表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/86

魔力測定の前準備


 兄が皇国魔法学園に入学して二年が経った。


 とても優秀で見目麗しい私のお兄様は入学当初『隠してるけど、実はやんごとなき血筋のお方』と噂された。


 まぁ、やんごとなき血筋っていうのは間違ってはないよね。

 倭国の皇族とランヴィドール王国の王族の血を継いで、しかも精霊王の血も流れてるんだし。

 って、改めて考えると私もか!

 前世が庶民のおばちゃんには重い……。


 まぁ、そういう事で、周囲の人達に一つどころか十近く壁を作られて避けられていた兄。


 しか〜し! 本人の持ち前の『みんな仲良くしようよっ』と言わんばかりのフレンドリーさであっという間に沢山の人に囲まれるようになっていた。

 さすがは兄です。


 ちなみに、兄の契約した精霊は表向きはスイちゃんです。

 エアル様が出ちゃうと大騒ぎになるからね。

 

 そんな兄は、今年皇国魔法学園高等科に進んだ。そして私は魔力測定をする年になった。


 私はというと、二年の間に『隠蔽』のスキル磨きをして高レベルに達し、また魔力量はペレちゃんと仲良く遊んで(修行して)かなりのものとなっている。ふっふっふ〜。


 『鑑定眼逃れ』の対策はばっちり出来たんだけど、魔力測定に赴くにあたり問題が一つあった。


 私の外見。


 美形の両親から生まれた私もかなりの美少女だと思う。まじで。


 それに、皇室に残されている紫蘭おばあさんの幼少期の肖像画そっくりだった。

 紫蘭おばあさんは、皇室の色と言われる濃い藍色の髪のサラサラのストレートヘア。瞳はラピスラズリ色。

 母も紫蘭おばあさんによく似ている。髪質は、王国の方が強いのかふわふわしてるけどね。


 そして、私は瞳の色が違っていた。


 私の瞳の色は黄金色。闇夜に浮かぶ満月の様に明るい金。

 魔力や神聖力が高い者にあらわれる色なのだと、以前両親に教えられた。


 このままでは幾ら『隠蔽』のスキルで誤魔化したとしても一目見ただけでばれてしまう……。


 兄に倣って水の精霊と契約したら?って提案したけど、ペレちゃんを怖がって誰も来てくれないのだが!? がーーーんっ


 しょうがないから、ペレちゃんと頑張って変化(へんげ)と同様の『変幻』を身につける事にした。

 ―――これがとっても大変で、兄みたいに全く異なる色彩なんてとてもじゃないけど無理!


 何とか頑張って黄金色から赤みの強い洋紅色へと変化できた。

 これならば、どちらかと言えば火の精霊との関わりが強い様に見えるらしい。……よかった。


 あとは、ペレちゃんを契約精霊として顕現する事はやめておいた方がいいので、他の火の精霊と契約する事にした。


 中位の火蜥蜴ちゃん『サラくん』です!!


 手のひらサイズの紅色の蜥蜴さん。ちょこちょこ私の体を登ろうと頑張る姿がかわいい!

 同じ火の精霊だからペレちゃんも嫉妬とかもなく大丈夫みたいで良かった。


 ………ちょっと、父は拗ねてるけどね。

 風の精霊と契約させたかった……とぶつぶつ言ってました。


 そんな父とは正反対で、イグニスさんはむちゃくちゃ嬉しそうなんだけど、あんまり喜んでると父から何か言われちゃうよ? 


「大体、お前がリアンとペレの契約を俺に内緒でしたから!! 俺は、俺の眷属の子とさせたかったのにっっ」


 べしべし叩かれてるイグニスさんは開き直って「決めるのはリアンだろ〜が!」と言ったもんだから、それを聞いた父が怒り狂って家の中は暴風域となっております。



 ―――あぁ、言わんこっちゃない。


 


読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ