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狩りにきたのに



「ダン先生?強烈な魔力が沢山集まってれば寄っては来ない。とはどう言うことでしょうか。」


そうです!確かにダン先生はそう仰いました。


「そのまんまの意味だが?」


ちょっとよくわかりませんね。

皆で揃って首をひねっています。




すると、ダン先生は何かに気づいたのでしょう。


「ああそうか。何でも出来てしまうけど、知らない事はあるもんな。」


と言うと少し嬉しそうに話してくれました。


「もう鍛錬でずいぶんやっているから、他の生物の魔力を感じ取ることは出来るだろう?」


うんうん。と今日は先生です!って感じで話始めてくれたダン先生の言葉に大きく頷きます。


「それを、個々を深く捉えないで広範囲に広げてみてくれ。」


広範囲?それをするとどうなるというのでしょう。


とりあえず皆揃ってやってみます。




――――すると……………!!!



「あ!」


「何か重たい魔力が遠くにありますわ。」


確かに草木や動物の生命力以外に何かあります。


「いや。離れていくぞ。」


「もっと遠くにも何個かそういう重い感じの魔力がありますね。」


「え?それ俺には解らんよ。」


「だいぶ遠くだな。」


「……ここからだと遠すぎますね。」


「アリィと、ロイ、ノノアが気づいたそれらは俺も遠すぎてわからないが、恐らくそいつ等はまだこちらに気づいてないのだろう。」



「そいつ等?」


「あれが魔物だぞ。」


「「え?!」」




どうやらあの重い感じの魔力が魔物のようです。

では、何故出くわさないのでしょうか。


「へ?やっぱりいるじゃないか!」


「いるんだが……お前達の魔力で、向こうがこちらに気づいたらすぐ逃げてる。」


「へ?」

「え?」

「は?」


皆驚いています。



「魔物は魔力から生まれたからか、他の魔力を見つけると襲いにやってくるのですよね?」


そうです!教科書に載っていたような気がします。


「そうだ。だが、強過ぎる力をみつけたら人間だって怖いと思うだろ?」


「ええ、そうですが。」


「ですが、この場合だとまるで私達から逃げたいように聞こえますが?」


「まあ、実際そうなんだろう。」


驚きです。

どうやら私達の魔力は魔物が逃げたくなるらしいです。

そんなに私達が恐いのでしょうか?



さっき皆でやってみたのは、探索の魔法だそうで、


「通常はこれをしながら警戒して進んでいくんだぞ!」

だそうです。



ですが、この状態ですと…………いつまでも魔物を倒せません。


「ですが、先に逃げられてしまうとどうしたらいいのか。」


困りましたね。

これでは倒すとかの話にもなりません。




皆さんと打開策を講じようかと思いましたが、


答えはすぐにダン先生から教えていただけました。


「魔力をしまい込めばいいんだ。」


なるほどしまい込むのですね!



皆「「「…………。」」」



「どうやって?!」


「……謎です。」


魔力を出す事はやってきましたが、引っ込めた事はありません。


「しかし----。」


「魔力を悟られないように?」


「用はバレなきゃ良いのか!」


「だとすると全身に纏うような感じであれば。」


「出来そうですわね。」


このクラスの向上心というか、探求心というかは素晴らしいですね。成功するかはさておきアイディアがそれぞれからポンとでてきます。



「どうやらぁ、試した方が早そうねぇ~。」


‘’ピッ!

ミーサがやってみたようです。


「どうかしら~。」



皆でミーサの魔力を探ります。


「魔力を隠すように思いを乗せてみたのぉ~。」


ミーサは少し動いてみせます。


「うーん。消えている時と解る時があるな。」


そうですね。これですと動く度にミーサの魔力が解ります。

言うなればカーテンに風があたるとそよそよして足元がまくれるような感じといいますか。

まくれあがると風が抜けますでしょう?そんな感じです。


「もっと包んで、出来れば遮断するような感じの方が良いかもな。」


遮断。包む。


「とすると、身体にピッタリ纏っているよりも、身体が球体にすっぽりと入っている様な形を思い浮かべてはいかがでしょうか?」


ボールの中に人が入っているとでも言いましょうか。



「それは良いかもですわ。」


「ミーサ、やってみてはくれないか?」


「はぁ~い。」


‘’ピッ!

今度はアリィが言った魔法です。

球体の遮断。




「おお!今度はいいじゃないか!」


「ミーサ、それで歩けるか?」


「バッチリよぉ~。」


何だか良さそうですね。

これで魔物狩りが出来そうです。

良かったです!


「アリィ。良い案だったな。」


「ええ。ありがとうございます、ロイ。」


「おーい!そこの仲良しさん達。置いていきますよ。」

ニヤニヤ。


あれ?もう皆さん遮断を発動していました。


「あら。すみません。」

「ああ。今いく。」

‘’ピッ!

‘’ピッ!


これで全員準備完了ですね!




「……はぁ。やっぱりお前達の発想力は飛び抜けてるな。そんなに完璧ともいえる魔法を使っている魔法使いはいないと思うぞ。」


「え?そうなんですか?」



「ああ。俺も他国は知らんが、少なくともこの国では、最初にミーサがやったような形が多いぞ。」


そうなのですね。

……。


「だが、球体の遮断の方が魔力が漏れないだろう。このやり方が無詠唱魔法使いの間で増えるかもな~。」


「何だか出しゃばってるみたいになってしまいますわ。」

おろおろ。


「まあ、そういうな!何事も進化していく事はとても良いことだからな。」


「はあ。」


そう言うものでしょうかね~。思いつきでやってみただけなのですが。




「もはや、色んな件がそんな感じだしな。」

ボソボソ。

『俺の報告内容日に日に増えていく……。涙。』



「?ダン先生?」


何やらダン先生がぽそっと仰ったような?


「いや、それよりこれなら魔物は普通に出てきてくれそうだぞ!」




探索の魔法で確認してみます。

今度は逃げて行きませんね。


「よし。ではいよいよだな。」


「ああ。初めての魔物狩り。行くか!」



皆「「「おー!」」」



「俺。いる意味あった…………こいつ等がやり過ぎないように監視だな……。」


「ダン先生ー!」


「おー!今行く。」






少し短めにまとめましたが、次回こそ戦います。

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