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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
後日談 ハルクパークに国王陛下がやってきた!

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第116話 復活の儀式からの目的はそれかー!!

 中米のピラミッド状になっている祭壇、

 周囲には上が髑髏《どくろ》になっている松明に昼なのに火がつけられ、

 ぐるりと取り囲んでいる、階段部分は人は入れないので、地上部分にエルフがわらわらと。


(あっ、僕らは7階の治癒教会から見てます、タワマン2のね)


 アイリスの叔父一家とか魔導師一家とかの案内ついで。


「ガーベラさん、あのエルフ達は」

「タワマン内に住んでいるエルフで、手が空いているのはほぼ全員ですね」

「なんでまた」「ホーリードラゴンを召喚する、タワマン側の祭壇ということで」


 つまりエルフの里にあった、

 タワーツリー屋上祭壇のアレを、

 こっちでもやる感じか、確かに頂上部にもエルフがわんさか上がってきた。


(で、シャーマンベラさんとイタコベラさんも居るな)


 黒猫獣人AIアンドロイド2体と、

 エルフ20人くらいか、がおのおののポジションに、

 そしてあっ、年配の女性が担架で運ばれてきた、あれかあ。


「ハルク殿」「あっダンバムさん検査は」

「途中だが気になってな」「あの女性は確か王妃の」

「ミランディア様の妹君《いもうとぎみ》でアニス様だ、持病が多くてそろそろ危ないと言う話だった」


 このハルクパークで一番の女医、

 たまの真夜中に僕がこっそり抜け出して会っているいや今はその話じゃなく、

 この公園で医療部門の頂点に立っている超セクシー女医で例の機能も付いているベラーノさんがつきそっている。


(あ、よく見ると陛下夫妻も特別席が用意されてて見てるな、頂上の祭壇前に)


 ほんでもっていよいよ召喚なのか、

 祭壇前で儀式担当の黒猫獣人アンドロイドが土下座を繰り返すと、

 その間でエルフ族長のリアリルさんが大袈裟に弓を持って舞ってみせた、すると……


「あっ、来た来た!」


 思わず僕が声を出したように、

 颯爽と白いドラゴンが舞い降りてきた、

 いやウチの方のタワマン屋上、つまり巣から出てきただけだけど。


(キャプテンベラさんが『もう行って良いですよ』とか合図してそう)


 それは良いがダークネスドラゴンまでついてきたぞ、

 壇上に寝かされているアニスさんの目の前に並んだ2羽のドラゴン、

 いやこれ食われちゃうんじゃないかと思ったが美味しくなさそうだし量も足りないか。


「ハルク、いま餌になるんじゃないかとか考えてないか?」

「フィーナさん怖いです、なぜわかるんですか」「ハルクは私に精神的に怖くされるのが好きだからな」

「ハルク殿、大丈夫か」「ダンバムさん、アニス様ならこれから治されます、僕ならフィーナさんと通常運行です」


 おっ、音声がこの治癒教会ロビーに入ってきた、

 ガーベラさんが気を利かせてくれたのかな、リアリルさんの声が……


「ドラミン様、ならびにその夫であらせられるドラモン様、本日はこの新しき祭壇によくいらしゃいました」

「エエ、リッパナモノヲツクッタワネ、ホメテツカワスワ」「オレモツイデニ、ホメテヤロウ、ヨクヤッタ」

「それで本日は」「ソノニンゲンネ」「この国を治める人間の、王妃の妹だそうです」「チョットジカンガカカルワネ」


 ダークネスドラゴンの、

 ドラモンまで来ちゃったからか、

 遅れて慌ててドワーフも来たな、祭壇のある屋上はもちろん、ピラミッド周囲にも。


(エルフとドワーフ、合同の儀式になっちゃった)


 しかも治すのは人間という、

 国王陛下に貸しを作るチャンスと思ったのか、

 あくまでも今、来ているのはアマーティンさんだけどね。


「お願い致します」「ワカッタワ」


 ひれ伏したリアリルさんを前に、

 口から光魔法を放つドラミン、きらきらしている、

 それがアニスさんを包み込む……一方、ドラモンはドラミンの後ろを飛んでいる。


「ガンバレガンバレ、モウチョットダ、イケイケドンドン、ソレソレソレソレ」


 何を囃し立てているんだ、

 一生懸命に応援はしてくれているんだろうけど、

 アマーティンさんと王妃様は真剣な表情でそれを見続けている。


「……そろそろですわ」


 僕の前で背中を預けて見ているアイリスの声とともに、

 光魔法が薄れて行き、やがて終わった、するとむくりと起き上がるアニス様。


「身体が、軽い、苦しくないわ」

「アニス!!」「お姉様?!」「もう、もう大丈夫なのね?」

「おおアニスよ」「陛下!」「さあ、治った確認を」「とりあえず、私が」


 どちゃエロボディ獣人のベラーノさんが聴診器を首から下げながらチェック、

 そして運ばれるとドラミンが祭壇に首を預けて、あ~~んしている、その隣にドラモンも!


「サア、サア、タイカヲイタダクワ」

「オレモ、オウエンシタゾ、オナジダケヨコセ」


 どこかから『竜やみつきチュルチュルゼリー』を持ってくる儀式担当の2体、

 シャーマンベラさんとイタコベラさん、エルフとドワーフがそれを受け取って、

 一気に口の中へ……ドラゴン夫婦、目が喜んでいる、しっぽもブンブンと降って。


(ドラモン、わざわざ来た目的は、それかー!!)


 そしてリアリルさんが一言。


「以上、復活の儀式でした」


 ま、まあこれはこれで、

 お金は取れるかな、盆踊り会場にも出来るか。


「園長、もうしばらくしたらアニスさんがこちらへ」

「あっガーベラさん、運ばれて来るんですか」「あとダンバムさん、検査の続きが」

「陛下にご挨拶したいが」「少し落ち着いてからでも」「わかった行ってくる、ハルク殿、ではまた」


 にしてもドラゴン、

 今日はちゅるちゅるゼリー、

 あげすぎになっちゃうような……そっちが心配だ。


(ドラゴンのメンテナンスって今現在、どうなっているんだっけ)


 あとでベラーノさんに聞いてみようっと。

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