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いつでもどこでもお菓子と共に



「では、クッキーと紅茶いただきましょうか。」


作ってきた例のクッキーをみんなでいただきながら休憩ですね。


「…………で?なんだこれは?」


「え?いつも通りのティータイムですよ?」


「いや……だからな、いつも通り過ぎないか?」


「勿論ですよ。ティータイムは全て完璧に揃えないとですからね~!」


「なんかいつも思うんだが、力の入れるとこややズレてるよな?」


「そうでしょうか?」


『今回のお菓子は特製ですのに。』


ちろりん☆

とダン先生を見ると、


『それは解るが、そういう事じゃないんだよ!』


と目で言われてしまいました。


「まあしかし、チーズケーキ味もココア味も美味いな!!」

モグモグモグ。




そうして、楽しんでいると向こうからがやがやと話し声が聞こえてきました。

どうやら2年生ズが帰ってきたようですね。



「これは何ですの?」


「おお!先に戻っていたのだな。……ってこれは?」


「ティータイムしていましたわ。」


「は?」


「ですから、ティータイムですよ。うちの生徒達の日常ですから。」


ゴクゴクと紅茶を飲みながら答えるダン先生。

恐らく今朝のように面倒事にならないようにダン先生が先に言ってくださったのでしょう!


ですがまだまだ言ってくるのが御嬢様ポテンシャル!


「あなた達は毎日校庭などでお茶会ばかりしていますから、やはり戦えるはずがないですわ!」


「いえ、ちゃんと鍛錬や研究もしていますよ。このお菓子もそうですし?」


「はあ?訳がわかりませんわ!」


ちょっと睨まれております。




全員「「「……。」」」




Sクラス皆「「「……ダン先生!」」」


ダン先生「あ?……ああ。あの、校長?」

ジロリ。


校長「ん?……あ!!すまん。」



「はぁ。人の事をとやかく言う前に、ちゃんと討伐してきてほしいところですね、先輩?」


「はぁ?何を仰いますの?」


「……わからないのですか?」


「ですから、なんですの?」


「ん?あれ?」


「ルマ先輩はお気づきですね?」


「ああ、でも……これは!マテオ!マクシー!」


「ん?」


「だし?」


さすがの緊迫したクラスメイトの反応にアレシアとノエミも気づいたようです!


「うそ?!」


「すぐ近くに来てます!」


「詠唱が間に合いませんわ!」





「……ここまで来られたら、ここが荒れちゃいますわね。」


「ええー!それはダメです!……ならば今すぐ倒します。」


‘’ピッ!‘’ピッ!

【炎の弾丸】

指先を魔物がいる方へ向けます。

イケ!

ドドドドド!

赤い球が何個も飛んでいきます!


「ティータイムの邪魔は許しません!」


ドーーーーン!


「…………倒したようですね。」




「先輩方の魔力をつけられていたんでしょうね。」




2年生ズ&校長先生「「「…………。」」」




「アリィ、紅茶おかわりありますか?」


「ありますよ~!」


「クッキーとってぇ~!」


「はいよ!」


「あ!校長、今日の討伐数は100体くらいだそうです。帰ってからもう報告しに行かなくていいですよね?」


「あ……ああ。」


何事も無かったようにティータイムを続けるSクラスとダン先生を石化してしばらく眺めていた2年生ズと校長先生でした。



本日はここまでと言うことになりましたので、宿地へ戻ります。



明日からはどうするのでしょうか?

まあ、なるようになります!


それよりも今日の食材も探しに行かないとですね!




※※※※※



今日のパンを受け取った私達。キャビンで一番近くの小さな森へ向かいます。



10分ほどで着きました。



そこは幸運な事に湖のある森でした。


……というよりも、湖を囲うように森があるという表現が合っている気がします。


中央に小さな浮島のような場所がある湖。

そして、その湖を隠すように木がびっしりと生えている山と山の間の麓です。


「うわ~!綺麗ですわ!」


「山岳地帯にこんなにも豊かな場所があるなんて!」


「……何故こんなに?」


「綺麗だが、何がこんなにもこの土地を豊かにしているのだ?」


「湖の中央にある場所も大きな石に植物が絡みついているようで凄いですわね。」


「何かあるのかな~。」


「気になるな!」


多少この土地の異質さに疑問はありますが、私達としてはとても有り難いです。


「う~ん。いい場所ねぇ~。」


「そうですね。土地が豊なので動物もおりますものね。」


「少し恵みを分けていただいて戻りましょうか。」



---------------


ルマ先輩とベニーニ御嬢様。


「ねぇ、アージ。」


「何でしょう?アレシア。」


「あの子達はすごい魔法使いね。」


「そう思いますよ。」


「……明日からも一緒に行ってもらえないかしら。」


「それは……あなた次第だと思いますよ。」


「そう。……ね。私明日一番に謝罪いたしますわ。」


「うん。それがいいね。」


「アージ。また私が失礼なことを言いそうになったら、止めてくださらない?」


「ふふ。わかりましたよ。私が付いていますから大丈夫です。きちんと謝れば許していただけるでしょう。」


「ええ。そうだと良いのですが。アージ……こんな私でごめんなさいね。」


「何を仰いますか。どんなアレシアも、アレシアですから。」


夜空を見上げるおふたり。






……と、それを密かに見守っている3人でした。


「アレシア様のキュンな所を見るなー!」


「いや俺らだって面白いものみたいし!」


「そうだし!」




今回は少し短めでした。

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