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新年




遠征から帰ってきたのは丁度年の暮れでしたので、学園には数日ほど通いましたが、新しい事に取り組むというよりも、お庭をお手入れしたり、キャビンを片付けたりとのんびり過ごしました。


という事で、研究は年明けと言うことになりました。


「……えーーー。」


とノノアは不満そうでしたが、他クラスも締めの時期で、学園全体が落ち着きのない様子でしたので我慢して貰いました。




--ちなみにあのキャビンを見た校長先生は一瞬固まり--。



「あげるよ!!!」


と言われてしまいました。



『あんなにいろんな魔法が施してあるキャビン……返されても!!!……それに、そもそも内装とかももはや違う物じゃないか!!!』



「校長先生のご厚意に感謝いたします。」



「ああ。良いって事よ!」

『ご厚意……いや、何というか、アレを持ってしまうと面倒な感じがしたからなんだがな。』


『……あの校長、話し方が動揺してやがる……。大方面倒を自分になるべく持ち込みたくないんだろーなー。』



ボリボリ頭を掻いて横目で校長を見ていたダン先生。…………正解です!!









すっかり冬の季節です--。


そんな中でもお庭は魔法道具のおかげで一年中変わらずの様子なので教室から見える景色は周りが白っぽい以外は何も変わりません。



「外を見ていると、帰ってきた感じがしますね~。」


「ふふ。やはり落ち着きますね。」


「今日も結局の所、片付けやらで終わってしまいましたわね。」


「お庭も、校長先生のおかげで元気なままだったから安心したわぁ~。」


「そうだな。やっぱり慣れた日常っていいよな。」


和やかな雰囲気--今日も旅の後片付けをしながら1日が終わるところです。





「あれ?ノノアは?……ん?マリーとカミーユもいない???」


「えぇ。もう、ねぇ。待てなかったらしくて飛んでいったのよぉ~。」

ふふ。


「ああ!皆さん今日でしたか。」

ふふふ。


「仕方ないわね。」

うふふ。


「ね。」

ふふ。





※※※※※



学園入口--。





急いで駆けていくSクラスの3人--。



そう、1ヶ月ちょっとの時が経ち……やっと会う約束が持てたのです。



待っていたのは、ミーシャ、ギールくん、ソアラちゃん。



それぞれはこれから放課後デートなのです!



ノノアは最近出来たというコーヒーのお店へ、マリーはショッピング、カミーユは王都で人気の噴水公園へ向かっていきました。





※※※※※



「明日来たらお休みですね。」


「年の暮れと新年は家族で過ごすお休みですからね。」


「皆に会うのはお休み明けねぇ~。」


「そうですね。」




新年になったらあの3人のノロケ話を根掘り葉掘り、掘り下げ掘り下げ、一から十まで聞き出しましょう……とニヤニヤ企むこの5人です。




「ロイとアリィは一緒にお互いの家族と過ごすのですか?」


「いや、まだ婚約披露もしていないからな。それぞれになった。」


「そうですか。長く家を空けていましたからね。それぞれのんびりしましょう。」









※※※※※



リリーーーーン……。


リリーーーーン……………。




王宮の方から鐘の音が聞こえる。



透き通る様な澄んだ音。



この音は魔法で国全域まで響き渡らせているのだと、幼き頃には常識として教わります。



家族と共に、この年への感謝と迎えたこの新たな年へ思いを馳せる。



リリーーーーン……。


リリーーーーン…………。



「ロイも今、聴いているのかな?ふふふ。」






※※※※※




--新年。



「おはよー!アリィ。」


「おはようございます、ロイ!今日も雪が降っていますね。」



年が明けました。

ロイが迎えに来てくれました。


また、いつも通りの日常で、ロイが迎えに来てくださる朝から1日が始まる--。



『ふふふ。しかし、お休み明けなので少し今日はいつもよりも……なんだか新鮮さがありますね。』




「ロイ、アリィおはよう。」


「おはよぉ~。」


「ふふ。おはようございます。」


「おはよう!」


「おはよう!皆~!!」


「……~~~~。」

モゴモゴ。


目の前には本!

本顔の人?!?!




何か言っているような……。


「……~~よう!!」





皆「「「ああ、……ノノアか。おはよう!」」」


「……皆さんおはようございます。微笑。」


新年の最初の登校日、朝から本にのめり込みながらノノアが微笑んで現れました。





「本閉まってくればいいのにぃ~。」


「……いや、いいんだよ。楽しみすぎてずっと見ていたかったから。」

微笑。


「随分経ってしまったものね。」


「そうだな。最初にノノアがやりたいって言い出したのは夏前だったか?」


「そうですわね。早くやりましょうか。」


「……さあ、早くやってみよう!」


「まあ、そうだな!」


「やろう~!!」





気持ちがはやり、いつもの時間よりも早く教室へ着きました。




ダン先生が来る前の時間も待ちきれずに、皆で準備を始めて、必要な本や素材などを纏めていました。




スパァーーーン!!!


皆「「「おはようございます。ダン先生!!!!」」」


「おは……よう。」


新年最初とはいえ、妙なくらいの元気の良さに疑問符を浮かべつつ、教室を見渡したダン先生は、……準備グッズを見……キラキラノノアを認識し…………さすがSクラスの担任です。

……もう察してくださったようですね。



「………………はぁ。待ちきれんかったな?----まあいい、今日は特に急ぎの連絡ないから移動するか?」

ボリボリ。


皆「「「はい!!!」」」


珍しく今日は朝から研究です!







--練習場。





「……皆、ありがとう。よろしくね。」


ノノアが皆を見渡す。


ひとりひとりの顔を見てそう言うノノアの言葉は決して多くはないですが、感謝の意がひしひしと伝わってきました。




皆「「「ははは!」」」

皆「「「ふふふ!」」」




「ノノア!やろう!」



「……うん!」







…………【召還】。








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