第126話 エルフ一家お迎えからのツリーハウス祭壇で儀式
登山用モノレールで森のエルフ集落に到着、
もう火山の溶岩で元の集落は全部呑みこまれたらしく、
そこから引っこ抜いてきた神木なんかも丁重に保管してある。
(今後の新しい集落に植えるらしい)
場所は整備してあります、
そんなことよりこの集落のシンボル、
巨大ツリーハウスの入口にずらりとエルフが。
(そこへ改めてリアリルさんが前に立った)
そして一礼すると、
後ろのみんなも遅れて頭を下げる、
あっ、わかった、エルフにしてもみんな、同系統の顔だ!
「アマーティン様、私の家族です、まずは妻のリムリア」
「このようなエルフの楽園を、ありがとうございますですわ」
「そして長男のリルリア」「こちらの集落を父に代わって取りまとめております」
きちんと頷いてくれる陛下、
そして紹介はてきぱきと続く。
「長女のリリアル、農園で食事係もしております」「以後、お見知りおきを」
「次男のリアルア、治安担当です」「人間に害を及ぼすエルフは許しません」
「次女のリリカル、魔法が得意で対魔物要員です」「結界があるとはいえ、油断はしていません」
うーん、ウチの黒猫AIアンドロイドにさせているようなことを、
リアリルさんはこっちで子供達にさせているのか、ただこっちって、
確かリアリルさんの別荘、別宅扱いだよね、子供達も普段はタワマンに住んでて通いかなぁ?
(おそらく人による、いやエルフのよる感じかな)
紹介はまだまだ続く。
「三男のリルルア、農作物の研究をしています」「エルフに合う味、人間に合う味、違うようですので」
「三女のリアリス、作物の様子をチェックする係です」「最近は造園の方も、ここは知らない綺麗な花があって嬉しいです」
「四男のリアルル、運搬指揮担当」「先ほど運搬用ドローンがこちらへ、凄く楽になります、ありがとうございます園長」「あっ僕かぁ」
急に振られてびっくりしたよ。
「四女のリスアス、工芸品担当」「絶えず新しい物を試行錯誤しております」
「五男のリルアル、住居振り分け担当」「それぞれのエルフの、希望に沿った住居を」
「五女のリスリス、家畜担当」「エルフ村特産の卵を、アマーティン様も是非! 美味しいですわ」
とまあ、後ろからわらわらいっぱい、
これでも一言挨拶だから省略している方なんだろうけど、
そして十九女が紹介し終わった所でリアリルさんが発したのが……!!
「息子と娘は以上です、次は孫を」「はいストーップ! それはまたの機会に」
「え、園長がそうおっしゃられるなら」「陛下いやアマーティンさん、中へ入っちゃいましょう」
「うむそうだな」「奥様、足元をお気をつけて、ここ階段が多いので」「あらありがとう辺境伯、いえ園長さん」
屋上に到着すると、例のドラゴンを呼ぶ祭壇があって、
上に人間が乗せられている、横にナースロボのベラールさんが、
相変わらず爆乳ギャルだな、って寝てる人間は領民のお爺さんだ、下手すりゃ生贄に見える。
「おお人間の王よ、では儀式を行いますじゃ」
エルフのお婆さんが祭壇に向かって祈り始める、
しばらくすると……来た来たホーリードラゴンのドラミン、
上に乗ってるのはガーベラさんか、これベラールさんから連絡が行って連れて来たな。
「ミンナ、ヘイワニスゴシテイルカシラ?」
「ははーっ、ドラミン様、どうかこの人間に御慈悲を」
「イイワ、ナオシテアゲル、オワッタラ、ワカッテイルワヨネ?」
ということで口から光治癒魔法で治す、
今回はドラモンはついてきていないな、
まあ理由はわかる、それはのちほどということで。
「……うっ、息が苦しくない、起き上がれる」
「父さん! 父さん、病気が、治ったのかー?!」
息子さんぽいおじさんが泣いて喜んでる、
そして口を開けて催促するドラミンにエルフみんなが、
例によって『竜やみつきチュルチュルゼリー』を、いやほんと美味しそうに食べるな。
「マンゾクヨ、ソレジャアネ」
「「「「「「「「ははーーーーーーーーっっっっっっっっ」」」」」」」」
こうして儀式は終わった、
陛下がウンウンと頷いている。
「これは王都から、いや国中から殺到するな」
「今日は特別ですが、普段は高額ツアーにしようかと」
「ワシの下の者もか」「そっちはハルクパークの祭壇で、あれは陛下用なので」
陛下が治したい人はあの中米風祭壇で、
お金取る取らないは陛下の方にお任せというか、
欲を言えばチュルチュルゼリー代くらいは出して欲しいが。
(ってガーベラさんが残ってるな)
陛下に頭を下げる。
「お昼はこちらにいたしますか、エルフ式BBQだそうですよ」
「うむ、それではいただこうかのう」「ええっとリアリルさん」
「わかっていますよ、人間をおもてなしする食材を、ツアーの時にお出しする予定のものです」
ツリーハウス裏庭でBBQ、
良かった虫は無かった、というかキノコ多め、
肉は鶏肉系が多いね、さすが弓矢で狩猟するエルフの皆さんといった所か。
(食事中も弓矢の腕前を見せてくれる)
的当てのデモンストレーション、
これもツアーの一部に入っております、
それを横目に見ながらBBQをはふはふ食べる国王ファミリー。
(休暇みたいな感じにも、なっていると良いな)
「ハルク様」「あっアイリス、ふうふうしたのち……はい、あーん」
「んっ、このキノコ、美味しいですわあ!」「松茸だからね、醤油が合うよ!」
「ハルク、相変わらずこの特大マシュマロは焼く必要があるのか」「フィーナさん、炙って食べて!」
さて、お昼を食べたら次はドワーフのターンだ。




