るな、だから6時間のワイド生情報番組なのか、
これ陛下や宰相閣下も乗ってたら見られるな、丁寧に『KuronekoTVタワー7階から生放送中!』ってテロップも出ている。
「明日朝までには届くようにしておくから、ってメール今のうちにしちゃお」
「あっその箱」「姉上も見た事あるんだ」「ひいお婆様が何かやってた、秘宝だっけ」
「盗んでも駄目だよ、ハルカひい婆ちゃんが認めた人しか操作できないから」「う、うん、わかったわ」
本当は異世界人限定なんだけどね、
まあ盗まれても本当のピンチになったら手元に戻るんだっけ?
あのあたりの仕組みでまだわからない部分もあるけど、まあいっか今はとりあえず。
「……よし発注完了、じゃあ今日は色々とありがとう、まだもうちょっと陛下が居るから不敬の無いようにね」
「本来ならお前たちだってハルクの前で不敬な態度は万死に」「いやフィーナさん良いから、大切なお米普及アイドルだし」
「わたくしどもの結婚式にも花を添えていただきますわ」「アイリスもこう言っているし、じゃあまた」「「「はいっっっ」」」
出て行ったラブライス! の3人、
僕は黒猫チャンネルの番組表を見る、
うん、明後日の夜中、いつもは試験電波発信中の表記が0時から『秘祭』になっている。
(今から楽しみだなぁ)
その前に、明日は陛下にくっついて色々と詰めないとね!
「ふわあ、今日は遊び疲れましたわ、1人で眠らせていただきます」
「あっはい、アイリスおやすみ」「フィーナを置いていきますわ」「ははっ」
「姫……あ、ありがとう」「そういう訳だハルク」「その、じゃ、じゃあ、お願いします」「テレビは消せ」「はいっ!!」
ちなみにラブライス! の3人が六角堂に戻った時には、
すでに最新テレビが届いていたという、黒猫、仕事、早っ!
新作はじめました!『俺のハーレムど~なってるの?!』
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毎日2話更新予定、よろしくお願いします!!




