第113話 アイリス治癒教会からの健康診断
「本当にここが、教会なのか?!」
「はい陛下、7階から9階までが我が正妻予定の名を付けた、アイリス治癒教会です」
「ですわ、早速、移住1便2便の方々が、健康診断を受けていらっしゃいますわ?」「素晴らしいな」
前世の大きな総合病院そのままのここは、
清潔感もあり導線もしっかりしていてそれでいて、
本来の、こっちの世界の教会的要素もある、そしてやってきたのは……
「ようこそアイリス治療教会へ、教会長兼院長のシスタベラですわ」
「うむ、我はアマーティンである」「はいお伺いしております、ではこちらの説明を」
「なんだ、もう知っていたのか、ニュースとやらに出ておったからな」「さあさあ、皆さんどうぞ」
実は黒猫獣人みんな繋がっているんですよ、
とか言っても陛下に理解させるのに、どのくらいかかるのやら……
アイリスやフィーナさんも最近になってようやく呑み込めるようになってきたってくらいだ。
「人間ドッグはこちらです、1時間半で全ての健康状態が把握できます、病気が最速で見つかりますよ!」
「なんと、それは本当か」「ええ、園長とその婚約者の方々も、つい先ほど、園長の実のお母様も」「えええ?!?!」
「結果も終わり次第すぐに出ます、今の期間は誰でも無料、しかも終わるとお菓子が」「母上に病気は」「軽い神経痛が、もう治しましたわ」
その程度か、良かった。
「うむ、健康診断はありがたいが、いまこちらへ向かっているドラゴンに重病人が居る、ミランディア」
「ええ、私の妹で、実はあまりもう長くは無いの、その治療体制を確認しにここへ、病室は見られるかしら」
「あるにはありますが、治しても治しても病気が出てくる方の介護施設のような場所以外は、それに」「陛下、ホーリードラゴンがすぐ治してくれますよ」
ううむ、といった表情。
「ハルク、どんな重病人もか」
「もちろんお金はかなりかかりますが、国王陛下の血縁となれば話は別です、
本来はエルフ村の祭壇まで行かないとなのですが、まあウチにタワマン屋上とかで、ちゃちゃちゃっと」
ここで陛下が口を開いた。
「では祭壇を造っては貰えぬか」
「ええっと必要性が」「そこまで特別扱いは困る」
「はあ」「祭壇が必要であるなら、すぐに」「いやその、祭壇は必須では」
ここでフィーナさんに、ぐいっと引っ張られる。
「ハルク、陛下の希望に沿え」
「いや、いらないものを無理に造っては」
「エルフ村のとは別に欲しいのであろう」「それだとツアーが」「陛下専用で良い」
仕方ないなあ、
と窓から外を見る、
丁度、広いエリアがあるな。
(病院の大駐車場に、とも考えてたけど、まあいいか)
車に乗る人ってそんなに居ないし、
将来必要ならタワマンと繋がる所に、
別で立体駐車場でも建てよう、ということで……
「じゃあ祭壇の頂上が、ここ7階と同じになる高さのを……」
秘宝から画面を出し、
購入画面で『祭壇』と検索すると、
和式なのから西洋教会風、あと……これだ!
「いでよ、巨大祭壇!!」
サクッと購入し、
秘宝で地面を照らすと出現したのは、
ピラミッド型で四方に物凄く急勾配のある祭壇!
(そう、チチェン・イッツァ式祭壇だ)
いやほんと階段がエグい急傾斜、
下からスカート覗き放題、いやこれちゃんとエレベーターあるな、
階段は飾りか、エロゲや作画が甘いアニメの階段みたいだもんアレ。
「ほう、これは立派な」
「あそこの頂上に石のベッドがあって、そこに患者を乗せてホーリードラゴンの魔法で」
「よし、これで準備は整った」「ハルク様、さすがですわ」「うんアイリス、何もない時は観光用で」
あと本当の急患は、あそこで治すか。
満足した陛下にシスタベラさんが今度こそはと。
「さあ、皆さん、アマーティンさん一家も宰相ファミリーの皆さんも」
「そうであったな」「男性はあちら、女性はあちらで検査着にお着替え下さい」
「あ、シスタベラさん陛下には」「オツボネナースベラを、王妃様にはテクニシャンナースベラをお付けいたしますわ」
ということで健康診断に入って行った、
待っている間に僕らは祭壇を再度見ると……
「ガーベラさん、上に黒猫獣人が2体」
「シャーマンベラさんとイタコベラさんですね」
「何の儀式をするんですか、何の」「さあ、何をさせましょう」
ノープランなのかーーーい!!!
「ハルク様、雨乞いとかいかがでしょう」
「アイリスちゃんは純情だねえ、かわいいかわいい」
「そうだハルク、ハルクが粗相をしたら、あそこで私が公開お仕置を」「何するのー?!」
結局、盆踊りで使えそうって思った。




