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顔合わせ


ここはシアード伯爵家です。

そして週末の朝です。

朝と言っても朝食が終わって少ししてからの時間ですね。


「いや~ん。ミーサ様こちらのドレスも、こっちのドレスもも~う何でも似合いますわ~!」


マリーと一緒に来た侍女達が騒いでいます。


「カミーユ様。やはりマリー様の仕立てたタキシードお似合いですわ~!」


「ノノア様も。すらっとされていますから格好いいですわ~!」


もう、3人はマリーとその侍女さん達にお任せしましょうね。

好き放題飾られていますね。着せかえ人形の様になっていますね…………巻き込まれると大変そうなので私は私の役割だけをしましょう。


それをボーゼンと見ているそれぞれの家族の方々。


「では、皆様のお支度はうちの使用人達でさせていただきますわ。」



ミーサの御両親は、何というか筋肉質なお父様に、ミーサももっと妖艶な感じにした風なお母様。

強くてどこへ行っても守ってくれそうな男の人に寄り添って微笑む素敵な女性という。ピッタリな御夫婦ですね。


お父様はちょっと筋肉が強くてはタキシードに着られている感がありますが、お母様はさすがのナイスバディですね。華やかな臙脂のドレスがお似合いです。



ノノアの御両親は、ノノアがもう2人増えたような同じ雰囲気のインテリ系です。見た目の違いとしては、ノノアは長髪を縛っていますが、お母様はそのまま長い髪を下ろしていて、お父様はボブっぽい髪をしていらっしゃいます。


と、おや?もう一人いらっしゃいますね。

『え?ノノア』と思いましたがもう少し小さいですので、弟さんですね。


「……ロロアです。」


ロロアくんと言うそうです。


オリーブがかったタキシード親子に、淡いオリーブのドレスのお母様。落ち着いた雰囲気の御家族にピッタリですね。



カミーユの御両親が意外でした。お父様はハキハキとお話する真面目な印象の短髪にメガネという整った顔立ちの方。お母様は凛としてちょっと強そうで背の高い格好いい女性でした。


お母様がロイヤルブルーがよくお似合いでしたので、お父様もブルー系のタキシードにされるようです。……お母様がお強いのでしょうか?……いえいえ、詮索はよしましょう。……うん。



「皆様とてもお似合いですわ。」


「シアード伯爵令嬢様、ご用意していただきありがとうございました。なるべく汚さないようにしてお返しいましますね。」


「いいえ、そちらは当家が御無理を言ったお詫びとして皆様に差し上げるためにご用意させていただきましたので、気になさらないでください。」


とリトが応えました。



「「「「「「えー!???」」」」」」


何故でしょう?皆様口を開けてあんぐりしております。

驚きなのでしょうか?

こちらが無理を言ったのですから当然ですのに。


私生活ではお金の制限もあり、通常の金銭感覚であるアリィ。しかしながら、こう行った場合の貴族としての振る舞いは一般の人々とズレているという感覚はないらしい。




「こちらもお支度整いましたわ~!」


何とも楽しそうな声をあげてやってきたマリー。

その後ろにはマリーの仕立てた服に身を包む3人!

それぞれの御家族の方々は自分の子供を見て馬子にも衣装だの何だの言っておりますが、表情をみる限りどうやら気に入っていただけたようで何よりです。



そんなこんなで和やかに団欒していたのですが、リトが呼びに来たのでそろそろ良いお時間のようですね。

皆さんとお庭へ移動する事にしました。

すると、見慣れた方がすでにいらしていました。


「よお!おまえ達似合うじゃないか!」


ダン先生です。


しっかりと正装ですね。珍しく髪も綺麗に流して整えています。


「皆よくこれで動けるわねぇ~。」


「ん?夜会はもっと重いドレスよ~!」


「え?うそぉ~。」


「皆支度にも時間がかかって社交も長くて大変だね~。」


「ふふ。ありがとうございます。」


「……着慣れないから、緊張する。」


う~ん。そういうものでしたでしょうか。アリィもマリーも夜会などに比べれば今日は十分軽装なので楽ちんだと思っていたのです。

ドレスというのは貴族としては日常のようなものですからね。



「そのうち慣れるさ!」


おっと意外なところから言葉がとんできましたね。


「……ダン先生以外に慣れています?」


「いや、慣れないが王宮で仕えていた頃に何度か経験は有るのでな。」


「王宮主催の労いの夜会などがありますものね。」


「ああそれそれ。そーゆーやつな。」


王宮では日頃身を削って国を守ってくれている魔法師団や騎士団、そして頭脳で守ってくれている文官などに労いとして一年に一度夜会が開かれるのです。


ダン先生は魔法師団にいましたのでもちろん参加されていたはずですものね。


「へ~知らなかったです。」


「まあ、それでもだいぶラフな夜会だがな。」



皆さんもいつもいるダン先生とお話して落ち着いたようですね。



それからシアード伯爵夫妻である私のお父様とお母様に皆さんをご紹介しているうちに他の皆様もご到着されたようです。


「シアード伯爵夫妻様。本日はお招きいただきましてありがとうございます。」


「お初にお目にかかります。エルメイ・ディ・ブロンクスと申します。」


「私も、お初にお目にかかりますわ。ピアース・ディ・ハノワでございます。」


「遅くなりまして申し訳ございません。ご無沙汰しております。ロイヤード・ディ・オルビンにございます。」


皆さんさすがの紳士・淑女っぷりです。



こちらサイドの大半が感心して、

「ほえ~。」

と妙な声を出しています。



「まあまあ、今日は皆さんそう堅くならずにお願いしますね。」


「そうですよ。ロイくんまでそんな他人行儀みたいなのは嫌だわ~。皆さんも、アリィの大切なご友人なのですから楽にしてくださいませね。」


お父様もお母様もなんだか嬉しそうで良かったです。


先程先にお会いしたシルク伯爵夫妻様は、さすが元騎士という何とも凛々しいお母様と、おっとりとしてはいますが理知的そうな顔立ちのお父様でした。マリーの妹のサリアナ……サリーちゃんも今日は一緒です。

きっとお婆様お手製なのでしょう。皆さんそろって素敵な水色の正装です。



ブロンクス公爵夫妻様は、おふたりとも何とも博識そうな、賢いに決まっている!というお顔をされているのですか……おふたりともお話してみるとまるでロイをニヤニヤしてみているルーイ様そのものです。さすが親子!中身は茶目っ気たっぷりでした。


しかしながら、さすがは公爵夫妻様!豪華な赤色の装いも見事にお似合いです。



オルビン侯爵夫妻は言わずもかな。前回の夜会を思えばわかりますでしょ?いつも楽しげなキュートなお母様とちょっとお父様の方が弱……落ち着いた感じのお父様です。シアード伯爵家とそこは似ていますね。

ちなみにオルビン侯爵夫妻様は黄色を基調とした装いです。



最後にハノワ侯爵夫妻様ですね。

なんと!お父様はとても長身なのです!驚いてピアを見たら、軽く怒られました。

お母様はピアと同じくらい小さい方です。凸凹コンビですね。どうやら、やんちゃさはお父様譲りのようでした。外見はお母様ゆずりなのですね。


皆さんそろって桃色の服に身を包んでおられます。


「すみません。遠慮なく、兄と姉も来ました。」


お兄様もお姉様もが魔法師団所属なのだそうです。


「兄のアーノルドです。」


「長女のシルビーアですわ。」


おふたりともピアとまるで同じ顔ですね。違いは身長くらいです。


コレもわかりやすく、お兄様から、大・中・小です。

もちろん小はピアです。

もう一度ピアを見たら…………焦。うん。今すぐ逃げましょう。



そんな時にさすがのリトです!

来ました助け舟!


「皆様お席が整いましたので、こちらへどうぞ。」





さあ。パーティーを始めましょう!





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