第124話 エルフ農園にいざ出発!
「ようこそ~、エルフ農園行きの地下鉄はこちらになります~」
鉄道警察のエルフ農園方面担当、
爆乳おっとり系の黒猫獣人AIアンドロイド、
セクシィなギルティこと矢部羅良さんが陛下含め僕らにご挨拶。
「うむ、これが電車か」
「陛下、専用車両がこちらに」
フィーナさんが人間用の車両に乗せる、
朝早いのもあって他の人間の客は居ない、
僕らだけだ、まあ閉鎖専用の電車を造っても良いんだけどダイヤがね。
「では我々はドワーフの方へ」
「うむ宰相、頼んだ」「アイリス、私たちも」
「叔父様、アマーティン様はフィーナにお任せ下さいですわ」
そう、結局は二手に分かれることに、
とここで両手にドリルな工事用黒猫獣人もご挨拶。
「それでは園長、支線を造って参ります!」
「うん、新しい人間用集落、そこへ繋げる地下鉄をお願いするよ」
「開通したら街の整備をお願いしますね!」「ほう、旧領民用か」「もう今日から取り掛かります」
タワマン嫌だ、県民領嫌だ、
獣人や亜人と暮らすのは嫌だ、
昔の、以前の城塞都市が良いって旧領民のための街を造るのですよ。
(それはそうと、地下鉄が発車した)
地上部分に出ると、
陛下のお子さんたちは座席に膝立ちで景色を見てるや。
「それで改めての城塞都市の完成は」
「さすがに前の規模程ではありませんが、アイリスとの結婚式には間に合わせます」
「ほう、1年もかからんのか」「本当の事を言えば、街だけなら1カ月ちょっともあれば」
呆れる陛下。
「まあ、実際にこの都市を見せられてはのう」
「あくまで公園なのですが、まあ都市公園、公園都市ですね」
「人とエルフとドワーフの楽園、か」「ドラゴンも入れてあげて下さい、ワイバーン含む」
あとオークとオーガとウェアウルフもか、
それと最近、毒たぶのチュンチュン鳴く鳥が、
つがいを見つけちゃったんだよなあ、アイリス城の屋根でいちゃついている。
「猫獣人は」「あれはまあ、ねえ矢部さん」
「私たちは~、園長の一部です~、ある意味~、園長であり~、公園です~」
「つまりは、ハルク殿」「備品とでも」「獣人を備品扱いか」「いやまあ、全員側室です!」「嬉しいです~」
いや別に爆乳見て言った訳じゃないぞっと。
「つまり私は備品か?」
「フィーナさん虐めないで下さい」
「まあ私はハルクの言いたいことは、まあわかった」
旧辺境伯領のゴーレムと同じだって、
博物館の歴史で勘付いたみたいだもんな、
ふむふむそうかそうかそういうことかって呟いてた。
「それにしても車内のこの広告は面白いな」
「王都からの広告も貼れますよ、王宮騎士募集! とか」
「この『国営放送もうすぐ開局』というのは」「陛下のための放送局です!」
って、しれっといつの間に?!
すでに試験電波が流れていそうだ、
このあたり、陛下が居る間に詰めます、アマーティンさんだけど。
「やはりこの『電車』を王都に導入したいのだが」
「そうなりますよねえ、でもすみません、そればかりは」
「そうか」「廃墟の旧辺境伯領、城塞都市の廃墟くらいまでがギリギリだそうです」
ただ、ふと思ったんだけど、
黒猫ドローンが王都まで飛ばせるなら、
飛行機を購入して行き来できやしないかっていう。
(エンシェントドラゴンも、そうそう頼めないからね)
今後、子育てもあるだろうし、
数を増やすにもスペースの確保が……
ドラールとドラルマも一族になってからも養ってあげないと。
「そろそろ~、到着です~」
おお、駅のホームにエルフがいっぱい、
しかも我が国の旗を振ってくれているな、
しれっと旧辺境伯の旗も、ってあれ人間、旧領民か。
(いつの間にもう働いてんだ、別にいいけど)
エルフに偏見がないうえ、
1日も早く働きたいって人間かな、
居場所を作ってあげられたのは良い事だ。
「さあ陛下、みなさん迎えてくれていますよ!」
「あちらは~、エルフの音楽隊ですね~、演奏が~」
「うむ、そしてあれは……エルフの族長も待ってくれておるな」
あっ、いつの間に先回りを!
いやまあ昨夜の内に移動したのかもだけど、
ちなみに地上部分は安眠のため終電があります。
(人間の降り場に赤じゅうたんが!)
すげえ、完璧なお迎えである。




