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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
後日談 ハルクパークに国王陛下がやってきた!

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第172話 式典からの婚約者紹介サプライズ

「本日はハルクパーク移住記念式典にお集まりいただき、まことにありがとうございます……」


 翌朝、ロルフドームとウィリパテルタウンでの式典のためにハルクパークに戻ったのだが、

 まず先に公園広場でタワマンなり県人会館なりに引っ越した方々の式典からということで、

 沢山の領民を前に登壇することとなった僕、今はシカイベラさんのアナウンス中であーる。


(きちんとした貴族の服装に身を包んでいますよ!)


 姫もゴージャス、

 フィーナさんは護衛騎士の姿、

 まあ今回はしょうがない、いつどこから吹き矢とか飛んできてもおかしくないからね。


「……ということで、こちらに新しい辺境伯領地『ハルクパーク』を建設されたのが、

 正真正銘、本当に『ウィリパテル辺境伯』を継いだハルク=ウィリアヒル辺境伯様です、

 それでは早速、といきたい所なのですが、まず初めにお忍びでいらした、このお方にお言葉を頂戴いただきましょう!」


 ということで颯爽と壇に上がった国王陛下、

 警備はばっちり、くノ一っぽい黒猫獣人もいつでも身代わりになれる、

 そして領民が湧く、やっぱり本物の国王陛下だからね、箔が違う、格が違う。


「あー、皆よ落ちつけ、今はアマーティンとして来ておる、

 とはいえ国王として皆の移住を確認した、これ程までの都市を造るとは……

 何も文句は無い、いやむしろハルク辺境伯に文句を言う者はこのワシが許さん!!」


 お墨付き頂きましたー!


「なので訳で皆は遠慮なくここで幸せになるが良い、

 すでにワシも、いやワシらもここに居るだけで幸せである、

 皆がハルク殿を支える事が、その幸せの代償だと思え、では当人に言葉を貰おうか」


 あっ僕にバトンが渡された!

 拍手の中、陛下が降りてまずはアナウンスから。


「それでは皆様、お待たせ致しました、ハルク=ウィリアヒル辺境伯様でーす!!」


 僕が登壇すると、これまた大歓声、

 良いな、本当に僕、辺境伯になったなぁ、

 なんて実感してないで、きちんと領主として話そう。


「ハルク=ウィリアヒルです、えっとまず皆さんのためにこの公園を造りました、

 あくまでも皆さんのためです、あっ、もちろん国王陛下のためでもあるのですが、

 とにかく皆さんが以前より安全で、快適に、楽しく過ごせるように造った公園都市です」


 まあ一番は、僕のためなんだけどな、

 六角堂1つからよくここまで大きくなったもんだ、

 とツインタワマンをちょっと眺めたのち、民衆に視線を戻す。


「もちろんここは慣れそうにないという方のため、

 隣にドーム都市、さらにその隣に元に近い城塞都市を造りました、

 そちらも人が増え続けています、そちらでもこの後、式典を行いますのでよろしかったら地下鉄でどうぞ」


 まあここに居るみんなは、

 ほとんどが住居決定しているだろうから、

 これで更に増えるってことは無いけど一応、観には来て欲しいかな。


「あくまでも僕は皆さんの代表です、

 そして僕はウィリパテル辺境伯家の生き残りですが、

 皆さんを逃がしてくれた亡き父、母、そして兄上には本当に感謝しています」


 とまあ軽く上げておこう、

 ちなみにお飾りの姉上もちゃんとした恰好で並べさせている、

 なぜか後ろに『にゃんこキッズ』の4体が睨みを利かせているが、いやあれ護衛ね。


「今にして思えば僕も逃がして貰ったようなものです、

 また前の城塞都市を最後まで護ってくれたゴーレムたちにも感謝ですが、

 もうゴーレムは居ません、その代わりにこちらで仲良くなった黒猫獣人が助けてくれるので皆さんも仲良くしてあげて下さい」


 うん、後でどっかの適当な場所にゴーレム像も造ろう。


「それではここで公爵家から嫁いで来てくれた可愛い婚約者を紹介します!!」


 視線をアイリスに向けると頷いてくれた、

 フィーナさんに補助《アテンド》されながらゆっくりと壇上へ、

 民衆も3度目の盛り上がりだ、ここはアナウンスでは無く僕から。


「アイリス姫です、まだ12歳で、13歳の誕生日に2年早い結婚式を僕と挙げます!!」


 大歓声の中、

 ぺこりとお辞儀するクラリス、

 そしてマイクが拾う中で可愛らしい声を発する。


「ルターベルグア公爵家次女、アイリス=アルグリーアですわ、

 ハルク様の正妻としての役目、立派に務めさせて頂きますので、

 皆様、お見知りおきを、ハルク様のために、そして領民のためにこの身を捧げますわ」


 ……捨てられたお姫様は、

 こうして辺境の魔境で幸せになりましたとさ、

 そんなシンデレラストーリーだ、フィーナさんも頷いている。


(そして再び僕が皆に、告げる、そう、サプライズっぽく)


 実は昨夜、

 黒猫城の大きなベッドで相談した事がありましてねえ、

 姫とフィーナさんの許可は貰いました、それは何かというと……


「皆さん、婚約者はアイリスだけではありません、側室も居ます、しかも複数です! 

 結婚式の時にお披露目できると思います、まあ1人はちょくちょく目にするでしょうが、

 それ以外の側室も調整中ですので、我が辺境伯家は安泰です、皆さん、結婚式のパレードで是非、ご覧ください!!」


 最大級に沸く民衆、

 その後ろの方の関係ないオークやオーガやウェアウルフも湧いてくれている、

 もちろんエルフやドワーフもちらほら、うん、みんな、みーんな僕の大切な領民だ。


(で、実はフィーナさん以外の側室というのは……)


 まあこれは、

 のちほどのお楽しみでね!!

==============================================

 一方その頃、

 とある公園の街灯テレビで式典生中継を見ていた元婚約者たちは……


「あぁハルク、きっと、ううん、間違いないわねケティ」

「ええスージー様、間違いなく私たちのこと、あぁ、ハルク様……!!」


 すっかり舞い上がる2人であったが、

 実際は結婚式で『ファイナルざまあ』が待っていることを、

 この2人はまだ知らず、公園清掃のバイトに勤しむのであった……。

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