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準備は特に無いはずなのに

誤字脱字修正ありがとうございます。



「おじ様!すごいですわ!」


軽い、かわいい、涼しそう!

天然草だと聞きましたが、編まれるととても丈夫そうです。


今日は試しにひとつ作ってくださったそうで、試作品をみて細かな打ち合わせをしようとやってきました。


「あら?今日はロイくん一緒じゃないの?」


私が急に発注したので忙しくさせてしまい、ミーシャは学園の授業が終わるとすぐさまお店へ来ていました。



「ロイね、何か用事があるみたいで。しばらくは私ひとりですわ。」


「ふうん。あの、アリィのボディーガードみたいな人がねぇ。」


端から見るとロイはボディーガードに見えるのですね。


心強いですね、本当に。

そのおかげで私はのほほんと平和に生活できているのでしょう。

『ロイ様ありがたや~。』です。


「おじ様。とても素敵だと思います。この感じでお願いできますか?」


「はいよー!任せておきな!」


楽しそうに答えていただけると、さすが職人さん!って思いますね。


「それと、飾りはどうする?一応色々と揃えてみたが。」


「まあ!ありがとうございます!」


渡された飾りを見てみると、小さくカットされた宝石、銀の飾り細工、コサージュに紐などの色とりどりで形も様々な物が用意されていました。


「どれも素敵ですねぇ~。」


目移りしてしまいます。

少し迷った末に選んだのは、


「うん。これと、これね!」


「へ?それなのか?」


「ええ。」


「シンプルね。」


「そうは言ってもこの綺麗に編んでくださった網目を生かすならあまりお飾りは盛りすぎない方が良いのではないかと思いまして。主役は帽子本体ですから。」


おふたりとも怪訝な顔をされていましたが、これで良いのです!



「ん~でもまあ。アリィって貴族っぽくないこと言うけど、帽子自体の良さを見てくれているから嬉しいわ。」


「ふふ。あら、ありがとう!」



数日後には出来上がる帽子を想像しながら帰路についています。



「しかし、ロイは最近ずーっと忙しそうね。どうしたのかしら?」


あまりに忙しそうでしたので、手伝いを申し出ても断られてしまいましたし、日頃お世話になっていることもあり何かお役に立ちたかったのですが……。



思えばキャンプ旅行のお話が出てからでしたわね。

……いいえ、正確にはその後だったでしょうか。

確か……フィランの森の近くだと聞いた辺りからだったような気がします。



そちらへは行ったことがありまそんね。いったいどんな所なのでしょう?


お家に帰ったらヘレンか、ティナに聞いてみましょ。



※※※※※


「只今戻りました。」


「お帰りなさいませ、アリィお嬢様。」


「ただいま、リト。」


リト、ヘレン、ティナに迎えられます。


「晩餐まで少しお時間がございますので、テラスでゆっくりされてはいかがですか?」


「ええ。ありがとう。そうさせていただきますね。」


さすがに夏の季節だけあり、まだ辺りは明るいですね。

ちょうどいいので、お茶を用意してくれているヘレンに聞いてみましょうか。


「ねえ、ヘレン。教えて貰いたいことがあるのだけれど。」


そう話しかけると、ちょうど入れたての良い香りが漂っている紅茶と焼菓子が目の前に来るところでした。


「フィランの森ってどんなところかしら?」


“カタン!”カップがほんの少しだけ音をたてました。

優秀な侍女らしからぬあからさまに驚いた様子をみせるヘレン。

普段音をたてるようなことはありませんからね。


「どうしたの?もしかして何か危ない魔物でもいるのかしら!?」


「失礼いたしました。いいえ、そんな事はございませんわ!」


もういつものヘレンに戻っています。気のせいでしたでしょうか?


「北の山から流れる川が豊かな土地を作っている場所ですわ!緑に恵まれて、作物も良い物がなる所です。」


「そうですの。」


「何かあるのですか?」


「ええ、もうすぐその近くへキャンプ旅行へ行くのよ!」


「まあ!それは、楽しそうですわね!」


「ええ!」


「御学友様方と初めての旅行ですものね。」


「そう言えばそうですわ!……うれしすぎます~!」


「ふふ。良いお友達ができましたわね。」


「ええ!本当に。」


ヘレンに言われて初めて気づきました!皆さんと初めてのお泊まりです!楽しみすぎてもう、ウキウキが止まりません。


早くキャンプ旅行の日が来て欲しいです。


「アリィお嬢様~!晩餐のお支度が整いました~!」


テラスへ私を呼びにきたティナの声が聞こえてきましたので、晩餐を食べてからまたキャンプの事を考えるとしましょう。



---------------


シアード家のその夜。


「旦那様、奥様。アリィお嬢様がキャンプ旅行でフィランの森の近くへいかれるそうです。」


「「え?!」」


「そうか……ロイくんももちろん一緒だよな?」


「ええ。そのようですわ。」


「それであれば、触れるか触れないかはロイくんにまかせましょうか。」


「そうだな。ふたりの事だからな。」


「とりあえずアリィに何か聞かれても、当たり障りのない情報だけ話しておきなさい。」


「かしこまりました。旦那様。」



今回は間の話で少し短くて申し訳ないです。

次話は旅行へ旅立ちます!

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