レオンと魔眼持ち(リアン視点①)
随分と空いてしまい、申し訳ありません!
よかったら読んでください(汗)
学園生活が二週間を過ぎた頃、教室の扉をゆっくりと開き、中を探る様に見渡す女生徒さん。
教室内のクラスメイトは皆『誰?』という顔をしている。どうやら知り合いを探している……という訳ではなさそうなので誰もが興味津々で女生徒さんを見ている。
私はというと、お昼ご飯を食べに行こうと教科書をまとめていた。だから、廊下から自分の名前を呼ぶ声が聞こえてくるまで気づいていなかった。
「皇 麗蘭さんいますか?」
どうやら私がいるかどうかも分からなかった女生徒さんは名前を呼ぶことにしたようで。
あぁ……成程。と一人納得する。
私と接点のあるクラスメイトや同級生、先生方は私を認識できているけど、私とあまり関わりのない人達は私の顔を覚えていない。
何故って……認識阻害のスキルを軽くだけど発動してるから。
多分、後者の人達にとって私は影の薄い人くらいの認識だと思うのよね。
なんで態々こんな事をしているのかというとですね~……。まぁ、ちょっとしたことがあったので……としか言いようがないんだけどね。
入学して五日目。オリエンテーションも済んで少しづつ授業に取り組むようになった。
久々に黒板に向かって座り、先生の授業を受ける事に懐かしさを覚えた私は、前世以上にまじめに授業を受けてた。
内容も前世で習ってきた物と違うから、新鮮味があって楽しかったというのもある。
それに、言ってみればこの世界は魔術や精霊、魔物が存在する所謂ファンタジーの世界だから、前世で子どもと転生ものやファンタジーの漫画や小説を読んでいた読者としては心躍るものがあるのよね。
せっかく、自分は魔術が使えるんだから頑張って使えるようになりたい。
あと、万が一の時は戦場の前線に立つことだってあるかもしれない……。
人命に関わることになった時に自分や大事な人の命を護ることが出来るように、後悔しない様にしっかりと学んでおきたい。
前線? 皇族の血を継いでるのにって?
皇族の血が流れているからこそだよ。
これは、倭国初代皇王であった『皇冬夜』の想いでもあるから。
自分を受け入れてくれた倭国の人々を大事に想い、護る力を授けてくれたアス様の大事なこの土地を守護すると誓った想いは勇者の血をもって今も継承されている。
魔術によって魔族と戦える力を持っている魔導士でも、死と隣り合わせになる現実の場にいると否応なしに恐怖を叩きつけられる。
そんな感情に人々が囚われない様に、戦場に立つ人々の希望ともいえる勇者の血を持つ皇族は前線に立つんだよ。
学園に通っている万希彌とお兄ちゃんも国を護る気持ちは強いから戦いの場に立つだろう。
自分よりも年下の子達が危険に身を投じる時に『私には何も出来ません』では自分を許せない。
その時に後悔したくないから頑張る。頑張るしかない。これは自分の義務でもあるんだから。
そうして、真面目に授業を受けると休憩時間になる。
休憩時間は万希彌と過ごすことになっている。
以前は皇城に滞在させてもらっていたんだけど、万希彌は私の前世の記憶を聴く事が好きでよく一緒にいたーーーーんだけど、いろいろあって、皇城を出て森で過ごすことになった。
学園に入学する事が決まったので晄弥様に報告に行ったら、万希彌から休憩時間を一緒に過ごしたいとお願いされたんだよね……。
しかも、晄弥様も万希彌の言葉を聞いて『それはいいね~、是非頼むよ』とか言うし、輝葉様までお願いしてくる……。
理由なんかわかってるよ。異世界の情報を私から聞き出したいんでしょ!?
輝葉様に至っては、料理のレシピも寄こせと眼鏡の奥の瞳が言っている。
皇城にいる間に、ちょっと食べたい物を厨房で作らせてもらったら、思いの他、輝葉様の好みだったらしくて……。それから、ちょくちょく厨房に顔を出すようになった。
一国の宰相がそんなことでいいのか?!
晄弥様のこと、困った人だってよく言ってるけどーーーーーその言葉、そっくりそのまま輝葉様に贈ります!!
読んでいただきありがとうございます。




