第125話 陛下に真面目なご説明からの輸送問題解決
熱烈な歓迎を受けたのち、駅二階の喫茶レストランエリア、
その奥を貸し切ってエルフ農園について地図を広げて説明するのは、
エルフ代表はリアリルさん、公園代表はタガヤ=シベラさん、通称・多賀谷さん。
「なにでこちらの果樹園は山の斜面に沿ってですね」
「畑はオラが耕して耕して耕しまくるべ、安心しなっぺ」
「うむそうか、以前の辺境伯領の城塞農園を超えそうだな」
そう、かつての辺境伯領でもひい婆ちゃん、
ハルカさんが畑や農園を整備していてそこを城塞で囲い、
ゴーレムに色々と世話させていた、栽培していたのは前世の種。
(ひい婆ちゃん、それは買ってたのね)
その稲や芋、林檎などは王都にも出荷され、
辺境伯独自の農作物は大好評、そりゃああれだけ権力も持てる、
住民も増えるはず、同じことを僕はこっちでやり直す、エルフの皆さんと一緒に。
「我々の、元のエルフの森で作っていた実もこちらで作りはじめています、
全体的な規模は以前より3倍くらいになる予定です、火山の爆発で追われた我々としては、
このような最高の土地が見つかり感謝しかありません、エルフ一同、お礼をさせて頂きたいです」
リアリルさんと一緒に、
綺麗所のエルフも一緒に頭を上げる、
この並んだ美人エルフ集団、エルフとの共存に否定的な人間を籠絡する気満々らしい。
(もちろん人間の女性ツアーが来たら、美男子エルフが、ね)
えっ僕?!
ノーコメントで!!
まあドワーフ国でおもてなしを受けた以上、こっちでも、ね。
(ちなみに陛下の子供はキッズスペースと王妃と一緒に遊んでいます)
積み木の立体パズルが楽しいらしい。
「うむ、この計画通り行けば、運送手段さえしっかりすれば我が国の食料問題は克服できるな」
「しかんしども、てつどーは王都までは繋げらんねえべ」「多賀谷さん、そこは空輸で」「園長がそう言うんならば」
「ハルク、ではドラゴンを増やすか」「ええっとフィーナさん、さっきチェックしたら『黒猫ドローン 長距離運送用 大』というのが」
もはや空飛ぶコンテナである。
「見せて貰おうか」
「あっはいアマーティンさん、では屋上で」
「姫、行きましょう」「はいですわ」「っていつのまにキッズスペースに混じってたの!」
屋上に上がって、まず『小』から出す。
「うん、これ宅配用に使えるよね」
「運送会社を~、起こせますね~」
「うん矢部さん、これは同じ集落内用かな」
続いて『中』を、これはまあまあ。
「って無理すれば人を1人運べますね」
「危ないですよ~」「まあそうですけど」
ハルクパークでの集落間運送かな、
ドワーフ国からエルフの里までみたいな。
では『大』を、これは魔石そこそこかかる。
「うわっ、トラックサイズだ!」
「ほう、これに詰めて王都まで運べるのなら」
「というか矢部さん、ここに座席をつけて移動手段に」「酔いますよ~」
最後に『特大』を、ってこれめっちゃ高い!
「これは屋上から空地へ向かって……えいっ、うわ飛行機サイズ!」
「乗務員スペース付きです~」「それはもう航空母艦では」「揺れますよ~」
「なんだ、これでワシが貰った『リムジン』とやらも王都へ」「それはちょっと動力源の充電が」
……まだ黒猫飛行機は買えないみたいだな、
もっともっとこのハルクパークを大きくすれば、
飛行場を設置すれば購入できるかも知れないね。
(それまでは、まだまだドラゴンに頼ろう)
さあ、次はエルフ集落だ。
「陛下、では次はエルフの村役場、ツリーハウスへ」
「うむハルクよ、確か聞いた話ではその頂上で」「祭壇があって復活の儀式が」
「では参るとしようか」「ええっと移動手段はモノレールでよろしいでしょうか?」
ということで、
みんなして本当は人間は、
特別の時でしか入れないエルフ集落へ突入しちゃうのでした。
(ていうか美女エルフさん、誘惑的な仕草やめてー!!)
フィーナさんに逃げようっと。
「あらハルク様、モノレールは、わたくしの隣に」
「あっはい、そうですね、アイリス一緒に行きましょう」
ちなみに地下鉄(地上部分だけど)の駅の方は、
すでに第二農園駅まで開通しています、あっちも作物育て中、
で、その駅の前にも更なるエルフの村へ続く屋根付きエスカレーターが設置されていたり。
(多分、そっちは行かないけどね!)
あっ、そういえば、
ツリーハウスに確か、
全員集まって待っているんだよなあ、誰がかというと……




