第133話 今日の予定おさらいからのとりあえず手をつけよう
「園長、わざわざここまで起こしで」
「はいガーベラさん、ぴっかぴかですね」
「このメンテナンスハウスを造っていただいたおかげです」
ということで朝食後、
孤児院と別れて僕フィーナさんアイリスと来たのは、
AIアンドロイドの修理点検をするメンテハウスである。
(ガーベラさんが居ると聞いてね!)
中は見学施設も整っているが、
あくまで『黒猫獣人の棲家』的な位置であって、
メカい部分までは本当に一部の者にしか見せられない。
「で、ラウンジで落ち着かせて貰ってるんですが、ガーベラさんと打ち合わせを」
「本日の予定ですね、例の園長の姉ですが」「リリッペが何か」「先ほど、呪いが完了したと」
「反抗的態度を取ると身体が腐り始めるやつですか」「すぐに正せば元に戻ることも伝え済みです」
これで新メンバー爆誕だな、
アヤッペ&スミッペにいびられないと良いけど、
さすがにその時はマネージャー&プロデューサーや強面先輩が教育するか。
「それで僕らは何をすれば」
「新メンバー披露はまだ早いでしょうか」
「そこはジャーマネとPに任せるよ、にゃんこキッズも交えても良いし」
まずは普通の屋外ステージからかな?
いや、孤児院で見たテレビのニュースだと、
午後から雨なんだっけ、じゃあ商業施設の屋内ステージで良いか。
(前世でよくあった、エスカレーターに乗りながら見られる感じの!)
ようは吹き抜けの下ね。
「午後は地下武道場でお忍び陛下に見て頂く例の」
「あっ、アレを特別にやるんだよね」「はい、特別に」
「じゃあ昨日・一昨日に来た旧領民にも」「観て頂きましょう」
詳しくは、またのちほど。
「その後は」
「本日も少し到着する旧領民の代表者と陛下を交えてパーティーを」
「さすがに全員は無理かあ」「それはまあ、陛下がお忍びでない時に」
でもそれだと下手すると結婚式の日になるな、
旧領民の移住も全て完了している訳じゃないし、
このあたりは定期的にイベントでも開こう、BBQとか。
「あっ、パーティーだとフィーナさんのゴージャスドレスが見られる!」
「わたくしもですわ」「ハルク、姫のドレスを見てやってくれ」「と、当然ですよ」
「着飾ったハルク様も楽しみですわあ」「う、うん、そのあたりは元貴族だから、いや現辺境伯だから」
この際だ、
人間のメイドも雇おうかな、
そういえば元メイドで物凄く大切な人を1人、忘れているような……???
「園長、それ以外の時間は今日に関しては園長の自由です」
「ということなんだけどフィーナさんじゃなくまずはアイリスか、何か行きたい所は」
「そうですわね、叔父様にもお会いしませんと」「その時間は作るよ、フィーナさんは」
ラウンジの大画面で流れている、
各AIアンドロイドの現在地情報を見てら、
ここで見るとどこで誰が何しているのか一目瞭然だ。
(まあ僕の場合は、一番近いロボに聞けば良いのだけれど!)
そして僕の方を向いたフィーナさん。
「お抱え冒険者パーティーとやらは、どうなった」
「あっそうですね、ガーベラさん」「絶賛育成中ですよ」
「行ってるんだ」「会食に呼びましょうか」「今夜の? う~ん任せるよ」
変に邪魔しちゃ悪いからね。
「了解しました、では園長はこれから」
「タワマン2の方で例のアレを造らなきゃ」
「アレですか」「うん、スペースはあるよね?」「むしろ、それ用に空けてあります」
都市公園でとっても大切なアレ、
完成したら陛下にも見せたい所だけど、
色々と調整も必要かな、宰相さんとも話をしなきゃ。
「それでハルク様」
「どうしたのアイリス」
「結婚式の招待リストも落ち着いたら作りませんこと?」
気が早いな、
でもこういう準備はしておくに越した事はない。
「わかった、やれる事はとりあえず手をつけよう」
「ハルク様のご家族は」「うん、あの廃墟に皮肉と嫌味で招待状を出すんだった」
「どうしたいのだハルクは」「フィーナさん、誰かがお墓に供えるでしょう」「あるのか墓」「さあ」
父上の死体は埋めたんだっけ?
鳥系の魔物に突っつかれてたとか聞いたような、
兄上は骨まで灰に、母上は行方不明、って思い出した!!
(元メイドの、実の母上が居たんだったー!!!)
このあたりどうしようか、
本人は放っておいて欲しいんだったっけ?
いやでも本当に放置はしておけない、寂しい状態かもだし。
「ええっとガーベラさん、僕の本当の母上は」
「あまりに暇なので出来る仕事をしたいそうです」
「はあ、例えば」「簡単なメイド業務を、メイド復帰が『叶わぬ夢』だったそうで」
さすが黒猫獣人AIアンドロイド(メス)、
そんな所まですでにヒヤリング済みだったのか。
「ええっと、じゃあ本人の希望もあるでしょうが、一応、聞いてみて欲しいのが……」
とまあ、とある提案をしました、
受けてくれるかどうかは本当の母上次第ということで。




