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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
後日談 ハルクパークに国王陛下がやってきた!

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第117話 お祈りホールからのめっちゃ感謝された

「そういやここって何なんですか?」


 まだ居るメディカルルーム『アイリス治癒教会』で、

 最奥に何か物々しい扉が、あと12人の妹ナースどうなった、

 ということを聞こうかなと思ったら扉が開かれた、ガーベラさんが案内した中は……


「大教会です、女神像が」「あっ、これはひい婆ちゃん?」

「ハルカ様が40代の頃の姿ですね、手に十字架を持っています」

「ていうかでけえ、吹き抜けの一番上まで像が」「顔を見たい方のためにあちらから上れますよ」


 お祈り用のホールかここ、ちゃんとした教会部分、

 像の横に螺旋階段が、しかも支柱が無い、あっこれ、

 前世の記憶であるな、階段自体がバネになってる不思議な設計のやつ。


「ていうか普通に祈っている人がいっぱい」

「第一便、二便で来た人達ですね、病院で治療が終わった方々も」

「やっぱりこういう施設は必要だったんですね」「週1でシンプベラさんを呼べますが」


 それも良いけどさすがにそこは人間で、

 旧領民でやりたいって人の仕事にしてあげたい気がする、

 姫は嬉しそうにバネの螺旋階段を上がっていっちゃった、手すりあるけど大丈夫かな。


「姫、お気をつけ下さい」


 フィーナさんも追いかけて行っちゃった、

 そして祈っていた人間の皆さんが僕の方へ、

 僕はそこそこ街にも出てたから、知っている顔がそこそこ居るような。


「ハルク様、新しい領地と聞いてきたのですが」「はい、ええっと……ミアお婆さん」

「本当にこちらに住んでもよろしいのでしょうか」「逆に住める選択肢がまだ、あっ、ここの施設で介護して貰う手も」

「しかしお金が」「領民ならそのあたりは保障しますが、ただ問題が、介護するのが黒猫獣人で」「問題なさそうでしたわ」


 すでに老人ホーム部分を観に行ったのか、

 その時に12人の妹系ナースにでも会ったのかな、

 獣人差別とか無ければ大丈夫そうだ、あの肉球で意外と器用だし。


「あの、ラウと申します、もう60のジジイですが、まだ農作業をしたくて」

「あっはい、エルフ農園を手伝えるか聞いてみてください、無理なら人間農園を」

「すでに大きな箱の中で育てている、稲の収穫を手伝わせていただいて」「あー、あの立体コンテナ」


 結構な作業だけど大丈夫なのか、

 人の手が必要な作業はあんまりないから大丈夫かな、

 いざとなったらアンドロイドが助けてくれるだろうし。


「新領主さま」「あーはいはい、商会の娘さん、ミューラさん」

「まずは父の病気を観ていただいてありがとうござします、こちらの薬を飲み続ければ治ると」

「そうだね、お金があればホーリードラゴンの治療も受けられるけど」「こちらで商売したいのですが、すでにあるお店を見て絶望しております」


 いや僕の前世の、

 あの科学力技術力に中世基準のここがそうそう太刀打ちできないだろう、

 でも、もちろんまったく何も出来ない訳じゃない、なにせ『地元』なんだから。


「民芸品を造るとかもいいと思いますし、むしろここの商品を他の街へ売る作業が」

「よろしいのですか?!」「ガーベラさん」「消費出来る物でしたら、スマホなどは陛下に相談ですが」

「あー、ああいう通信手段は確かに陛下とかの特権にした方が」「ハルクパーク内では普通に買えてしまいますが」


 ミューラさんもスマホを取り出す。


「これで父や母と通話できるのですね、ニュースも見られますし」

「面白いゲームが無料で出来るけど、課金には気を付けてねエグいから」

「それより商売を」「うん、インフォメーションで聞けば相談できると思うよ、僕の名前出してもいいから」「ありがとうございます!!」


 階段の上の方ではアイリスがはしゃぐ声が、

 みんな静かに祈っているのに、って僕の今の会話もそこそこ響いてたけどね、

 他にも移住してきた旧領民、もう普通の領民て言って良いか、に感謝されまくる。


(本当の意味で、終の棲家になると良いんだけれども)


 わりと旧辺境伯領のミニ版みたいな集落は必要かな、

 先代園長ことハルカ婆ちゃんや、過去の園長がここまで文明進化させなかった理由、

 この世界が壊れてしまう恐怖を今更ながら感じる、僕が死んだら一度リセットするのもわからなくない選択だ。


(ゴーレムはもう復活させられないけど、巨大黒猫ロボなら……)


 そして領民を捌き終わると、

 フィーナさんがアイリスをお姫様抱っこで降りてきた、

 ざっと『彼女が婚約者ですよ』と領民に紹介すると歓声が。


(一部『若《わ》けえ』の声が聞こえたけど、僕的にはそれを抱っこしている巨女が本命です!)


 と、ここで壁際の並んだ扉に目が行った僕。


「あれは、懺悔室ですか」

「はい園長、第一、第二、第三、特別と4つあります」

「ガーベラさん、特別とは」「広いですよ」「陛下用とか?」「ベッドがあります」「あっ」


 それ以上は、いけない。


「なんだどうしたハルク」

「懺悔したい時は、僕はフィーナさんに許しを乞おうかなと」

「何か後ろめたい事でもあるのか」「いや人間なんて業《ごう》の塊《かたま》りですよ」「15歳でそれを言うのか」


 前世をプラスすると……何歳なんだろ???

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