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ショック




「ところで先輩方、首席ってもしかしてルマ先輩ですか?」


「ああそうだが。どうしてだい?」


「いえ、最初は昨日のあの感じから言ってお嬢様かと。」


「ああ。昨日は失礼しました。」

「すまんね。」

「ごめんだし!」


「私が首席、マテオが次席だ。ついで、マクシー、ノエミ、アレシアだ。」


Sクラス「「「……御嬢様……。」」」



※※※※※


なんと!まさかの今日も2年生ズと一緒なのです!


あの御嬢様が朝イチでいきなり頭を下げてきたのです!

ビックリしすぎて全員でフリーズして、何を仰ってるのか最初は全く理解できませんでした。


そのため折角のお嬢様のプライドを捨てての謝罪は前半ほとんど聞いていなかったのは、仕方のないことです。



意識を取り戻してお話をお聞きすると、なんと先輩方から一緒に行きたいと言われたのです。

同行するのは構わないのですが、放っとくといちいち何かと言われそうなので、一応約束事はしていただきました。



私達は自分達のやりたいようにやります。


そして質問は受け付けないです。


と。




校長から止められていることもありますから、魔法などの種明かしをしたりはしませんし、そこで時間を使って答えていたらお小遣いが増えませんからね!!!





とりあえずまた拠点を作ってダン先生にお留守番をお願いしました。



「ノノア頼む!」


「……はい。」


‘’ピッ!

【広範囲探索】


「……今日はこっちですね。」


昨日と同じ様に効率的に行きますよ。


「オッケ~!行きましょぉ~!」


「え?どういうことですの?」


「説明はしませんわ!」


「そういうお約束ですよね?」


「うぅ……。」



歩くこと数分。予定通りに囲まれました。


魔物達の登場です。



「ええー!なんですの~?この数!」


「なんだし?なんだし?」


ノノアの言う通りの場所に沢山魔物がいました。2年生ズはこの数の多さに怯えていますが、……それは無視ですね!--というより2年生ズに魔物の攻撃が届くことはないので気にしないで大丈夫でしょう。


キラリン!


「さあ、皆さん!行きますよ!!」


「ええ!開始です!」


「……僕も行きます。」


集まってきた魔物の数はどんどんと増えてきて今は30体くらいでしょうか。


‘’ピッ!‘’ピッ!‘’ピッ!‘’ピッ!‘’ピッ!‘’ピッ!‘’ピッ!‘’ピッ!


同時に8人全員が魔法を起動した。


四方八方--氷、火、岩、かまいたち、水、土、氷柱、竜巻。



客観的に見ると、災害のようでしょう。


2年生ズと校長はガクブルしていたようです。ものの数分で片付いて戻るとカクカクしながら目を白黒させていました。




素材は回収しながら、新たな魔物を求めてノノアの指示でまた別方向への移動を何度かくり返します。



トコトコトコ。

あむあむ。

『甘~い。』



移動を繰り返していくうちに、徐々に2年生ズと校長は静かーーに、無言になっていきました。





そんな中でも最初に持ち直したのは、さすがは2年生首席です。


「皆さんそんなに魔法を使い続けて疲れないのですか?」


「へ?なんですか?ルマ先輩。」


「いえ、だから何故アイテムも何も使わずにそんなに魔法を使い続けらるのですか?」


「いや?まあ、アイテムなど使わなくても良いのですが、……一応さっきからずっと使っていますよ。」


「どう言うことですか?」


ルマ先輩が不可解なかおをしていますね。それはそうでしょう。思い当たる物が浮かばないからでしょうね。



答えようと口を開きかけるとお嬢様が割り込んできました。


「て!言うかですね。先程からアージが話しているのというのに何を食べてらっしゃるのですか?」


「アレシア様の言う通りです!今も、そして歩きながらもずっとですよね?」




「……ですから、それなのですわ。」


「何がですか?」


「俺達が食べている飴。」


「飴。……は、アイテムです!」


2年生ズ&校長先生「「「は?!」」」

         

まあ、これ以上は説明しませんですけどね。

ふふふ。



ですが、あまり御嬢様方を邪険にすると申し訳ない気持ちもありまして、お詫びにおひとつずつだけ差し上げようと思いました。


「宜しければ、どうぞ。」


とても驚いているようですね。本来はそんなに意地悪する方ではないのですが……。お嬢様に対抗しすぎてしまいましたでしょうか。今後は控えましょう。プチ反省ですね。



「あの~、お試しにひとつだけいかがですか?」

にっこり。


「--ったく、アリィは優しいな。」

にっこり。


「--ロイ。そんなことないですよ。」

ほほほ。




「……そこのおふたり。その甘めの空気は今はやめましょうね。」


『うん?ルーイ様にそう言われましたが、何か問題ありましたでしょうか?』


『面白いから普段ならこのままニヤニヤして見ていて良いのですが、今だとまたあのお嬢様の逆鱗に触れそうですからね。また面倒な事になりそうですから。』

ふふふ。


「甘め……///……あ……ああ。」


ロイの様子がちょっと変ですね。甘めとは……?





「…………パク。美味しいですわ。」


「そう、ですね。」


「……といいますか、これはもしかして。」


「力が戻る感じがあるな。」


「あるだし。」


「これ……回復薬なのか?『嘘ダロ……。』」


校長先生まで、なんてお顔されてるのですか。見たこと無いくらい疲れた顔されていますよ?




「ええ。そんな感じのお菓子ですけども……。」


「美味しいでしょ~?」

うふふ~。




「……Sクラス……変。」


「だし。」


「……大変失礼だとは思いますが、“変”という言葉が一番的確ですね。」





一瞬のん沈黙。





「……変……?」

「変なのですか?」

「変ですの?」

「変?」

「いやぁ~。」

「……僕は普通……。」

「変だって?」

「変って……?」



Sクラス「「「そんなはずない~!!!!!」」」



あまりにも予想外の言われように全員ショックを受けて石化して風化寸前です。………………。



未だかつて変人扱いされたことはありません。なんだか時々ズレてる?見たいな失礼発言があるにしても、ここまで直接的な事は言われたことは無かったですからね。


全員心の……いいえ、数人は本当に涙がつつ~です。



Sクラス「「「ダン先生~~~!!!!!」」」



それぞれがそれぞれの思いを巡らせて、……自分は普通の人間だ!と主張したい!


拠点へ急ぎます。


抉られた心の傷はもうダン先生にぶつけてティータイムするしか回復できませんからね。


逃走~~~~~!




「いや、……ちょっと待ってくださーーい!」



※※※※※


Sクラス「「「ダン先生~~~!!!!!」」」


「のああ?!!」


急に起こされたダン先生に全員でペチペチ、ボスボスアタックです。


「なんだお前達!」



Sクラス「「「……。」」」


「ダン先生!俺達、変って言われたんだ!」


「失礼ですわよね?」


「アリィと、ロイは変かも知れないがな。」


「ちょっと待てルーイ。俺ら全員に言われただろ?」


「……変……???」


「変じゃないわぁ~。」


「普通だ!」


「そうですよ!」


全員で真剣に訴えます!


『ダン先生、私達は普通に毎日楽しく過ごしている生徒達ですよね?!!』

すがりつくように見ています。





「……………………いや。変だろ?」



ゴーーーーーーン。

まさかの裏切りに遭いました。涙。



「トドメをさしたな?」


「酷いですわ~!」



「諦めろ!お前達は入学した時からすでに変人だ。」


Sクラス「「「………………。」」」






『……そうですか、…………最初から変人でしたか…………。』



……それでしたら。






「もうしかたないですよね。」


「「「へ?」」」


アリィ以外の皆は、急に切り替わったアリィを抜けた声と共にただ見ています。


「いえ、ですから。最初から変人であるならば今更って事です。」




皆「「「……………。」」」




「……何か違う気がしますが……。」


「まあ、それで納得しておこうか。」


「ええ。」



アリィ以外『『『やっぱりアリィが一番ズレてる(変人。)。』』』



---------------


ダン先生と校長。


「聞いていないぞ!あんなにやばいなんて!」


「言ってありましたって~!」


「どうするんだ?」


「どうって?彼らの自由でしょ?」


「まあ、そうなのだが……。」


「じゃあ、広まらなきゃ良いじゃないすか!」


「いつかはバレると思うぞ……。」


「それでもまだ成人したばかりの若い奴らの未来を縛るのは、………………ねぇ。校長?」


ちょっとふたりは見合う、と。


「はぁ。ダン……引き続き宜しく頼むぞ。」


疲れた顔の校長ですが、その目は信頼の眼差しを向けていた。


「頼まれました。」


いつもと違いシャキッと答えるダンでした。









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