第159話 ラジオ出演からのテレビ番宣
「ではハルク殿は最近の趣味は何かな?」
「あっはいアマーティンさん、公園設備をみんなが利用しているのを見る事でしょうか」
「ほう、例えば」「フリークライミング場というのがあって、意外とウェアウルフが利用してくれて」
ここは国営放送局のラジオエリア、
国王と向かい合って『アマーティンのお昼サロン』の放送、
今は生中継でこのあと収録が9本分あるらしい、いや録り溜め過ぎでしょう。
(まあ陛下も帰っちゃうからね、その後も放送はある訳で)
ちなみにラジオブース内に居る構成作家のワタナベラさん、
ハルクパークラジオの深夜放送でもやっていたはずなんだけど、
掛け持ちは許されるのか、まあアンドロイドにそんなこと関係ないか。
「なるほど、あれは良い、我が騎士団の訓練にも使えるな」
「フィールドアスレチック場も、もっと広く大きい規模のをどこかに造りたいなと」
「そういえば噂によると刑務所を造りたいとか」「情報、早っ」「その奥に訓練場も造って貰えるとありがたい」
受刑者相手に戦闘訓練でもするのかな。
「わかりました、魔物の狩場は命の危険がありますからね」
「滞在中は訓練中の騎士団も、いざとなったら辺境伯領を護るであろう」
「ありがとうございます」「そこでだ、そなたの持つ黒猫獣人軍とも訓練したい」
……軍と来ましたか、
生放送だからって編集できないように、
国の戦力に取り込む言質を引き出そうとしているっぽいな。
(さすが陛下、考えてるなあ)
いや、ここへ来る前にランチしてきた、
料亭で宰相閣下と密談して決めてきたのかも、
確かにあんまりここから出したくは無い、黒猫獣人AIアンドロイド。
(前辺境伯領でも、ひい婆ちゃんがゴーレムを他所へ出すのを頑なに禁じてたんだっけ)
気持はわかる、
実際は異世界のロボットだなんて言えない、
もし知られたらどんな悪用されるか、そこは僕もしっかりしなきゃ。
「はい、本当に王都が、この国がピンチの時は全力で辺境伯として協力します、その時に備えて」
まあ1・2体は状況を伝えて貰うため常駐はしておこうかな、
それによって、そのロボが中継地点になってハルクパークテレビ&ラジオが、
王都でも見られるようになるかも知れない、それだと中継地点も居るな、後でガーベラさんか誰かに聞こう。
(黒猫獣人AIアンドロイドだったら誰でも良かったはず)
にゃんこキッズは別にしてね、
あれは別組織、いやあれがあれで、
勝手に黒猫獣人と会話して情報を仕入れたりはしているだろうけど。
「では我が騎士団の訓練担当官を選定しておく」
「あっはい、それってこちらに常駐する方ですよね」
「そうだな、話は尽きぬが今回はそろそろのようじゃの」
ということでCMに。
♪~
『国営放送は皆様の税収で賄われております、ありがとうございます、これからも……』
この後エンディングか、
陛下もタピオカドリンク飲んで落ち着いている、
てそのチョイスはどうなのよ、僕もスポーツドリンクだけど。
(そういえばハルクパークラジオのスタジオで、機材にこぼして大変なことになったなあ)
いや、こぼしたのは確かワタナベラさんだ、
ということにして貰った気がしないでもないけど!
などと回想している間にCMが終わってエンディングへ。
「では次回はハルク殿の幼少期について聞こうかの」
「はい、まず前提として私の母は、これはまだ非公開なのですが……」
「ほう、してその母とは!」「その話は……次回に!」「ごきげんよう、アマーティンであったぞ」
ということで生放送終了っと。
(良い引きだったと思う)
おっ、今度はテレビクルーが入って来た!
「すみません、陛下と園長揃っての、ハルクパークテレビ正式開局のアイキャッチを」
「場所はここで良いのかの?」「では壁をバックに」「うむ」「陛下、こなれて来てますね」
「さんざんテレビにラジオに収録とやらをさせられておるからの」「お忍びなのに申し訳ありません」
ということで2人並んで……
『『国営テレビ、もうすぐ開局!』』
カンペがめくられて……
『『国営テレビ』』
『国と』『貴方を繋ぐ!』
おお、台詞割もばっちりだ!
次がラストって書いてあるな。
『『国営テレビ、よろしく、ねっ!!』』
最後かわいく、だってさ、
まあ別に国営放送とハルクパークテレビはライバルでは無い、
むしろエルフ専門チャンネルで夜中にバスタオル無しの美女エルフが温泉浸かってたら、こっそり見たい。
(で、フィーナさんに見つかって怒られるまでがセットです!)
ということで2本目のラジオ収録に入る、
アマーティンさんこと陛下と僕なのでした。
(そういや姫とフィーナさんは何をやっているんだろう???)




