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分析結果






「来たな!」


「来ましたね!」


目の前には湖。

湖を囲むように生い茂る森。

湖の中心には浮島。

そして浮島には大きな石に植物が絡みついている。


「ここで間違いありませんわね。」


「相変わらず豊かな土地柄だなー!」


--ついに、着きました。


もう王都を出てから半月は経っております。


「う~~ん。正に旅!って、感じですね。」


「旅ですわね!」


なかなかこんなに自由気ままに出歩けない方々が多いですからね。

のんびり旅なんて、「最高!」の一言です。


まあ、個々が強いので他の御貴族様に比べたら随分と自由にしているとは思いますがね。




ひとまず湖畔に拠点を作りましょう。






「さて、ノノア。改めてこの地方、レイルム遺跡近くに狙いを定めた根拠と、今回探しに行く物について話してほしい。」



「……ええ。皆、ありがとう。僕の我が儘に--……。」

「ストッーーープ!!!」


「ノノア!皆で研究しているだからいいんだよ!」


皆、「そうだ!そうだ!」とノノアに微笑んでいます。


「……ふ。わかった。さて、どこから話そうかな----。」




以前、先に揃えられる素材として、魔物の牙、魔物の羽を採取しにいきました。


今回必要な物は、最後のひとつです。





欲しいのは--《お酒》。




「……ただね……。」


ノノアが続けます。


様々な文献からやっと見つけた幾つかの手掛かり。ですが--見つけた物はどれも古代文字で書かれていた上に、文章全体を読み切れず、やっと解読出来たバラバラだった情報をノノアなりに整理したのだそう。



その結果出てきた文章が、


“西山の奇跡賜る者”


“知られざる歴史近く眠る地より”


“太古の秘密知る遺跡”


“降る酒深く眠る”


“石に力をさすれば開かれん”



「……これが僕が今までに見つけた言葉だよ。可能な限り今まで召喚について載っている文献を見てきて、僕の望む最後のひとつは“お酒”だとわかったんだ。」


この言葉はノノアが自分の考え整理して、私達に分かり易いように並べてくれた並びだそうです。


「……僕の考えはね、……。」



※※※※※

西の山の奇跡が欲しい者よ。

人が知らない歴史が眠っている遺跡の近く、そして深くに“お酒”はある。

石に力を込めるとその道が開かれる。

※※※※※


「……--と言った感じかな。僕に都合のいいように解釈しちゃってる部分があると思うから、何か気づいたら教えてほしい。」


「わかりました。随分大変だったのでは?召喚の書籍は少ない上に分析が難しいですからね。」


「……半分は昔からの趣味みたいなものだよ。」


「内容は良さそうですね。ノノアの言うとおりレイルム遺跡の近くで良さそうですわね。」


「わかりにくいのは最後の、“石に力をさすれば開かれん”だよね。入口の事を言っているんだと思うけど……どこ?って感じだよね。」


「もう向こう側は山ですからね。……ん??山の中の方が石の入口がありそうなのでは?」


「いいや、アリィ。そうしたら石の入口なんてどこだかわからないだろ?この西の山岳地帯は石や岩だらけだからな。」


「ああ。確かにそうですね。」


「……うん。だから僕もレイルム遺跡周辺の平原や森の中に何かないか、調べようと思ったんだ。」


「そぉねぇ、遺跡の周りは森も多くないし、それぞれの規模も小さいからぁ~ねぇ。」


「ああ、順番に調べていけば良いと思う!」



と、言うことでしばらくこの自然の恵みが多いこの土地を拠点として周辺の小さい森を見て回ることになりました。




--1週間経過。



「ないねぇ~。」


「ただの森だわぁ~。」


「……ごめんね、皆。」


「いや、手掛かりはなくても魔物退治の訓練が出来たり、ミーサは薬草採取したりも出来ていますからね。」


「そう!皆自由にいろいろ手に入れながら探しているから楽しんでるぞ!」


魔物退治、薬草採取、果物採取、食料獲得……等。

好き勝手しながら動いております…………がなかなか手掛かりはありませんでした。



「ちょっと動き過ぎだな。一通り近くの森は見たんだ。明日は探索に行かずに、ここでゆっくりしたらどうだ?」


「…………そうですね。ダン先生の仰る通り明日は休みませんか。」


「……そうだね。」


「そうしましょうか。」






--次の日。



学園にいるかのように、鍛錬して、ティータイムして、鍛錬して、お昼を食べて。

午後はのんびりと湖を眺めながらゆるりと過ごしていました。


「やっぱりぃ、綺麗なところねぇ~。」


「ええ。森も豊かで、湖もこれだけ美しいと見事ですわね。」


「景色も素敵です。浮島に、綺麗な湖……後にはそびえ立つ山々。」


「自然が豊かで見ているだけで心が安らぎますね。」


「……空気も美味しい。」


「ねぇ。浮島って浮いてるの?」


「カミーユ!浮いているから浮島だろう?」


「……まあ、マリーが言うのに付け加えると、大量の水草などの上にあの場所があるんだよ。」


「へぇ~~~~。……ねえ、暇だし行ってみない?今日どこにも出かけていないから元気も有り余ってるしさ!」


「それは良いですね。あの様は遠目で見ても綺麗な場所ですし、興味あります。」





※※※※※


--と、言うわけで浮島上陸です。


ここまでどうやって来たのか?……言わずもがな、キャビンです。


ふわ~~~。すい~~~。すとん。です。


遠目では解りませんでしたが意外に広かったのですね、この浮島。

例えばバンガローを建たとしても有り余る広さです。


随分頑丈な浮島でした。真ん中辺りに鎮座する大きな石。

その傍らに大きくそびえ立つ立派な木。可愛らしいお花が咲き誇っております。


しかし、それ以外は植物が綺麗だと言う事くらいでしょうか。




だがしかし、やはりここの環境は植物にとって良いものであるらしく、草花全てが生き生きとしておりました。


浮島のベースになっている水草を間近に見てみたり、咲いているお花達を見たり…………していたのですが。






「あの!何が文字があるのですが!」







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