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キャンプへgo!



「アリィ!出来たよ~!」


「ってミーシャ?!」


授業終わりのミーシャがSクラスに飛び込んで来ました。


って!待ってーーー!私が作っている事は内緒なのです!!


これは!バレてしまう前に、今すぐここから姿を消さねばなりませんね!



「すぐ行きたいです!」


急げ急げです!いろいろと皆さんに突っ込まれる前に行きましょう!


「いーよー!」


「いらっしゃいミーシャ!って……またね~。」

「凄い早さでいなくなったね。」

「……ああ。」


皆ボーゼンです。


「何だったのですか?」

「わかりません。」



※※※※※


「おじ様!お邪魔しますわ!」


「やあアリィちゃん!お待たせしたね。出来たよ!」


「かぶってみてくれるかい?」


「はい!すぐにかぶってみたいです!」


完成した帽子を手渡ししてくださいました。




鏡で見てみます。山は丸く、つばのかなり広い帽子をかぶった私がいました!山の丸みに沿って一周巻くように飾りつけていただいたリボンもとても良い感じです!


「これでしたら、顔に日差しが直接当たらずに涼しそうですわ。」


とても丁寧な仕事をしていただいているのが解ります。天然草は柔らかくて全く痛くも不快感もありません。


「とても満足です。急がせてしまいまして申し訳なかったですね。」


「いいんだよ!いつもミーシャをありがとう。」


「とんでもないです。こちらの方が良くしていただいていますから。」


クラスは違えども、お友達でいてくださってとても嬉しいのです。放課後デートしたり、ミーシャのお家の方々も皆さん良くしてくださって幸せです。



「アリィ!可愛いわ。まさか、こうなるとは思わなかった~。」


当初はあまり納得していなかったミーシャにも可愛いと言っていただけて良かったです。


『本当によかったですわ!』

何故ならば~。


「はい。これミーシャのです!もし宜しければ明日からのキャンプ旅行で使ってくださいね!」


ミーシャの橄欖色の大きな目が驚きでパチクリしています。


「わぁ~!ありがとう!うん。私もかぶっていくわ!」


ふふふ。良かったです!



※※※※※


それでは!いよいよ、let's キャンプですね!




「おはようロイ。」


「おはようアリィ。」


ロイとは今朝久しぶりに一緒に登校しています。行きも帰りも最近は別々でしたからね。なんだか少し久しぶりなだけでちょっと変な感じがしますね。



何だかちょっとぎこちない空気ですが。……これは一番に渡したいのです。

『こんな空気感気のせいよきっと。頑張れ私!』


「ねえロイ、少し屈んでくださいませんか?」


「え?ああ。」


急に言われたロイは何の疑問も持たずに屈んでくれます。



‘’ピッ!


ふわっと、ロイの頭にそっとのせます。


「え?」


「麦わら帽子です。夜会の時のお礼ですわ。」

にっこり。


ロイの帽子は山が真ん中で窪んでいます。つばは少し小さめですね。飾りは鳥の羽にしました。



‘’ピッ!


そして私も自分の麦わら帽子をかぶります。


「一緒にキャンプ旅行へかぶっていきましょう!」


「///。ああ、ありがとう。気に入ったよ!」


手に取ったり、かぶったり何度も繰り返しながら喜んでくれました。



いつもの空気感に戻りましたね。しばらくこの帽子のお話をしながらふたりで学園へ向かいます。







「おーい!ロイ、アリィおはよー!」


「おはよう皆!」

「おはようございます!」


いつも通り少しずつ皆さんが集まってきました。


「あらぁ~。朝からペアの帽子なんて見せつけてくれちゃってまぁまぁ。」

ニヤニヤ。


「仲良しさんですわね。」

ニヤニヤ。


「凄いなおまえ達!ペアルックなんて私には真似できないな!」

ニヤニヤ。


「ついに!そういう仲ですか?」

ニヤニヤ。


「……良いですね。」

ニヤリ。


「私も出会いたい。」

ムスーッ。



「いや~。///。」


何だかロイは照れていますね。何故でしょう?



早くも皆さん勢揃いです。

今日はキャンプ旅行へ行きますので、もうダン先生も合流して学園前に他の生徒も集まっています。



では、出発前に。


「あの皆さん。先日は夜会でご迷惑おかけしました。これはささやかですが、お礼です。」



‘’ピッ!


そして皆さんに手渡します。

男物は鳥の羽でロイと同じ形、女物はリボンで私と同じ形で作っていただきました。


「気に入っていただけると良いのですが。」


「あと、ダン先生にも!」


「おう!こりゃあ涼しそうだ!ありがとよ!」




皆「「「ありがとうアリィ!」」」

皆『『『そして、ごめん!ロイ!』』』

皆さんゆーっくりとロイを見て哀れんだ目を向けています。


何かあるんですか?あったのでしょうか?



「今回ばかりはもう笑えないな。」


「そうですわね、ルーイ様。」


「おーい、ロイ大丈夫か?」


「……何か、すみませんでした。」


「すまん!」


「ごめんねぇ~。」


「悪い!」


何やら私だけ蚊帳の外です。



「ダン先生まで。良いんです。これは!この帽子は俺だけの物だから!……。」


ロイは差し上げた帽子を手にしてプルプルしていますし。

何やら皆さんボソボソ話していて聞こえませんでしたが、お好みでは無かったのでしょうか…………。



「みんな!今度はアリィが沈んでる!」

ボソボソ。

!!!



「これ!!!涼しくてとても良さそうですね!」


「みんなでお揃いって良いですわね!」


「リボンや羽は1人ずつ違いますのね!」


「とっても素敵だわぁ!」


「……好みです。」


「今までに無い感じだね!」


「……ありがとう!」


良かったです。気に入っていただけたようです!


私が胸をなで下ろしていると、ん?皆さんホッとしています?

何でしょう?



あ!それよりも、

「やっぱりロイが一番似合ってますね。ふふ良かった。男物はいちばんにロイを思って、ロイのために作りましたの。……それを元にして皆さん分も作りましたから。」


「え?!」


ロイが驚いています。


「ふふ。これは、皆さんには内緒にしてくださいね!」


私はロイの唇に人差し指をそっと添える。

あらら。真っ赤になってしまいました。


かわいい人です。




私は皆さんに感謝をお伝えできてよかったです。


ついに待ちに待ったキャンプ旅行ですね!楽しみです!




「俺のために……。俺の。」

『やったー!』

「ありがとう。アリィ!」


『……とりあえずロイが復活してよかったですよ。』


私の手を取って喜んでくれているロイ。

ロイが元気だととても嬉しいです。





さぁて!出発!


ですが……。


「あ~あ。やはり、ですか。」


「ですわね。」


「だな。」



「「「馬車~。」」」


はぁ。皆さん揃って物凄く深いため息です。



Sクラスはご存知の通り、生徒8名です。

毎年、その他のクラスは、

Aクラス、10名。

Bクラス、20名。

Cクラス、30名程だそうです。


Cクラスだけ人数が確定していないのは入学人数により変化するからだそうです。


この人数ですので今回の旅行はもちろん馬車でした。

朝すぐに学園を出発しましたが、着くのは夕方ですね。


乗っている時間が退屈なのと、この馬車の揺れが……正直しんどいです。


う~ん。

う~ん。


「何か、つまらないですわ!」


あ!ここにもいましたね!


というより表情をみると、ダン先生も含めて全員があきていますね。


「しかもこの中、蒸れて暑いですね。」


「ん~。とりあえず氷出すか。」


‘’ピッ!

ド真ん中に氷の塊が出てきました。



「せっかくですからお茶にしましょうか。ロイ、少し削っても良いですか?」


「ああ。好きにしてくれ!」


「では!」


‘’ピッ!


氷の塊の上半分をスッパリ切りました。


続けて氷を適当な大きさに切り出して中をくり抜いて……さらにくり抜いた氷は粉砕してまた中へ戻していきます。



ミーサはこれが何かもう解ったようですね。


「それならぁ~!アリィ、コレ入れようよぉ!」


『おお!それは!!』


「ふふ。そうしましょうか。」


私はミーサから受け取ると、ティーポッドにそれを入れてお湯を精製します。


「ふわぁ~。赤いお花、綺麗ですね。」


そう、それは学園のお庭でミーサが育てていたお花でした。



「ミーサこのくらいでいいかしら?」


私は初めて煎れましたので抽出時間をミーサに訪ねました。


「ええ、いいわぁ!ちょうどよかったぁ~皆さんに試飲してもらいたかったのぉ。」


そして今度は少しポッドヘ冷気をまとわせて冷やしていきます。

そろそろ良いでしょう。



氷のグラスへ注いでいきます。


仕上げに、


‘’ピッ!

自宅から焼菓子を呼び出しました。


「では、お茶にしましょうか。」

にっこり。




「ハイビスカスティーは初めて飲んだわ。」


「もう少し甘みがあるといいなと思っているのですよねぇ。」


「……甘み。」


「香りも豊かにしたいわぁ~。」


そうですね。今のままですと色の新鮮さはありますが、少し物足りない感じもありますね。



「では、果物と合わせてはいかがですか?簡単に楽しめるように乾燥させた果物を一緒にいれるのです。」


「ああ、オレンジとかなら合いそうだな。」


「……リンゴもいいんじゃないですか?」


「それなら出来そうねぇ。美容や、疲労回復の相乗効果が期待できそうねぇ。」



「なになに?そのお茶!売れそうだねぇ!」


「そうなのぉ~!いいと思うでしょぉ!」


何やらミーサとカミーユが商売を始めようとしていますね。




まあ、それからは賑やかにわいわいとハイビスカスティーをおかわりし、お昼休憩は先生方の用意してくださったサンドイッチを途中の町でいただきました。

ここでは北の、山向こうの国が海岸に娯楽施設を作るらしいと噂になっていましたね。


もう目的地にだいぶ近い位置に来ていると聞きました。お昼過ぎの炎天下ですが、時々ロイか私が氷を適当に出すので、馬車風に冷気が乗って快適空間です。


午後はまた別のお茶を楽しみつつ、かき氷まで食べてしまいましたよ!この国では木いちごのソースが主流なのです!


『え?ソースはどうしたって?もちろん家の冷蔵庫から呼び出しましたわ。』


そんなこんなで時間は過ぎて行きました。




「お疲れさん!到着だ!」


ついに、キャンプ場へ着いたようです。



……ってどう見てもただの原っぱです。



どういうことでしょう?




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