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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
番外編 ハルクパーク来園日記、王宮騎士団ダンバムの場合

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第88話 お別れの朝からのとんでもないお見送り

「うーん、予定時刻なのにまだ半分しか集まっておらぬ」


 最終日の朝、

 体操の時間も終わってハルクパーク裏門へ、

 ここへ連れて来たドラゴンが全て綺麗になっていた。


(彼らも満足そうだ)


 心なしか、艶々している。


「ダンバムさん、残りの皆さんは買い物で遅れましたが、そろそろです」

「そうか、それで」「朝もやっているお店も多いので、コンビニとか人気でした」

「あれは良い、休みなしでどの時間でもやっているようだが、あれを王都にも」「どうぞどうぞ、我々は出店しませんが」


 勝手に模倣しろというのか、

 いやはや、あの商品が無いと意味が、

 ここから持ってくるという手も無くは無いが。


「叔父様、結婚式には必ず来て下さいませ」

「ああ、姉は、いやご両親はどうする」「どっちでも構いませんわ」

「ダンバム殿、そのあたりは複雑な話に」「そうであるな、陛下とも話を詰めよう」


 もはや立場逆転まであるな。

 そうこうしているうちに徐々に視察団が集まり、

 更には見送りの皆も、いやはや地域猫までやってきた。


(いや、子猫の上に乗っているのは……!!)


 なんと宮廷魔道士デュアル殿の孫娘、

 ターニャ嬢が笑顔で乗っている、そして遅れて親猫も、

 更にその背中にデュアル殿本人も、あとガーベラ殿も乗ってやってきた。


「ウチの地域猫もお見送りしたいそうです、あと、ついでと言っては何ですが、おまけで」

「ぱっぱ」「さまさま」「ひいいいいぃぃぃぃぃ」「ひらひら」「すのすの」「ゆれるうううぅぅぅ」

「おお、貴殿らは」「「ぽいっ」」「「ぽーいっ」」「ひぃ、ひぃ」「はぁ、はぁ……」「ほら立って」


 マスコット二体ずつに担がれ我々の前に投げ捨てられた熟女ふたり、

 ガーベラ氏に促されて立ち上がる、朝にもかかわらず例の露出の高い服装に……!!


「スミッペでぇ~す」「アヤッペでぇ~~す」

「「ふたりあわせて、お米普及アイドル、ラブライスでぇ~~っす」」

「ということで、皆さんにお持ち帰りのおにぎりを」「おお帰りもか、これはかたじけない、ありがとう」


 マスコットの頭部が開き、

 中からラブライスがコンビニ袋を取り出して、

 視察団の皆に分ける、私にも……あとペットボトルとかいうのに入った飲み物も。


(そしてハルク殿が、改めて我々の前へ)


 と思ったらガーベラ殿の方を向いた。


「では記念写真を」

「はい、チーズ! ぱしゃり」

「あっ、ガーベラさんの目で撮影しました、写真はのちほど」


 そう言って改めてこちらを見るハルク氏、

 ここは一応、視察派遣団団長となっている私が話そう。


「とりあえず情報の裏付けが取れて良かった、

 何より姪に会えたのが嬉しかった、必ずまた来る」

「はい、お待ちしています、結婚式まで待たなくても良いですよ」


 更にはエルフの代表、

 ドワーフの代表、ウェアウルフの代表も……

 あとオークとオーガに関しては、人間の移住者と上手くつきあえると良いが。


「チュンチュン、チュンチュン……」


 謎の毒たぶの鳥も、

 清々しい鳴き声で見送ってくれるようだ、

 そしてドラゴンに乗り込む我ら、いよいよだ。


(と思っていたら、ダークネスドラゴンが塔から舞い降りてきた!)


 背中にはガイドベラ殿、

 こちらへ連れて来てくれた時と同じ組み合わせだ。


「それでは帰りも先導させていただきますが、

 最後にとっておきのお見送りがありますので、

 うしろのハルクパークにご注目ください、では行きます!」


 皆が手を振ってくれる。


「それでは行ってらっしゃい!」

「叔父様、またですわあぁ~!!」

「姫も私も幸せだと伝えてくれ!!!」


 ハルク殿、アイリス、フィーナも……

 そうだ、最後にこれだけは言っておこう。


「アヤッペ、次は夫を連れてこよう!」

「いやあああああああああああ!!!!!」


 こうして我々はハルクパークを飛び立った、

 そして塔を超えたくらいの高さになったとき、

 背後からむくむくと、巨大な黒猫獣人がそびえ立った!


「ガイドベラ殿、あれは?!」

「ハルクパークの最終兵器、ベラミロードです!」

「手を振っているが!!」「はい、お見送りですっ!!!」


 なんという、

 とんでもないお見送りだ。


(ここの黒猫獣人、の正体は、いったい……?!)


 こうしてハルクパークでの視察は終わった、

 が、まだ最後に私はひとつ、しておきたい事があった。


「ガイドベラ殿! その、私だけで良いのだが……」

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