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捨てられ貴族の公園造り ~婚約者もメイドも寝取られ危険な荒野に追放された僕は、前世を閉じ込めた箱を開けて未来型都市公園で暮らします~ ざまぁもあるし地域猫もいるよ!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
番外編 ハルクパーク来園日記、王宮騎士団ダンバムの場合

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第83話 遅く起きた朝からの周辺案内

「おはようございます、もう午前10時ですよ」

「……はっ?! しまった、寝過ごしたか?!?!」

「いえ、朝からということですのでこの時間がぎりぎりかと」


 いつのまにか部屋に侵入していた黒猫獣人、

 起こしてくれたのは良いが鍵はかけたはずだが、

 まあ良い事実上の寝坊だ、心配して合鍵で入ってきてくれたのだろう。


「では支度しよう」

「はい、表でお待ちしております、私はイザベラと申します」

「王宮騎士団員のダンバムだ、よろしく頼む」「いえ、こちらこそ」


 速攻で支度を終えて、

 騎士団員服となり剣も装備する、

 出ると待っていたイザベラ殿と一緒に一階へ、そこには……!!


「おはようございます人間会館管理人のベラベラです本日はこのハルクパーク、

 公園周辺の様子を観に行かれるということですが他のお仲間はすでに出発しておりまして、

 しかしながら王宮騎士団員であるダンバム様には特別にホーリードラゴンを用意しております!」


 相変わらず早口で言葉が止まらないベラベラ殿、

 黒猫獣人は私の知る限りはもう少し猫の訛りがあったはずなのだが、

 ここハルクパークの個体は皆、しっかりした口調だ、微妙に違う亜種なのかも知れない。


「ドラゴンで、案内して貰えるのか」

「はい、真っ白なホーリードラゴンがダンバム様のために、もちろんガイド役兼運転手としてイザベラさんが、

 とりあえず周辺の魔物と移住してきた皆さんの本来の集落、そして最後は意外な方々の場所へとお運びします」


 寮から出ると確かに白いドラゴンが居た、

 他の黒猫獣人から確かチュルチュルゼリーとかいったか、

 それを貰って満足そうに食べている、報酬の先払いというやつか。


「ダンバムさん、今のうちに背中へ」

「ああイザベラ殿、すまない、では早速」

「お待ち下さいこれを」「ベラベラ殿?!」「朝ごはんです、おにぎりとパンとお茶です!」


 確かに腹は減っている。


「すまない、いただこう」

「ドラゴンの上でも、どこか落ち着いた場所でもご自由に!」

「ではダンバムさん」「おう、いつでも構わない」「ジャア、トブワネ」


 こうしてホーリードラゴンは、

 あっという間に上空へ……まずは塔の方へ、

 旋回しながら上昇するとアイリスの部屋の窓だ。


(おお、気付いて手を振ってくれている!)


 なぜだか知らないがハルク殿は、

 背後からフィーナにしっかりと抱えられている、

 そして更に上へ、ハルクパーク全体が見下ろせるな。


「確か貴殿はドラミンであったか」「ソウヨ」

「本日はよろしく頼む」「マカセテチョウダイ」

「では解説はこのイザベラにお任せを、まずは周辺ですが……」


 まずはエルフ農園へ、

 上から見るとそこからのエルフ集落へ繋がる、

 モノレールとリフトの動きも見て取れるな、あれは良い乗り物だ。


「農園に関しては第二農園、第三農園も考えていてそちらも鉄道で繋ぐ予定です」

「作物を運ぶのに便利になるな」「更にエルフ集落も増やす予定で、集落同士もモノレールで」

「エルフと人が一緒に暮らすとは」「それはパーク内だけですね、森の集落は基本、エルフ以外立ち入り禁止です」


 そういえばそのような事を言っていたような、

 ただし最初の集落だけはホーリードラゴンの儀式の時のみ、

 特別に人間を観光客として呼んで病気の治療をしてくれるとか。


(さぞかし大金が、魔石が必要になるだろう)


 ドラゴンは更に旋回する。


「ちなみにエルフ農園を繋ぎ終わると、

 これは園長次第なのですが旧城塞都市、

 つまり廃墟となった元辺境伯領まで鉄道を伸ばすのも可能です」「なんと!!」


 そうなると便利になるな、

 いっそ王都まで繋げて欲しいくらいだ。


「こっちの方面には後で見ていただきたい公園があるのですが、

 それは後回しにして逆方向、スタジアムやドワーフ鉱山のある方へ行きましょう」

「うむ、ちなみにこのあたりの魔物は」「強いのはもう寄って来ませんよ、聖域と化してますから」


 それこそかつての城塞都市にあった結界みたいなものか。


「見て欲しい公園というのは」

「じゃあ、ちょっとだけ、降りるのは後回しで」


 方向を変えてエルフ農園の先へ、

 このまま行くと城塞都市廃墟の方ではないか?

 加速して高度を下げていくと……あった、小さな公園が!


「あっ、あそこには、人が?!」

「はい、二人ほどあの公園に住んでいます」

「女性のように見えるが」「園長の元婚約者ですね」「えっ?!」「ではハルクパークへ戻ります」


 下の人間が気付いたタイミングで戻るようだ。


(あんな所に居たとは……行きの時は気付かなかったな)


 もちろん彼女達にも、

 事の経緯を聞かないといけないが、

 まさか、あのような場所で生きていたとは……!!


「時間がかかりますから朝食をどうぞ」

「わかった、ちなみに彼女たちの食事は」

「一応、パンの自販機が一台だけありますよ」


 では弱い魔物を狩って、

 その魔石で買って生きながらえているのか、

 トイレもあったので水も一応は……まあ良い、それは後だ。


「……うむ、おにぎりは、美味しい!」


 さあ、ハルクパーク周辺捜索を続けよう。

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