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イベントのお知らせ




スパーン!


「おはよ~!」


皆「「「おはようございます。ダン先生。」」」


「お前達~合同演習お疲れさん!ひとつな、連絡がある。----1ヶ月後にな、毎年恒例である国のお偉いさん方の視察会が行われる。国の関連学園である各学園へ視察に行き生徒達の成長具合を見たり、将来有望な人材をスカウトする日だ----そうだぞ。棒読み。」


手元の紙をつらつらとつまらなそうに読んだダン先生。


「先生だいぶ面倒そうですねぇ~。」


「ああ。………まあ、ちゃんとしなきゃ行けない日でな。……涙。……ちなみにその日の夜に学園パーティーが行われるぞー。」


「え?パーティー?」


「どこでですの?」


「んあ?講堂でだよ。」


「全員参加なのか?」


「全員だぞ。生徒も俺ら先生も、視察団のお偉いさん方も全員な!」


キラン!

「ドレスコードは?」


「勿論必要だ。盛装まででなくてもいいが、ドレスにタキシードだ。……はぁ。」


キラン!

「全員ドレス!」


キラン!

「全員タキシードか!」


貴族組「「「「「楽しみですわね。」」」」」


ミーサ、ノノア、カミーユは固まっていた。

『『『ついに公の場でまで着る時が来るなんて……。』』』





「しかもな、…………誰かしらとパートナー組んで参加必須だとよ。悲。」


ピクピク!×8


「面倒~。」


ダン先生の嘆きはもう聞こえていませんでした。皆さんの頭はそれぞれ忙しく回転し始めていたのです。



「はい!はい!ダン先生!その話って全生徒朝聞いたばかりなのか?」


「……!!そうです!皆さんも同じなのでしょうか。」


「それは重要ね!」



中でもカミーユ、ノノア、マリーの食いつき方が凄いです。


『……なぜ?…………ああ。そうでした。』



「俺達もさっき聞いたばかりだからな。今頃どのクラスも同じ話してると思うぞ。」



「よし!」


「……では。」


「今しかない。」


「「「ダン先生、朝のHR終わりですか?!!」」」


「…………あ……ああ。驚。」


「「「では、失礼します。」」」


「……ああ。」


「俺ら先に庭に移動してるからな~!」


「「「わかりましたぁ~~。」」」




「……なんだったんだ?」


状況がひとり解らないダン先生でした。




「皆ぁ、先に行っててぇ~。」


「え?ミーサも?」


「うふふ。まあねぇ~。」




……と、言うことで先に移動し始める4人。


----妙な空気です。



アリィ、ロイ、ピアがいつもと違い妙にそわそわとしているものですから全員の間に変な雰囲気が漂っております。



収まらないドキドキで下ばかり見て歩いているピア。

『昨日の今日で、只でさえドキドキしていましたのに……一緒に行きたいなと思うのはおこがましいのでしょうか。』

ドキドキドキドキ。



チラッと、ロイを見ては関係ない方向を見て歩くアリィ。



ロイはと言うと、パーティー用のドレスを来ているアリィを想像して緩みそうな顔を何とか引き締めて、どう切り出そうかと悶々としながら忙しく頭を働かせ、真っ直ぐ前を見ています。




しかし、この中で今一番頭が忙しく動いていたのはアリィです。


『どうしましょう。パーティーですって!……ロイと行きたいです。もしこのまま言い出せなくて、ロイが他の人をエスカレートしてパーティーへ行ってしまったら…………無理です!嫌です!そんなの見たくありません!……というよりも、耐えられません。涙。


------いつ他の方からお誘いを受けるのか解りませんよね。……で、あれば皆さんのように早くしないとです。今しかありません!』




「----ロイ!!!」


「ウワッ!ビックリした!!アリィ、どうしたんだ?」


「あの!あのー!!!」


「???」


「--私、ロイと一緒にパーティーへ行きたいです!!!」


「え?……。」


「え?」


『……ダメなのでしょうか?……やはり他の方で一緒に行きたい方がいるのでしょうか。悲。』



ここにはピアとルーイ様もいて……恥ずかしくなってきました。///……逃亡しましょう!


「--っと!だから!待てって。」


パシッ!

手を取られ引き留められてしまいました。

そのままぐいーっと引っ張られてしまいます。


「逃げるなっ!」


ポスん。


「……?」

『ポスん?……何だか暖かいのですが。』



「ってえ?!?!え?え?えー?」



気づいたらロイの腕の中です。

目が白黒チカチカします。ついでに星も飛んでます。

何がどうしてこうなりました???



「あの、あのあのあのあのロイ?」


「悪い、速攻で返事できなくて。不安にさせたか?」


コクコクコク。

驚きすぎて頷くことしか出来ません。



「急で驚いたんだ。先に言われちゃったしな。」


「ふえ?」


「アリィから言ってくれるなんて、嬉しすぎる!!!」

はは!



「アリィ~~~!!!」

ギュー!っとそのまま何度もギューされます。





「えーっと、一緒に行っていただけるのですか?」

オドオド。


「勿論!」

にっこり。


「ふふ。良かったです!楽しみにしていますね。」


「ああ。楽しみだな!」


『良かったです。ロイにまたエスコートしていただけるようです。ロイも微笑んでくれていますし、御迷惑ではないようです。良かったです~、嬉しい~!』


そのままギューッとふたりは嬉しさのあまり抱き合っています。








「…………う~あ~……ごほん。」


「アリィ~。」








「「あ…………。」」


ふたりの世界から現実に戻ってくると、全てをピアとルーイ様に見られていましたし、しかも他の生徒さんも通りすがりに様子を伺っていました。



「すごいなこんな学園のど真ん中で。」


「素晴らしいですわね。」



「「……。」」



ふたりとも公衆の面前で盛大にやらかしてしまいましたので、恥ずかしさを通り越して、“無”です。






「ところでピア。パーティーへは私と一緒に行きませんか?」


「ええ。いいですわよ。」


目の前のふたりに淡いハートが漂う空気を全て持っていかれてしまったピアはとーーっても冷静にお返事していました。



※※※※※



庭園で先にアリィ、ロイ、ピア、ルーイ様が皆を待っています。



「あれぇ~?皆まだなのぉ~?」


「そうなのよミーサ。」


「ところでぇ~、アレは何ぃ~?」



「--アレ?とは何ですか?」


「アレよぉ、あれ?」


『ミーサの言う“アレ”とは何なのでしょうか。』

アリィには何を差している言葉なのか伝わっていませんでした。



「「“アレ”、ですよね?(わよね?)」」


「え?!ピアと、ルーイ様は解るんですの?」



「「「……。」」」


アリィを見る。次いで、ロイを見る。




「うふふ。そう言う事かぁ~。……もぉ、解ったわぁ~。」


「ふえ?」


やはり、毎日顔を合わせているだけありますね。ミーサはすぐにアレが何故こうなっているのかを理解できたようです。


“アレ”?……やはりアリィには解らないのですよ。




“アレ”事、ロイは……先程アリィにパーティーに誘ってもらえた嬉しさがひとり跳ね上がり、ついには顔がユルユルに緩んでいるのです。

ー-魂ここに在らずで惚けているのです。




この緩み具合は……ミーサでなくても事情を知りたくなりますね。




「ロイ~、良かったわねぇ~。」

にっこり。


「……!ミーサ来てたのか!!ああ!俺は嬉しい!!微笑。」



「……あいつ、若干キャラ崩壊していないか?」


「ですわね。」


「そぉ~ねぇ~。」


ロイは余程嬉しかったようです。普段こんな風に力いっぱい言い放つタイプではないのですがね。




「……遅くなりました。」


「俺も、遅くなった。」


「私も。」



「うわぁ!3人ともどうされたのですか?」


何だか疲労困憊の皆さんです。




話を聞くと、どうやらギリギリ最初の授業前に3人共それぞれお誘いしたい方とお話出来たそうなのです。


……が、授業の時間になってしまったり、移動が間に合わないからという事でお返事をすぐには頂けなかったそうです。




それぞれお返事はお昼にはしますね!と言われたそうです。



「だが、伝えられたのだろう?」


「よかったじゃなぁ~い。」


「そうですよ。」


「頑張りましたわね。」


そうです。3人ともパーティーのお話が出てすぐに走りましたからね。すぐに行動に移してお伝えして来たのです。

とても偉いと思います!


後は、結果待ちですね。




「ところで、ミーサは誰にするんだ?」


「え~。内緒よぉ~。」

うふふ。


何だか余裕の笑みですね。

気になる……気になります。


「当日のお楽しみねぇ~。」

うふふ。


と、流されてしまいました。

仕方ないですね。


ミーサは大人っぽくて魅力的な女性ですからね。パートナーには困らないでしょう。きっと引く手あまたです!


お楽しみにしておきましょうね。








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