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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
後日談 ハルクパークに国王陛下がやってきた!

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第155話 ベッドで説明からのオファー

「ということで黒猫獣人に爵位は無理でした」

「だろうな、亜人に国王陛下がそんなものを贈ったら問題だ」

「やはり反発が」「ただ、宰相のその話によればハルクがこの領地内でやる分には問題ないだろう」


 目立たない程度でね、

 という話を就寝前のベッドでフィーナさんにしている、

 アイリスは半分寝てる、いや7割だな、微妙にシーツの上で泳いでいるが。


「なのでプランBを使います」

「というのは」「僕が個人的に爵位を、もちろん貴族ごっこですが」

「許して貰えるだろうか」「方法はあります、突きぬける、とでも言いますか」


 テレビのニュースでは、

 さっそく『サファリパーク開園へ』って出てるな、

 ガーベラさんが設置してくれたみたいだ、あとは魔物の収集。


(ニュースでも珍しい魔物のクエストを出すって言ってるな、僕が)


 いや出した覚えは無いけどそれで良い、

 代理のガーベラさんの判断なら間違いないし、

 雑談でそういう事を話して伝えていてもおかしくない、憶えてないだけで。


「すみません園長」

「あっベラドンナさん、もう帰られるんですね、今日は色々とありがとう」

「いえ、あとガーベラは明日朝には」「毎度思うがいつ休んでいるのだ」「フィーナさんお互い様ですよ」


 そう、こういう風に疑われるので、

 ベラドンナさんもガーベラさんもイザベラさんも、

 定期的にメンテハウスで休む時間を作って貰っている。


(にゃんこキッズは自分で勝手にオフ設定してるし!)


 あれはまあマネージャーの管轄か、

 ちなみにラブライス! はあれは懲役みたいなもんだから、

 結構働かされている、今日もスタジアム地下の方の温泉で営業だったらしい。


「明日の予定は」

「それなのですが、予定というか、宰相閣下が」

「またお話でも?」「料亭で国王陛下と密談したいので予約を入れたいと」


 密談、とは。


「色々と詰める話もあるんでしょうね、盗聴はしないで下さいね」

「園長がそう、おっしゃられるなら」「それとは別で国王陛下から」

「なんでしょ」「国営ラジオ『アマーティンのお昼サロン』で、ゲストに園長を呼びたいと」


 あー、オファーが、

 まあこれは仕方ないか。


「わかりました、じゃあそのスケジュールも任せます」

「まだ外は雨ですわ、お気をつけてお帰り下さいませ」

「はいアイリスさん、それでは本当に失礼致しますね」


 と出て行ったベラドンナさん、

 アイリスは……喋るだけ喋って寝てるな、

 熟睡したら眠る姫の隣で僕はフィーナさんと……


(このスリルが、たまらないのですよ!)


 薄めで見られている時があるけど、気にしないよっ!!


==============================================


 一方その頃、とある公園では。


「ガーベラ様、その建物は」

「はいスージーさん、誰とは言いませんが少しは慈悲をかけるように言われたので」

「六角形の建物、狭いけど雨風は凌げる……」「ケティさん、これは六角堂ですね、暖かいですよ」


 ボロボロの靴を脱いで、

 中に入るとエアコン完備の快適な環境、

 安堵する2人だがやはり狭い、畳の上で横になり足を延ばすと丁度着くぐらいだ。


「嬉しい、これはハルクが?」

「やっぱりハルク様が、御慈悲を」

「勘違いされるといけないので、それだけは否定しておきます」


 実際にはダンバムの口添えだ。


「いいの、そういうことにしておいてあげるわ、あぁハルク」

「これで熟睡できる、ハルク様ありがとう、やはり私のご主人様です」

「あと、窓の先にあれを」「あれは……?」「街灯テレビです、園内テレビとも言いますか、リモコンはこちら」


 スイッチを入れると、

 ハルクが古龍に餌をあげている。


「御主人様!」

「チャンネル切り替えもできますよ、ラジオは画像は出ません」

「あの、ラジオとは」「音だけの放送ですよスージーさん」「放送……?」「見ているこれのことですよケティさん」


 街灯テレビには大きな屋根があり、

 それが六角堂の窓までかかっているため、

 雨に遮られずに視聴ができる、ただ窓が閉まっているせいで音量をかなり上げる必要はあるが。


「これでハルクの様子がわかるのね」

「というかハルクパークの様子ですね」

「あの、いま映っている方は」「お忍びでいらっしゃっている国王陛下です、そのおかげの恩赦的な意味もありますよ」


 その言葉に喜ぶ2人。


「では、私たち、もうすぐ出られるのですね?」

「嬉しい、やはりハルク御主人様は見捨てないでくれていました!」

「いえそれはまだですね、むしろ提案があります、おふたり……アルバイトをしませんか?」


『『?!?!』』


 という表情で見合う2人。


「アルバイト、といいますと」

「園長から人間の雇用について任せられています、

 この小さな公園の管理、主に掃除を2人にやって頂きたい」


 それぞれ首をかしげる2人、

 先に口を開いたのは元側室予定ケティだった。


「トイレの掃除なら、いつもやっていますが」

「それを仕事として雇うのです、きちんと魔石《クリスタル》を払いますよ」

「まあ、それじゃあ魔物を倒さなくても」「ええスージーさん、ちなみに新しい自販機も設置しました」


 いつものパンの自販機その隣に、

 新しい自販機がすでに設置されていた!」


「あれ、中身は」

「下着や衣服、タオル、フリースペースにはスニーカーという靴を設置しました!」

「では魔石さえ払えば!」「ええケティさん、あとトイレの裏に屋根付きの足湯も設置しました、そっちは無料ですよ!!」


 恩赦により一気に人権を取り戻したかのような2人、

 雨の中、喜んではいるがそれは全て、ハルクの結婚式を見せつけられるため……

 その日に最低限、綺麗な格好をさせるためだという黒猫獣人AIアンドロイドの真意に、気付かない元婚約者2人であった。


「ハルク、ありがとう!」

「あぁ、ハルク様に感謝ですわ!」

「では雇用の件は進めますね?」「「はいっっ!!」」

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