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こんな日があってもいいではないか




やはりバンガロー建設は意外に時間がかかることになりました。


午前中1棟、午後1棟ずつの建設に決まりましたので、最低5日は滞在する事に決まりました。




…………え?もっと早く出来るのではないのか?




…………全く持ってその通りなのですが、建設しながらゆっくり過ごそうと決めたのです。




ここまで突っ走って来ましたから、平気なようで意外に慣れない生活に疲れていたのです。




--そもそものんびりとした生活でしたからね。




ですので1日の予定としては、

建設--ティータイム--のんびり--お昼ご飯--建設--ティータイム--のんびり。

と言った感じです。






のんびりと生活する時間はなかなかに有意義でした。

ここは森の中--学園とも、御屋敷とも比べものにならないくらいの自然が溢れている場所です。

そして少し離れれば魔物もいる場所です。


鍛錬や、これから向かう西の森へ向けての準備期間としてとても良い時間になりました。





※※※※※



「縮小魔法が出来るなら拡張魔法もありだよな?」


「ええ、高度な魔法ですが可能かと思いますわ。」


「西の森方面だからね。」


目の前には三角錐の物が建っている。


パタパタパタ。

畳んでキャビン後部の物置きに収納する。



※※※※※



「うぅ~ん。で・き・た!」


「……さすが!」


「そうでしょ?ふふぅ~。さすがフィランの森~!」


目の前には水色の粉--。


「そっちはぁ?調べ終わったぁ~?」


「……欲しいのはお酒。」


「ふぅ~ん?」



※※※※※



シュ!


「こんな感じですか?」


「そうそう!」


手には----。


「おや、それは?」


「うん!」


バシ!

ビュン!!


「おおー!面白いな!」



※※※※※※



「------…………。」


「ふう。少し目が痛かったですね。」



※※※※※



--数日後……。



順調にバンガローは出来上がった。

結局のところ、のんびりと10日も居てしまったのです。



「う~ん!結構のんびりいたね!」


「のんびりし過ぎた気がするが。」


「まあまあ、いろんな事もそれぞれ出来ましたし、無事にバンガローも建ちましたから。」


「そうですわ。のんびりしていいと校長先生も仰っていましたからいいのですわ。」


「そうだな。明日からまた移動だからな。」



キャンプ場には、全部で10棟のバンガロー。


私達はそのキャンプ場のド真ん中に今回初日に実は作っていたウッドテラスでくつろいで満点の星空を見上げています。


テラスは日差し除け付きの寝転びウッドチェアーやハンモックを設置しました。




「今日はゆっくり飲みましょぉ~!」


「お!いいな!!俺瓶ごとくれ!!!」


「ねえアリィ、そのスキレットはなぜ中にもう一個容器が入ってるのですか?」


アリィの手にはジュ~~~っと凄い音のするスキレット。どうやら高熱に温められて中には御料理が入っているようでした。


「これは、チーズフォンデュと言うのですよ。周りの具材をチーズに絡めて食べてくださいね!」


「……僕お酒弱いから、お茶--……。」

「そんなわけにはいかないぞ!ノノア!みんなで飲むのだーっはっはーー!」


「……。」


「はは。まあ、今日くらいいいだろ?」


「飲もうー!!!」


『マリーがダン先生と異様に盛り上がっています……。』


「マリーをあまり飲ませない方が良さそうな気がするのは俺だけだろうか?」


「ごちゃごちゃ言ってないで!とりあえず……飲むぞー!!」


ダン先生ウキウキで突っ走っております。






皆「「「乾杯!!!」」」




ここまでの一区切りと、これからまたあの遺跡へ行くという気持ちからか、今日は綺麗な夜空の下飲み会になりました。




毎日賑やかで、何かしらそれぞれの企みを皆で形にする日々を過ごし、最近は武術をしてみたりとなかなかにハードでしたからね。

ゆっくり出来るのも幸せですね。





『隣にはロイがいて、皆さんもお喋りしながら飲んでいます。ダン先生も----…………。焦。』


キュピーーーン!!!


ダン先生の目が!!!


怪しく光っている!!!



「ロ……ロロロ……ロイ!ダン先生が--……。」

「オリジナル・カクテル選手権~!!!」




皆「「「はい?!?!」」」




無礼講で大っぴらにお酒を飲める環境だからか、ダン先生が早くも暴走モード突入です!!!


いきなり何を言い始めたかと思ったら……。


「今日はここの依頼完了と言うことで管理者の方から食べ物の差し入れやお酒も何種類も頂いた!……ので!カクテル選手権だー!!!美味い酒持って来~い!!!」



皆「「「……。」」」



まさかの強制全員参加?!



……と皆が覚悟したところでしたが、どうやら違うようです。



「俺最近カクテルも好きでな!でもさすがに全員分は多いだろう?------って事で。」


‘’ピッ!

【呼び出し魔法】

ダン先生が箱に棒が沢山刺さった物を取り出した。


ニヤリ。

「くじ引きだ!」




この勢いになってしまったダン先生は言い出したら聞きませんからね。仕方ないのです。

諦めてやりましょう。





「ちなみにお題だ!普通に作っても面白くないからな!飲み物以外の物をひとつは入れる事!!!」


「げ!?」


「面倒な--……。」

「はい!引けー!!!ちなみに残りの奴らは審査なー!」

きらりん☆



「「「……。」」」



「コレは、ははは。もう楽しんだ方が良さそうですね!」


「まあ、な。こういう場での酒は嫌いじゃないからな。」


「……お酒苦手ですけど解ります。」



確かにこの皆と飲むお酒は、楽しくてとても美味しそうな気がしますね。





「せっかくだからぁ、全員で少しずつ飲みましょうよぉ~!」



「おお!そうするか!--んじゃあくじ、引いてくれ。」


皆が一斉に棒に手をかけます。 



皆「「「せーの!」」」


皆「「「あ!!!」」」





※※※※※



「じゃあ、審査を始めるぞ!!!」




一番手で出てきたのはノノア。


「……えー。僕の好きな物で作ったよ。」



コトッ!



目の前に置かれたカクテルグラス……。

乳白色な不思議な飲み物ですね。


「白いねぇ。これ、なんだ?」


「……ジン、ヨーグルト、砂糖で作った。なんか飲み心地がちょっと重たいかもしれない。」


ひとまず皆で試飲します。


ゴクゴク……。


「!!」


「カァ!ってなるわ~!」


「うぉぉぉ!」


「~~~~~!!!」


バタバタジタバタ!!!


「……あれ?ジン多すぎた?」

『……お酒ほぼ飲まないから適当配分にしちゃったからな~。ジン9割。』




『喉が!喉がぁ!!焼けそうです~~~--------っ……ん?』


「……あ!でも、美味しい。」


「ごほん!ええ、ヨーグルトが爽やかですね。」


「確かに少しとろみが強いけどね!」


「最初刺激的だけどぉ、美味しいわぁ。」


「そうか?俺アルコール強くても平気!新鮮な味だ!!」



ノノアカクテルはちょっぴり刺激的でした。





「じゃあ、次な!」


「では、私が。」



コトッ!


目の前に置かれたのは金色に輝いているかのようなお酒でした。


「うおー!綺麗!」


「ピア!これ何の色?」


「ひとまず飲んで見てください。ふふふ。」


ゴクゴク……。


「うわぁ!甘い~!」


「……蜂蜜?」


「そうなのです。テキーラをベースに、檸檬の果実水そして、蜂蜜ですわ。」


「甘酸っぱくて飲みやすい。」


「ヨーグルトもそうだったけど、蜂蜜も意外ですね。」


「よく思いついたなぁ!新感覚だ!!」



ピアカクテル甘くてまろやかで濃厚な味でした!





「やっぱ、酒は良いなぁ~!はっはっは~!!ほんじゃあ、次だ!」



「はぁ~い!コレねぇ。」



皆「「「……………………。葉っぱがいっぱい?」」」



「ミーサこれ酒なのか?」


「先生ぇ、それモヒートって言うのよぉ~。うふふ。」


「モヒート?」


にっこにこのニーサですが、皆は始めてみる葉っぱだらけの飲み物に戸惑っています。


「でも、植物に詳しいミーサのオススメでしょう?……いただきます。」


ゴクゴク……。


「!!」


『爽やか~!』

「美味しい!美味しいですよ!!」

キラキラキラキラ。


ぷはっ!と美味しそうに飲んだアリィの様子を見て、皆も一口含みます。



「おおー!これこそ新しい!」


「……美味しい。」


「美味しいですわ。」


「うんうんうんうん。ミーサ勝ち!!」


「やったぁ~!」


「「!!!」」

ノノアとピアは少し悔しそうでしたが、「「……リベンジする!」」と言っていました。


「ねえ、ミーサこれ何入ってるのですか?」


「ラム酒ぅ、ライムの果実ぅ、お砂糖ぉ、ミントよぉ~。」


「これ、果実水にもなるかもですね!」


「うん、いいと思うわぁ~!」



ミーサカクテル、爽やかモヒートでした。ハーブの入るお酒は今まで誰も見た事がありませんでしたからね。



「新商品?」

カミーユがこっそりキラーン☆としていたことには誰も気づきませんでした。





しかし---ー……。


……やはり、と言いますか。


最初におかしくなったのは暴走乙女モードなマリーで、……ノノアにどこからともなく取り出したドレスを着せようとしていた、いや、着せていた……………………が、まあまあまあまあ楽しく飲んで、適度にだらけて、素敵な夜を過ごしましたのではないでしょうか?



ノノアは大変そうでしたが、……ね。



後半マリー全然参加してませんでしたからね。





そうして楽しく満天の星空飲み会は終了しました。






--行きましょう!西へ。

--目指すはレイルム遺跡手前の泉森ですね。



---------------


今日のティータイム当番は?



「はい!本日私が当番になったあかつきには、覚えたてですがとてもおいしいマドレーヌを作らせていただきますわ!」


「私が当番でしたら茶葉をブレンドした紅茶を美味しく入れましょう。」


「私はぁ~、栗の新作お菓子よぉ~!」


「……僕は、東方の国の御茶を淹れられる。」


「私は、新鮮な果物をフローズンで用意しよう!」


「俺はコーヒー淹れようかな~!」



「「……。」」


『なあ、アリィ?いつからアピールタイムがあるようになったんだ?』


『わかりません。……しかし、毎回こうですとティータイムがなかなか始められませんわ。困。』



『『は!こんな時こそ!!!』』


「「くじ引きにしましょう!!!」」



「ダン先生~アレかしてー!!!」



今日も素敵ティータイムです。



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