ギュモ?
ドン!
ゴォォーン!!!
キン!キン!
「カニ。」
ガキン!
「しかし大きいですわね。」
ガチン!ヒュン!
「どうしましょうか。」
ヒュ!
ひとまず武器で切りかかってみて、受け流して、避けたりしてみております。
通常の武器ですとなかなかこのカニの魔物の身体は硬すぎて切れないようです。
では何故今このように武器を手に切りかかっているかと申しますと、……。
「カニって足何本なんだっけ?」
キンキンキン!!!
「確かぁ~8本かしらぁ~?」
しゅる~~~ッキン!
「……このカニは8本だね。あと、手が2本。」
ガキン!シュバ!
「しかし、全て刃物とは!」
キンキンキンキン!!!
……そう。全ての手足が片刃の刃物のようになっていたのです。
このデカガニ……堅装……刃物手足……石化泡……厄介です。それに----。
「ハリネズミの時と同じです!あの禍々しい黒いオーラからまた魔物が増えていています。」
「またか。巨大ではないが、数が増えてきてるぞ!」
そうなのです。対デカガニだけのはずでしたのに……また余計な魔物まで出てきてしまました。
しかも、一本一本の手足が別々で動き、常に攻撃を向けてきているあのデカガニをどう討ちにかかろうか、まだ策が見えていないといいますのに……。
「--やあっ!」
ブン!
ズバン!!!
ギュモォォォーーーー!!!
皆「「「!!!」」」
「凄い!マリー!」
なんと!マリーの魔法剣があの堅いカニの表皮を破り、足一本切り落としました。
「やった!!!私!」
キラーーーン☆
魔法剣凄いです!スパッといけました。
ポーズは…………まあ、一時的に魔物も切られて驚いているのか手を止めていますし好きにしていただきましょう。
キラーーーン☆ですね。
「……ふむ。」
「……ですわね。」
「……なる程。」
ルーイ様、ピア、ロイ「「「あの!!!」」」
3人同時でした!
目を合わせる3人。
口早に確認し合ったようですが、どうやら3人の考えは一致していたようです。
「恐らく物理的な攻撃は効かないと思った方が良いですね。」
「だから、魔法でまず手足を落とす!」
「先程からちょとまかと邪魔ですわ!」
ルーイ様、ピア、ロイ「「「甲羅だけになってしまえば動けはしない(ですわ)!」」」
「じゃあ~それ以外の魔物は私とノノアでアレやるわぁ~!」
「……任せて。」
「アリィと俺は氷柱を大量に打ち込む。その後は、マリー!任せるぞ!」
「任された!」
作戦がきまりましたね。
「んじゃあひとまず俺達はその他の魔物行きますか!」
「もう、30体くらいはいそうですわ。」
「行きましょう。」
‘’ピッ!‘’ピッ!
【広範囲魔法】【毒風】
ブワァー!!!
「ん?ほとんど倒れないわぁ~。」
「……耐性があるのかも。困ったね。」
いつもこの毒で大半の魔物は戦闘不能になるのですが、今回はそう上手くいかなかったようです。
「「「問題ない(ですよ)(ですわ)!!!」」」
‘’ピッ!‘’ピッ!‘’ピッ!
【竜巻】【砂利】【炎】
ゴォォォォーーー!!!
爆炎暴風!!!
3人の合成魔法が巻き起こりました。粉塵爆発の中に熱も混ぜ込んで高火力の攻撃力なようです。
真っ直ぐにこちらへ向かってきた魔物の群れに直撃します。
ギャアアアアア!!
グヌゥ!!!
バギャァ!!
効果絶大!!!
群をなしていた魔物はあっという間に数匹ですね。
※※※※※
ミーサとノノアの魔法発動と同時にデカガニ討伐部隊も攻撃開始です!!!
「マリー行きますよ!」
「いつでも!!!」
「アリィ、行くぞ!」
「ええ。」
‘’ピッ!‘’ピッ!
【氷柱】【氷柱】
デカガニの上空に大量の氷柱が出現した。
「「イッケーーーー!!!」」
‘’ピッ!‘’ピッ!
【風】【風】
氷柱が一瞬で加速し、高速で地上へ落ちて行く。
ズガンズガンズガンズガン!!!
ギュモォォォーーーー!!!
変な叫び声と共に次々とデカガニと地面に突き刺さり、…………身動きが取れないように固定されていきます。
「「マリー!!」」
「はいっ!!!」
ふたりの声と共にマリーは飛び上がった!【身体強化】で加速をめいいっぱいつけて一気に距離を詰める----。
そして----。
‘’ピッ!
【魔法剣】
ブン!!!
ズバン!!!
ギュモ?!?!
ブン!!ブン!!……。
ズバン!!!ズバン!!!……。
ギュモォォォーーーー!!!!
ギュモモモモォォォーーー!!!……………………。
「ん~~~~!!マリー偉い!!!」
「はは!後は本体だな。」
もう残るは手足の落とされた本体だけです。
※※※※※
「おー!上手くいったねぇ~!」
「後は、アレだけですわね。」
「行きましょう。」
切られた苦痛で大量の泡を吐き散らしながらもがいています。
ギュモォォォーーーー!!!!
「……なんかまだ動きそうだよ?」
「うわぁ~……。」
奇声を上げて怒っているらしいデカガニは怒りにまかせて…………魔法を放ってきた!!!
皆「「「!!!」」」
急激に上空からの光がなくなり陰の中にいる事に気付く--。
『一体何が?』
頭上に目をむけた時には、広域まで広がる大量の泡が数メートル上まで迫っていました。
「くっ!」
「あれは!」
「うわっ!」
「きゃあ!」
そんな非常事態に身動きが取れない。
【魔法防御】
「間に合わな……。」
「もう……。」
その瞬間にふたりはもう魔法をはなっていた。
--立て続けに2発ずつ。
‘’ピッ!‘’ピッ!
【竜巻】【冷気】
‘’ピッ!‘’ピッ!
【凍結】【レーザー】
話す時間など全く無かったはずなのに、驚く事にふたりの戦いはお互いにそれぞれを任せ魔法を放っていました。
頭上から迫っていた大量の石化泡はアリィが泡の水分を凝固させて吹き飛ばしました。
その事実に安堵して、デカガニの方へ目を向けると、本体を氷らせて身動きを取れないようにしてからレーザーでロイが射抜いたようで、もう動かぬ魔物となっていました。
「助かりました。」
皆、さすがのふたりだと賞賛してくれましたが。
「……いや、さすがはダン先生。」
「ですね。」
皆「「「へ?」」」
皆さんお気づきで無いようですが、一番先に危険に気づいたのはダン先生だったのです。皆を守る円蓋の魔法防御を展開してくださいましてたからね。
それを皆さんに教えると、ダン先生に感謝の言葉を次々と述べていました。
ダン先生は……照れています……ね。
慣れない状況にお困りのようです。
「ふふふ。」
「ははは。」
皆大事がなくて良かったです。




