親睦会
「うわ~!海です~!!」
ラフレイン王国の王都より南にある港町――――の近く。人のいない海岸へ来ていました。
ラフレイン王国の北は山々が連なり、西は陸続きで隣国。そして東と南は海になっている。
どうして東ではなく南に来たかといいますと、王都から南の海へは大きな川が流れているからです。
はい。川を下って来たのです。
船着き場で船だけ借りて出発しました。
「いやー。今日戻って来なきゃいけないんだぞ。」
と困っているのはダン先生。
「大丈夫ですよ!そんなにかからないと思いますから!」
「たぶんねぇ~。」
行き先は今朝集まって直ぐに決まりました。皆さん何にも考えなかったのでピアが提案した、
「海行きたい!」
の一言に、
「賛成ー!」
って感じで決まりました。
もうそこからはテキパキと早いですよ!
現地で沢山遊びたいですから。
今日は魔法で過ごす日です。
何でも魔法でやってみよう!との事で、皆さんほぼ手ぶらです。
縮小魔法などで収めているのでしょう。
「では、出発するか。」
そんなこんなでlet's go!です。
「あれよね?」
「強化して、風でびゅー?」
「じゃあ風係り途中で交代しながらね~。」
息ぴったりです。皆さんの考えは目的地を決めた時点で一致していましたからね!
「は?お前らまさか!」
「はい。ダン先生は転がってていいですからね~。行きましょう。」
「うわ~。酔いそう。」
─────────────
ということで二時間程で着きました。
「馬車で丸1日かかるのに…………めちゃくちゃだ。こいつら。」
ダン先生ちょっとぐったりしてます。
いや~!海です!
南国っていう感じですね。
植物や花の感じもまた違いますね!
いつもは内陸にいますので久しぶりです。
ましてや友人だけで来るなんて初めてです!
「うわ~!海初めてですぅ~!」
ミーサ。
「……広い。」
ノノア。
「最高だーー!」
カミーユ。
初めて組も感動してます!
白い砂浜に透き通る空と青い海ですね。
最高ですね。
「綺麗です~!」
うーん。のびのび。
「アリィぃ!!ちょっ!ちょっ!ちょーー!」
「ちょ?ロイ?どうしたのです?」
「アリィそんなに水着を大胆に見せないでね。可愛いんだから///。」
「そうですか?ありがとうございます。」
「ロイこそ、カッコいいですよ。ちょうど良い筋肉してます。」
ニッコリ。しかし、魔法もすごくて、美形で男らしい体つきでってなんでも完璧なんですね~。
「?もう日焼けしました?」
何だかロイが真っ赤です。
「ふふふ。良かったな!ロイ!」
「?何なのでしょう?」
時々ロイとルーイ様の言動がよくわかりませんね。
まあ、それよりもルーイ様です。
「ところでルーイ様は今日護衛は連れていないのですか?」
「……。」
「いや、途中まで姿は現さずついてきてたのですが……。」
「ですが?」
「船の速度について来れなかったようです。」
ニッコリ。
何だかすごく嬉しそうですが、よろしいのでしょうか?
「ええ。国内ですから平気でしょう!お気になさらず。」
ニコニコ。?ニヤニヤに見えてしまいます。きっと気のせいではないでしょう。
「あいつもずっと護衛がいるの鬱陶しいと思ってたんだろ。まあ、皆いるし大丈夫さ!」
「そうですね。」
いいのか?まあ、いいのです!!
さあ、親睦会です。
皆さん水着に着替えて海をしばらく楽しみました。
しかし男性も女性も皆さんモデルのようです。
健康的イケメン
王子風イケメン
インテリメガネかわいい系美男子
(根は真面目だけど見た目は)かわいい犬系美男子
そして、
(背は小さいけども肉が欲しい所には肉がある)おてんば美女
妖艶美女
(同姓にももてそうな)イケメン美女
(そして、普段ちょっと適当な先生も実は)
ちょい悪ダンディーイケメン
これは!!
「こんなに美形&美女の中にいれるなんて幸せですね。皆さん素敵です~。」
おっと!皆さんの容姿が素敵すぎてつい観察してしまいました。人間観察が面白くてつい。失礼しました!
「いや。一番素敵なのはアリィだから。」
「あら。気を使ってくださいましてありがとう。ロイ。」
ロイが気を使ってくれたようですが私は平凡なのです。それは容姿に関してもです!えっへん!
何やらロイがまた悲しそうです。
「ふふふ。今日は最高ですね!」
と笑いが止まらないルーイ様。
ダン先生とロイ、ルーイ様そしてピアが今一緒です。
皆で散策にでたのですが、のんびりしようと戻ってきていました。
ちなみに、あとの半分は海に入りに行きました。
そして、ノノアは強制連行されていました。
しばらく皆でお話していましたが、喉が渇きましたね。
「何か飲み物でも。」
周りを見渡すと背の高い木の上に丸い実がなっているのが見えました。
そして、下に目を向けるとギザギザの表面で変わった実の付いている植物がありました。
「ああ。あれにしましょう。」
‘’ピッ!
今見つけた。丸いのと、表面がギザギザとした実たちが手元に来ました。
「それは。ココナッツですね。一度見た事がありますわ。」
ピア正解です!
「こっちは何だ?」
ダン先生がギザギザの実を手に取ります。
「これは、パイナップルですか。」
「そうですね。」
そんな事を話していると海から他の皆さんももどってきました。
「おーい!」
ちょうどよかったです。
「では皆でご飯の前にちょっと休憩しましょう。」
そう一言って、私は用意しはじめました。
「俺何かする?」
「ありがとう。そうしたらグラスとお皿をお願いできますか?」
「ああ。」
‘’グッ
手に魔力を込める。
ロイが手の平を返し広げると、グラスとお皿がサーーーーッと並んだ。
「ありがとう!」
ニッコリ。
「ああ。」
ニッコリ。
他『ん~?!?!』
「じゃあ、後は私が。」
‘’ピッ!
2種類実たちが中に浮く。
‘’ピッ!
かぱっ!――丸い実は半分に。そして中の白い部分がくり抜かれた。
しゅぱ!――ギザギザの実は皮が剥がれ一気に一口大にカットされた黄色い果実になった。
再び、
‘’ピッ!ピッ!
とすると、
白い部分は空中で粉々に、水も加えられて混ざる。
そして、
‘’手をぎゅっと握る!
すると――――白い液体がそれぞれのグラスへ。
「あ!わすれてた。」
‘’グッ
と手に魔力を込める。
そして手を返して広げると串が現れた。
‘’ピッ!
串が黄色い果実に突き刺さり、お皿に並べられる。
「これで終わりですね。」
‘’グッ
握りぱ~っとグラスとお皿へ冷気を落とす。
ふぅ。満足です。
「皆さんどうぞ。」
ニッコリ。
『……。』
「ん~。2人とも……。」
ダン先生がものすごく沈んでます。
ぶつぶつとまた何やらいっています。
「呼ぶ魔法何て。そしてこの速さで浮遊、風、水、氷……。」
ずーーん。となっています。
ロイとアリィはさっぱり訳が分かりません。
さり気なく呼ぶ魔法使ってたロイとアリィはその後質問責めでした。
もちろんアリィの作ったココナッツミルクとパイン串は大好評でした!
その後はバーベキューをしようと、皆で食材を集めました。
ここで面白かったのは皆さんの魔法の使い方です。
ピアは道具を創る技術がすごいです!
ただの棒と糸とでお魚をどんどん釣ってくれました!
ご本人曰わく、
「糸の先にね小さい魚型の針が付いてるのですが、魔力をこの棒に伝えると水の魔法が発動して魚型の針が泳いでるように動くのですわ。」
とのこと。
つまりは詠唱がいらないで発動できるのだそうです。
これは素晴らしいです!
ミーサは植物に詳しいのでノノアと確認しながら香草を集めてきてくれました。
どうやらミーサは風を扱うのが上手いようです。
ノノアが、
「ものすごい高さに生えてるのを風で切り取ってた。」
と教えてくれたした。器用なようです。
そんなノノアは魔力を広く使うことが得意なようで何故か森に入るとずっと怖がって探りながらあるいていたようです。
またもノノアが、
「何か来る!」
とビビっていたら次の瞬間、マリーがスッパリと鶏ちゃんの首を落としていたそうです。
流石元騎士のお母様を持つマリーです。
「ですが、剣は持ってきてなかったですよね?」
とお聞きしたら、
「短時間なら魔法で造れる!」
と見せてくださいました。
これは、時と場合によって手元にある木の棒などを硬質化して使うそうです。
「小さい生き物ならいけるのよ!」
「……。」
「わかってるわよ!風の魔法でも出来るとは思うけど、ちょっと苦手なの!」
との事でした。
そんな感じで戻ってきたらノノアが少し怪我をしたそうで、ルーイ様がサッと魔法で治していました。
医学の知識があるそうです。
「いや、すぐに医者になれる頭があるぞ!あいつ!」
とロイが言っていました。凄すぎます。そして治癒魔法も凄いです!
そして、カミーユは何処からかフルーツを沢山手に入れてきました。
「僕土系の魔法扱いやすくてさ。もう少しで熟れそうな果物を見つけたから土に魔力を与えて、食べ頃にしてみた!」
にっこり。
「……。」
さり気なく凄いです。
そして、やはりモテそうな魔法です!
そんなこんなでアリィ中心に皆でお料理して頂きました。
……正確には、アリィ、ミーサ、ノノア、カミーユでほとんど料理しました。
他の4人はちょっといろいろとやらかしそうでしたので、テーブルセッチィングとドリンク準備をお願い致しました。
ほほほ。
手ぶらで来たのに何とも豪華なバーベキューでした!大満足です!
「あ~。幸せぇ~。」
「……美味しい。」
「幸せだ!」
「楽しかったな。」
「アリィの料理本当に美味しかったわ!」
ピアがギュッと抱きついてきてくれました。
「ありがとう!ピア!」
にっこり。
「あ!それ俺が言いたかった!」
「俺がギュッとしたかったの間違いじゃないか!」
ニヤニヤ。
「あー!最高の休みだーー!」
『先生。一応休みではないです。』
それから、少し時間があったので近くの街へ寄ってお土産とかを買って帰りました。
──────────────
帰り道。
「もうすぐ着くな!」
「ああ!」
「?向こうから来る船の人こっちに手を振ってるぞ。」
「エルメイ様~!おかえりなさいませ~!」涙。
数人いますね。
「おいあれ。」
半笑いのロイ。
「ああ。私の護衛だ。」
申し訳無さそうに笑うルーイ様。
皆でその船も回収して帰路につきました。




