レオンとスイちゃん
はぁう……なに、この、かわいい、いきもの。
全身の毛色は、青みがかった白でふわふわしている。瞳は水の精霊なので青瑪瑙の様な綺麗な水色。
勿論、色味もかわいいのよ! でも、フォルムが……ぉ…お尻がかわいい!! まるんっっとしてるし毛がふわふわぁ〜! もふりたいっっ
手が勝手にわきわきするわ……。
じりじりと近づく私を危険だと思ったのか『ぴぇーーっ』と悲鳴を上げてアス様の下に行ってしまった。
怯えているカピバラちゃんを安心させる為にアス様が声を掛ける。
「怖くはないよ」
そして私をちらっと見て苦笑いをするアス様に、私は悲しげな表情を向けると、カピバラちゃんを腕に抱いたアス様が私を手招きした。
何だろう?と、そ〜っと側に寄ると、抱いたカピバラちゃんの背中をさすりながら教えてくれた。
「リアンはペレと契約を結んだでしょう。元々、火と水は相容れないことがあるの。それにペレの方が上位だから、どうしてもこの子が怖がっちゃうのよ」
「……そうなんですね」
じゃあ、しょうがないかぁ〜。カピバラちゃんもかわいいけど、ペレちゃんの方が私は好きだし!
「レオン、こっちに来てくれる?」
アス様に呼ばれた兄は駆けて行くとカピバラちゃんに飛びつかれていた。………この反応の違い。
「レオンを気に入ったようね。どう? 契約する?」
甘える仕草に兄はめろめろな表情です。肩のエアル様が『ゔぉっほん』と咳払いしてますがね。
「はい! この子と契約したいと思います」
「そう。良かったわ。じゃあ早速しましょうか」
兄と『友達』になったカピバラちゃんは中位でお話は出来ないから名前をつけてあげることになった。
兄は『スイ』と名付けた。
倭国の『水』という意味の文字……。
―――うん、思いっきり日本語じゃないですか?! ………この国の言語の事は気になりますが、とりあえず一先ず置いときます。後で玄武様とかに聞きます!!
兄との『契約』が済むと、スイちゃんの毛色が緑に変わった。
父が言うには、兄の魔力属性は『風』。
水の精霊のスイちゃんは、兄と『友達』になった事で、珍しいのだが風と水の両属性の精霊になったらしい。
そのため、毛色が兄の魔力の色に染まったのだそう。
自分の色が変わる様子を見たいのか、一生懸命、自分の胴体を見ようとしてぐるぐる回り出した時は可愛さのあまり、悶えるところでした!
スイちゃん、かわいぃ過ぎる………!
完全に毛色が染まるとスイちゃんは『ぴぃぃーーーー!!』と嬉しそうに鳴いた。
そして、ちらっと私を見たのでダメもとで手を振ってみると、とててて――と私に寄ってきて足にすりすりしてきた。
え?! なにこれ! 私を悶え死させるつもりですか!? スイちゃんっ
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